外為10時 円、不安定な値動き 対英ポンド大荒れ、株安が買い誘う
24日午前の東京外国為替市場で円相場は不安定な値動きとなっている。10時時点では1ドル=104円95銭~105円ちょうど近辺と前日23日の17時時点に比べ52銭の円安・ドル高だった。日本時間の早朝7時台までは英国が欧州連合(EU)にとどまるとの見方から、運用リスクをとりやすくなった投資家が円売り・ドル買いを出した。だが足元の英国民投票の開票速報では離脱支持派がやや優位となっている。日経平均株価の下落に歩調をあわせて「低リスク」の円を買う動きが強まり、円は再び上昇に転じて10時すぎに103円台を付けた。
円の乱高下は対英ポンドの円相場に揺さぶられた面もある。円は対ポンドで早朝6時すぎに1ポンド=160円台を付けた後、上昇圧力が強まり、146円ちょうど近辺まで上げ幅を広げた。
10時前の中値決済については英投票結果の発表を控えて、「目立った取引はみられない」(国内銀行)との観測が出ていた。ただ10時前にはごく少額の円売りが出て、薄商いの中で円を50銭程度押し下げる場面があった。
円は対ユーロでも不安定な動きをしている。10時時点では1ユーロ=118円27~40銭と、同6銭の円安・ユーロ高だった。
ユーロは対ドルで売りが優勢になっている。10時時点では1ユーロ=1.1270~75ドルと同0.0048ドルのユーロ安・ドル高だった。英ポンドが対ドルで大きく売られ、ユーロ売りに波及している。〔日経QUICKニュース(NQN)〕