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原将人監督の失意と挑戦
編集委員 古賀重樹
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原将人監督を京都に見舞った。7月末に上七軒の自宅が全焼。家財と旧作フィルムの大半を失った。家族は無事だったが、原さんは編集中の新作のデジタルデータを持ち出すために火の中に戻り、全治2カ月のやけどを負った。
煙に巻かれて一酸化炭素中毒となり、救急車で搬送された。顔、首、腕のやけど跡が今も痛々しい。「でも、ようやく収まってきた」と笑う。
8ミリや16ミリの個人映画を撮ってきた原さんにとって、焼失のダ...
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