日銀総裁、こだわった「2%超」(真相深層)
異次元緩和、長期戦の構え
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日銀が金融政策の枠組みを転換した「総括的な検証」から28日で1週間。長期金利の誘導目標に注目が集まりがちだが、新政策を決める過程で黒田東彦総裁が最もこだわったのは別の部分だった。2018年4月に迎える自らの任期がすぎても、大規模な緩和を続けるための仕掛けだ。
「マネタリーベース(資金供給量)は物価上昇率の実績値が2%を超えるまで拡大する」。日銀は21日の金融政策決定会合で、物価2%超まで異次元緩...
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