2009-06-17
平成版『賢者の贈り物』なビーズ半衿、くろりんさんから届く♪
くろりんさんは地道にコツコツと編まれていましたが、私はとっとと挫折したビーズ半衿編み。
そもそもビーズ半衿は、安いネットショップなりヤフオクなりで手に入れた方が材料費と手間の分を考慮したら断然お安いのだな。
しかし市販品のビーズ半衿、『編み糸はさまざな色があるが、使われているビーズは全部透明虹色ビーズ』というものなのだ。
…ええ、もうカルテルでもあるんじゃないかってくらいに皆同じビーズ…
で、白地にパールホワイトのビーズの帯締めを編んだ私は、お揃いで白地にパールホワイトの半衿も欲しくて編もうと画策していたのだが、挫折…
結局、市販品の生成り地に透明虹色ビーズの物を手に入れた私だ…
しかし、それらの顛末を記事文中に載せていたところ、しっかり見逃さず何とくろりんさんが白地にパールホワイトのビーズ半衿を編んで送ってくれました!!
…で、隣のどんよりした生成り色の帯締めは、私が編んだ『かつて白地にパールホワイトだった帯締め』
……あはは、半衿編みを挫折した私は、購入した市販品と色を合わせるためにくっきり白かった帯締めを紅茶にぶち込んだのさ……
ええ、紅茶の威力は抜群で、このような色に染め上がりましてございます。
市販品半衿とは色が合うようになったのだが、くっきり白い帯締めに合わせられるように、との思いで編んでくださったくろりんさんの立場って一体…
この白き半衿を目にした時に、頭をよぎったのはO・ヘンリーの傑作『賢者の贈り物』
貧しい夫婦がお互いにプレゼントを買うため、大事なものを売ってしまうやつね。
で、夫が売ったのは懐中時計。しかし妻は懐中時計に下げるチェーン?だったかをプレゼント。
一方夫は妻の長い髪に似合う櫛をプレゼント。しかし妻は長い髪をバッサリ切ってかつら屋に売っていた。
とまあ、とことんタイミングの悪い夫婦の行動を、格調高い感動作に仕上げている作品なのだが、タイミングの悪さと云う点で賢者の贈り物的なパターンだと思ったのだな。
私は「わーい、白いビーズ半衿も増えた~♪」と喜んでいられるのだが、苦闘の末に編みあげたくろりんさんは「…私の努力って一体…」てなもんだろう。
ええ、だって本当に苦闘の跡が垣間見える作品!!
白地に色のビーズなら、矢羽根もくっきり浮かび上がり作り甲斐もあるであろうに、わざわざパールホワイトを私のためにお選びになり、編む時も見にくくて苦労したことと思われる。
…しかしその頃、既に私はくっきり白い帯締めを、どんより生成りに染めていた…
皆さん、この哀れなくろりんさんのために涙を!!
そしてくろりんさん、本当に、本当にありがとうございます~!!
…でも生成りに染めたら雰囲気が変わったのと、まだパールホワイトのビーズと編み糸が残ってるので、もう1本編んじゃおうかな。くっきり白い、この半衿に合う帯締め…
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