イケア、原宿に4月25日開業 カフェも併設
家具販売大手のイケア・ジャパン(千葉県船橋市)は12日、東京・渋谷のJR原宿駅前に予定していた新店の開業日を4月25日に決めたと発表した。シンプルな家具を手ごろ価格で取りそろえるほか、カフェも併設して来客を図る。同社は20日にも都内で法人向けのショールームを開設する予定。国内家具市場は縮小しており、新形態の店舗で成長を模索する。
「イケア原宿」は4月開業する複合商業施設「ウィズ原宿」内に入る。面積は約2500平方メートルで、同社が千葉県船橋市など郊外に設ける他店舗と比べ、10分の1程度の規模だ。展示できる商品数が限られるため公式オンラインサイトと連動した店になるという。ガラス張りで、通り過ぎる際店内が見れるよう工夫した。一般消費者向けとして国内10店舗目となる。
イケア・ジャパンは郊外の大型店を展開してきた。ただ、国内の家具業界は縮小傾向だ。専門誌発行のアイク(東京・台東)によると2018年の国内市場は3兆1000億円前後のもようで、20年で3割縮小した。
今後は都心部への出店を増やして仕事帰りの人の「ついで買い」など新たなニーズを開拓したい考え。今月設ける法人向けのサービス拠点と併せ、新業態で事業拡大を目指す。
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