三菱地所、アジア不動産ファンドの設立発表
三菱地所は26日、アジア・オセアニア地域のオフィスや商業ビルに投資する不動産ファンドを設立すると正式に発表した。香港の投資銀行CLSA傘下の不動産運用会社と合弁で設立したパン・アジア・リアルティ・アドバイザーズが運用する。三菱地所の自己資金に加え、年金など外部の投資家からも資金を集め、4年後に運用資産規模で2000億円を目指す。
三菱地所は2010年に英国の不動産運用会社を買収し、海外不動産ファンド事業に本格参入した。15年には米不動産運用会社を買収。海外の運用資産規模は今年3月末で1兆5000億円と、国内と同水準に拡大した。アジア向けファンドを通じ、成長が続くアジアの不動産市場に収益源を広げる。外部の投資家に対し、投資先の選択肢を増やす狙いもある。