ガソリン5週連続下落、店頭は130.3円 5年8カ月ぶり水準
ガソリン価格が5週連続で下落した。資源エネルギー庁が26日発表した24日時点のレギュラーガソリン店頭価格(全国平均)は前週比1.3円安の1リットル130.3円だった。2010年3月以来、5年8カ月ぶりの安値だ。原油安を受けた石油会社の卸価格の引き下げが店頭に波及した。
今年1月と7月に付けた高値から約15円安い。都道府県別では福島など45都道府県が値下がりした。鹿児島は1.3円安の139.3円となるなど、ガソリン価格が140円以上の都道府県がなくなった。横ばいは高知、沖縄の2県、値上がりはゼロだった。
ガソリン出荷量は11月15~21日で94万キロリットルと前年同期比で3%減っている。都内のガソリンスタンドの経営者は「ガソリン安だが需要は鈍い。周辺では客引きのために値下げ競争が激しくなっている」という。
原油安を受けて石油会社は今週、特約店に卸価格を引き下げると通知した。調査を担当する石油情報センターは「来週のガソリンは値下がりとなりそう」と予想する。
灯油は1リットル75.3円と前週比で0.6円値下がりした。値下がりは20週連続。出荷量は30万8千キロリットルと前年同期比で8万5千キロリットル減った。気温が高かったことが影響した。11月下旬に入り冷え込みが厳しくなり需要増を期待する声も多い。