五輪水泳会場「現行計画で」 国際水連事務総長、都知事に要望
国際水泳連盟(FINA)のコーネル・マルクレスク事務総長は25日午前、東京都庁で小池百合子知事と会談した。マルクレスク事務総長は2020年東京五輪・パラリンピックの水泳会場について、現行計画通りに「五輪水泳センター」(江東区)を整備するよう求めた。
会談で事務総長は「水泳は五輪競技の中でもリーダー的な競技で、日本でも大変発展している」とした上で、「今後も国際イベントが開催できる会場が必要だ」と強調した。
小池知事は「(観客)2万人収容という現在の想定だが、五輪後にどのように効果があるのかランニングコストを含めて見極めているところだ。世界のスイマーを気持ちよくお迎えできるように最大の努力をしたい」と応じた。
都の五輪調査チームは9月、当初計画で整備費が683億円とされた同センターについて、コスト増などを理由に近くの「東京辰巳国際水泳場」(同区)の改修で対応する案などの検討を求めた。一方、同センターの整備費が当初より100億円以上圧縮できるとの都の試算も明らかになっている。