円、1ドル=107円台に下落 リーマン危機直後以来5年11カ月ぶり
11日の東京外国為替市場で円相場は、14時10分すぎに一時1ドル=107円02銭近辺と、リーマン・ショック直後の2008年9月25日以来5年11カ月ぶりの円安・ドル高水準を付けた。朝方から日米の金利差の拡大に注目した円売り・ドル買いが優勢だった。昼過ぎに黒田東彦日銀総裁が、安倍晋三首相との会談後に2%の物価目標の達成が困難な場合などに追加金融緩和の可能性に言及。発言に目新しさはなかったが、投機筋などの円売り・ドル買いが加速した。午後に入って日経平均株価が上げ幅を拡大したのも円売りを後押ししている。〔日経QUICKニュース(NQN)〕