立憲民主、野党結集に距離 「数合わせなら期待消滅」
立憲民主党は早急な野党の結集からは距離を置く姿勢を鮮明にしている。枝野幸男代表は24日、国会内で開いた両院議員総会で「永田町の数合わせにコミットしていると誤解されれば期待はあっという間にどこかに行ってしまう」と強調した。同党は衆院選で大幅に議席を伸ばした。野党再編に組み込まれれば、世論の追い風が止まりかねないとの懸念がある。
立憲民主党が結党後、初めて開いた両院議員総会には衆院選の当選者ら50人超が出席した。当選者が姿を現すたびに拍手が起こり、枝野氏ら幹部が笑顔で出迎え握手を交わした。
同党は結党直後ながら、無党派層の支持を受けて野党第1党に躍り出た。枝野氏は冒頭あいさつで「新しい政治の流れを作るアプローチがスタートする」と呼びかけた。
立憲民主党が躍進したことで民進党に残る参院議員や無所属での出馬組からは連携に期待する声もある。それでも枝野氏が慎重姿勢を示すのは、民進党色が強まれば支持離れにつながる可能性があるとみるためだ。
ただ立憲民主党は参院民進党との協力の余地を残す。参院議員の福山哲郎幹事長は国会の会派は民進党にとどまるよう参院幹部に求めている。福山氏は立憲民主党と参院民進党の連携について「他党のことなので関与しない」と述べる一方、自身の会派残留のついては「一緒にやってきた仲間だ」と説明した。
両院議員総会では辻元清美氏を国会対策委員長に充てる人事を了承した。福山氏ら他の役員人事も確認。政調会長は31日に再び開く両院議員総会で決めるが、それまでは辻元氏が国対委員長と兼務する。