熊野本宮大社旧社地「大斎原」にて【動画編】逆順はちょこっとハードだった。。前回終了地点の小広峠から熊野本宮大社までの予定であったが、
撮影しながらのペースと装備では歩き通すには厳しいと思った。
奇しくも、スタートの時点でバスに乗り遅れたことが結果的に正解となった。
もし小広峠から熊野本宮大社へ向けて歩いていたら、
時間的にも体力的も発心門王子あたりで限界だっただろう。
逆順になってしまったルートは、後半がハードになってしまった。
木曜日から金曜日にかけてしっかり降った雨上がりのコンディション。
別の山域を考えていたが直前で変更し、熊野古道の続きを歩くことにした。
そのため、予習もままならないまま現地へ移動。
すべての道は熊野本宮大社に通ず、なので
着いてからいくらでも作戦を変更できる自由度の高さがある。
本来ならば、バスで熊野本宮大社から前回終了地点の小広峠まで移動し、
前回の続きとして本宮大社に向けて歩く予定であったが、
だいたい5時くらいに家を出るつもりが5時半くらいになってしまった。
熊野本宮大社に到着すると、いつのまにやら広くて美しいバスロータリーが
できていて、そこに無料の駐車場まで併設されていた。
ほんまにここに止めて出かけてええの?と思いつつバスの時刻を確認に行く。
ややこしい系統図の時刻表を見ると、小広峠行きバスはあと1分で来るようだ。
まだ靴すら履き替えてないのに間に合わない。。
その8:10発のバスを見送ったら、こんど来るのは12時40分だ。(^^ゞ
この時点で
プランBを発動。
今度は8時35分に発心門王子行きのバスが来るので準備して飛び乗った。
前回の続きは諦めて、発心門王子から熊野本宮大社までを歩こうと思ったが
コースタイムがおよそ2時間くらいなので短すぎる。
発心門王子でバスを降車した外国人1名を含む数名は本宮大社へ向けて消えて行った。
いきなり発心門王子のスタンプをゲット。
逆順にはなるが、発心門王子から前回終了地点の小広峠までなら
5時間くらいのコースタイムで歩けそうだ。
休憩を一時間半(撮影立ち止まり時間含む)としても、小広峠から乗る
帰りの熊野本宮大社行きバスの16:16まで30分くらいゆとりができるはず。
スタートしていきなり下りとなり、林道に着地。
少し林道を歩いたと思ったら、林道をそれ、落ちるとヤバイ沢沿いをへつって
まずは「猪鼻王子跡」でスタンプ2つめ。
しばらく植林帯を歩いて登るとまたまた林道に合流。
左手に堰堤をいくつも見送りながら快適な幅広林道を延々と詰める。
ずっとフラットで、登りらしい登りが無く楽すぎると思ったのは最初だけであった。
林道を詰め終わってからは植林帯の登りとなり、今回のコースの中間地点である
三越峠(みこしとうげ)にようやく到着すると、トイレ付きの休憩所があったので
そこでは簡単な昼食大休憩とした。
それでも45分くらいは滞在したかな。
三越峠から舗装林道歩きかと思いきや、すぐにまた植林帯へ。
欧米外国人たくさんとすれ違う。
その後もパラパラと、やはりみなさん僕とは逆方向へ向かっている。
前回の集落歩きと違い、今回のルートはバス道からかなり離れている山間部ゆえに
途中のエスケープができないのでがんばって歩くしかない。
蛇形地蔵でスタンプを終えて少し戻って古道を忠実に行くと迂回路との分岐点に到着。
地図上で迂回路の表示があったが、何年も前のことなので通れるかと思いきや
やはり迂回路を歩くしかなかった。
迂回路は未舗装幅広林道を最後まで?と思いながら、これなら歩きやすいので
距離をかせげると進むも、やがて大きな山越えが2つも待ち構えていた。
こんなことだと正順で歩いたほうが後が楽だったことだろう。。
もしかしたら正順なら熊野本宮大社まで歩き通せたかもしれないな。
熊野本宮大社あたりをうろちょろする時間も欲しいし、
到着してもすべての店が閉まっていては寂しすぎるから遅くとも16時には着きたい。
14時台のバスに乗れたらと思ったがぜんぜんムリだった。
いやほんと、最後はへろへろになってバス停に到着したのはバスが来る10分前だった。
今回はこれまで以上にいろんな方との出合い、会話する機会があった。
中でも印象的だったのは、小広峠から発心門王子目指して歩いてきた
総勢20名くらいの団体さんは、やたらテンションが高かった。
接触悪いねんこれ、と言いながら電源の入らない無線機を意味もなく持ってるリーダー。
小広峠からここ(蛇形地蔵付近)まで2時間もかかってもうたわって、
そんなペースじゃ発心門王子に到着するのは夕方遅くなるんじゃ?と心配になる。
え?ここからまだ2時間もかかるの?僕だと一時間くらいでしょ?って思ってたら
本当に2時間ちょいかかってしまったし。
ちょっと聞いてぇ。わたし、どこそこの国でスリに遭ったの!
でも財布と思って盗っていったけど、あれは財布じゃなくて化粧ポーチだったの!あはは。
え?熊野古道で初めて会った人なのにその話、いったいそれがどういう関係があるの?
って思うと一緒になって笑うしかなかった。(≧∇≦)
そんなかんやでいろんな出会いがあるのが熊野古道の魅力のひとつだろう。
最初の段階でバスに間に合ってたなら、この団体さんがゴールでチャーターしてるバスに
あわよくば同乗させてもらえたかもしれなかったなぁ。。(^^ゞ
しかしまぁこの後、花粉症大爆発で帰りがたいへんつらかった。
その他の写真は以下より。