昨年の失業率、23年ぶり2%台
雇用改善、求人倍率44年ぶり高さ 消費への波及は弱く
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雇用改善の流れが一段と強まってきた。総務省が30日発表した2017年の完全失業率は2.8%と、1994年以来23年ぶりに3%を割り込んだ。3%割れは、働く意思があれば職に就ける完全雇用の状態を示す。有効求人倍率も1.50倍と44年ぶりの高さだ。ただ消費回復の足取りはなお鈍く、春季労使交渉で賃上げを加速できるかがカギになる。
2017年の完全失業率は、前年から0.3ポイント改善し、1993年の2....