働けたのは4カ月 発達障害の僕がやり直せた理由
バリアフリーの先へ(3)
発達障害やうつ病の人たちの再就職を支援するビジネススクールがある。運営会社キズキ(東京・渋谷)社長、安田祐輔(36)は新卒で総合商社に入社したが、4カ月でうつ病と診断され、退職。その後発達障害と診断された。今は自分と同じ境遇の人たちを支援する。転機は「コミュニケーションが苦手」な自分を受け入れたことだった。
コミュニケーションがストレス
「どんなときに自分を他人と比較しますか」「過去の自分にどう...
自分や家族が、がん患者や障害者だったらどうしますか――。最低限の日常生活を送るための「バリアフリー」は進むが、それではマイナスがゼロになっただけ。病や障害を障壁(バリアー)ではなく個性やチャンスととらえれば、社会的・経済的な価値を生み、マイナスはプラスにもなる。バリアフリーのその先を見据える人たちのストーリー。(この連載は本編5回、番外編1回で構成します)