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JR貨物、20年4~9月期は単体経常赤字に

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JR貨物の真貝康一社長は13日の記者会見で、2020年4~9月期の業績について単体で「経常損益での赤字を余儀なくされる」と述べた。同社が年度上半期(4~9月)の単体決算で経常赤字を計上すれば、2018年度の上半期以来となる。新型コロナウイルス感染拡大による経済活動の停滞や、豪雨など災害の影響を大きく受けた。

同日発表した4~9月の輸送実績は、ほとんどの品目で前年同期を下回った。すべての品目を合わせると前年同期比約14%減となり、品目別では「自動車部品」が工場の稼働制限などから同29%減、「家電・情報機器」が同25%減と続いた。「紙・パルプ」はペーパーレス化などの影響で以前から減少傾向にあったが、経済の停滞で紙媒体の広告需要が激減したのも響き同24%減となった。

一方で、焼却灰などの「エコ関連物資」は同9%増だった。コロナ下の外出自粛に伴いEC(電子商取引)の需要が堅調なため、宅配便などの「積合せ貨物」は同2%減と小幅減にとどまった。

9月単月の輸送実績でみると、前年同月比約10%のマイナスまで減り幅が縮小している。同社は、21年3月には単月の輸送実績で前年同月比3%減ほどまでに持ち直すとみており、通期業績は単体と連結ともに経常黒字を確保できると見込む。

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