治療と両立 支援制度 三谷産業、失効有休で休業
三谷産業は、がんなどの病気の治療をしながら仕事を続ける社員を支援する勤務制度を導入した。長期入院や自宅療養で社員が一定期間休む場合、消化せずに失効した有給休暇を最大40日まで積み立てて休業期間に充当できるようにした。休業に伴う無収入の状態を減らすことで治療と仕事の両立を後押しし、人材確保につなげる。
がん、急性心筋梗塞、脳卒中の3大疾病のほか、長期療養が必要な重病を患った社員を対象とする。現在、有休は毎年20日間付与され、未消化分を翌年度まで繰り越して取得できる。新制度は入院・療養中の休業に限り、消化しきれず失効した有休を40日まで充てることができる。
また、社員が通院や治療をしながら仕事を続けられるよう、所定の労働時間を短縮した短時間勤務や、出社時刻を柔軟に設定できる時差出勤も導入した。両制度はこれまで育児や介護に携わる社員が対象だった。さらに通院のために年間5日まで休暇を取得できる制度も取り入れ、必要な時に確実に通院できるようにした。
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