共働き家庭、30代男性の7割が子育てを機に家事参加増
人材サービス大手アデコ(東京・千代田)が男性会社員を対象に実施した子育てに関する調査によると、男性による家事参加が30代で進んでいることが分かった。30代男性の約7割が妻の出産を機に家事負担を増やしたと回答。平日の家事時間に関して「ゼロ」との回答が50代男性は約19%だったのに対して、30代男性は約4%にとどまった。
調査はアデコが子育て中で共働き家庭の人を対象に、30代の男性会社員500人と、50代の男性管理職500人に対してインターネットで実施した。2019年11月14日から18日の期間で調査をした。
子育て世代の30代男性会社員では、パートナーとの平日の家事負担の割合について、負担が「50%」と回答した人が最も多く、22.6%だった。「家事負担が30%」と答えた人が21.8%と2番目に続いた。30代男性のうち、半数の人は家事全体の30%以下の負担だった。子どもがいる共働きの家庭でも、負担が女性に偏っている場合が多いようだ。
50代男性に同様の質問をしたところ、平日の家事時間が「ない」と回答した人が18.6%だった。30代では3.6%で、世代によって、家事分担が進んでいる実態が分かった。
子育て中の男性会社員を部下に持つ50代男性に男性の育児休暇の取得について聞くと「積極的に推進する」との回答が25%、「どちらかというと推進する」が51.2%だった。50代男性の家庭での家事参加は低いものの、部下の育休に対しては肯定的に捉えている人が多いようだ。
30代の男性会社員に対し、男性の育休について聞いたところ「育休制度がある」との回答が74.2%だった。育休制度が利用できる人のうち、実際に利用した人は23.5%にとどまった。