2島先行返還で打開を 対ロ交渉で鈴木宗男氏
鈴木宗男元衆院議員は28日、日本外国特派員協会で記者会見し、ロシアとの北方領土交渉に関し、2島先行返還方式で打開を図るべきだとの考えを示した。安倍晋三首相も理解しているとし「12月15日の山口県での首脳会談で、首相が最高の判断をしてくれると信じている」と述べた。
2島先行返還は、北方四島のうち1956年の日ソ共同宣言で引き渡しが明記された歯舞群島、色丹島については返還協議を行い、併せて国後、択捉両島の帰属に関する交渉を行う方式。森政権時代に鈴木氏が主導したとされる。
鈴木氏は「どちらかが100点で、どちらかが0点の外交はない」として、日本側が4島の帰属確認にこだわると交渉は進まないとの認識を表明。4島における共同経済活動も提言した。
首相とは2015年12月から官邸で6回会っていると説明し「私は必ず日ロ関係の話をする。首相は交渉打開のためにどうすればよいか頭に入っている」と述べた。
〔共同〕