米ヤフーの検索エンジン、グーグルも MSと併用
【シリコンバレー=兼松雄一郎】米ヤフーは20日、既存の米マイクロソフト(MS)に加え、米グーグルの検索エンジンも併用し始めたと発表した。契約は3年間で、携帯端末とパソコン(PC)両方が対象。検索エンジンの自由度を高めることで広告獲得の機会を最大化する狙い。
ヤフーは5年前からパソコン向け検索エンジンにMSの技術を採用し、検索連動広告の収益を分け合ってきた。今春にはMSとの契約を更新。MS以外の検索も使える条項を盛り込んでいた。
米ヤフーが20日発表した7~9月期決算は、最終利益が前年同期比で約99%減の7600万ドル(約91億円)となった。2四半期ぶりに黒字は確保したが、提携先に支払う費用増加が響き大幅な減益となった。売上高は7%増の12億2600万ドル。検索連動型広告が13%増え、画面の一部に表示するディスプレー型広告が14%増えた。
電話会見でマリッサ・メイヤー最高経営責任者(CEO)は「動画やソーシャルメディアを使った新しい広告の売り上げは力強く伸びている」と強調した。
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