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GoTo、消費者物価押し下げ 9月の宿泊料3割下落

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総務省が23日発表した9月の全国消費者物価指数(CPI、2015年=100)は、変動の激しい生鮮食品を除く総合指数が101.3となり、前年同月から0.3%下落した。マイナスは2カ月連続。政府の観光支援事業「Go To トラベル」の効果などで宿泊料が30.0%下がり、指数を押し下げた。

「Go To トラベル」はホテルや旅館の宿泊費用の35%を割り引く制度で、総務省は割引後の価格をもとに指数を集計している。宿泊料の下落だけで指数を0.35ポイント押し下げた。Go To事業の影響を除いた指数は前年同月と横ばいだった。

宿泊料の下げ幅は前月の32.0%からは縮小した。宿泊需要が高まってきている可能性がある。

宿泊料以外では電気代が3.4%、ガソリン代が4.9%下落した。原油価格の低迷が影響した。一方、ナシやブドウなど生鮮果物は夏場の天候不順の影響で不作となり、20.7%上昇した。

10月以降は19年10月の消費税率引き上げによる物価の押し上げ効果が消える。東京都が10月から新たに「Go Toトラベル」事業の対象に加わったことも物価上昇の重荷となりそうだ。

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