Black Diamond 「STORM」 (2017年モデル)
ついにメインヘッデンを新調した。誰ですか、最新型が出たらすぐに買い換える人でしょ?とか思ってる人は。
とんでもないです。
ひとたび気に入ると、壊れるまではとことん大事に使う人です。(` ´)キッパリ
とは言え、すでに持っているモノであっても、技術革新や最新機構によって進化していて、
買い換えるほうがずっと幸せになれるというような場合、
たとえまだ元が取れてなくてもあっさり買い換えることはある。
たとえばスノピのテーブル「
オゼン」は、
SOTOの「フィールドホッパー」に買い替え。
これによってかなりストレスフリーになり、買い替えた甲斐があった伝説のひとつになっている。
現在、「オゼン」は2穴パンチで穴を開けまくったような改良新型になっており、
穴を開けることで軽量化したモデルになっているが、脚の取り付けのめんどくさ感は同じっぽい。
さて、長く使い続けている山道具のひとつ、ヘッデンが10年目に向かっている。(^^ゞ
本体は故障知らずでバンドのゴムさえも劣化知らずで元気に伸縮してくれるので買い替える理由がない。
そもそもヘッデンなんてそうたびたび出番があるものじゃないので酷使していない。
つまり、壊れていなくても新しいのが欲しくなる道具の対象ではなかった。
ではなぜ買い換える気になったのか?
最近は下山時だけの日没などでスマホのライトや懐中電灯で済ますことも多かったが、
この間の寒波の明神平で、あと少しで駐車場なのに日没突入。
低温でスマホがシャットダウンしたので、
モンベル「コンパクトヘッドランプ」を使ってた。
光量的には最大25ルーメンなのでサブヘッデン的な位置づけのものである。
これがサクッと付けれて軽くて手軽で、今年はアルプスなんかでも活躍し、
その便利さから、その後もやたらと多用する機会が多かった。
※現在「コンパクトヘッドランプ」は新型になっていて、単3形電池1本仕様はそのままで
最大25ルーメンから45ルーメンに進化したのでこっちも更新したい!レンズ傷だらけなので。これはいわゆるハチマキのように横だけバンドがある2本バンドのヘッデンで、
フィット感、安定感が快適で、ヘッデン便利やん!と思った、って今ごろですかぁ!?
これまでメインヘッデンだった
ブラックダイヤモンド「ジーニックスIQ」はあまり使ってなかった。
というのも、
3本バンドと言われる縦にもバンドのある仕様だったのが大きな理由。
ガジェットにはガチっと頑丈なカタマリ感を求めたいのが男のロマンなのに、
ヘッデンときたらベルトがだらんとだらしない点が道具としての魅力に欠ける。(^^ゞ
おまけに、バッテリーケース部が後頭部側にあるために配線まで加わるので、
だららんとしたものがいっぱいで絡まることもあったりで最悪だった。
きちんと装着するには手間と時間がかかるためにマトモに装着したことがなく
温泉で濡れタオルを頭の上に置くような感覚でポン付けしていただけの9年間であった。(≧▽≦)
下を向きすぎるとドサっと落ちるゆえ、ヘッデンめんどくさい~キライ~って、ずいぶん幼稚でしょ。
このメインヘッデンとは出会ったときから相性が悪かったのかも。。
そんなこんなでコンパクトヘッドランプを多用してきたわりに明るさ不足を感じていた。
ヘッデンは明るければ良いというものではない!と一言で片付けるのは早計だ。
明るいか暗いかで精神的な安心感がずいぶんと違う。
夜の山の中は自分の手のひらすら見えない暗さなのだ。
個人的には、明るいほうが良いに決まってる!と思っているが、
それはT・P・Oに応じて明るさを調整できるという条件付きである。
LEDの一点集中光だけだと近くを照らすと眩しく、拡散しないのでまわりは真っ暗で様子が見えない。
ともすれば慣れた道でも分岐や並走路を見落としてしまうこともああった。
早朝の空が白んできている時間帯では、金剛山だとライトも点けずに歩いている人がいる。
眼が慣れてきている少々の明るさなのにやたら明るいライトを浴びせられたら眩しいやんけと怒られる。
拡散光、直射光が切り替えできてかつ、明るさが調光できるものが理想。
前置きが長くなったが、メインヘッデンを世代交代するのに必要な条件としては、
・2本バンドの製品であること
・USB充電式か乾電池なら偶数本(2本または4本)の仕様であること
・防水性があること(できれば防塵も)
・拡散光も可能であること(これ今や重要)
・軽いこと
・ヘッデンの歴史あるブランドであることという小さな希望。
さて、メーカーはどこにするのか?
ヘッデンの老舗ブランドとしては「ペツル」か「ブラックダイヤモンド」。
懐中電灯で所有しているドイツ新鋭のレッドレンサーというブランドの製品も良さそう。
その他にもジェントスなどいろんなブランドがあるけど今回は除外。
買うならハイエンド機にしておけば間違いなかろうと思いがちであるがあながちそうでもない。
ペツルだと「
アクティック」、
ブラックダイヤモンドだと「
リボルト」がそれにあたるが、
どっちも良し悪しで、それぞれの良いとこ取りしたものがあればいいのに甲乙付けれなかった。
それと、中間くらいのクラスが良すぎず悪すぎずちょうどいいことが多い。
あと、その昔、ペツルが壊れたぁという話を4,5件、知人から聞いたことがある。
それ一つしかライトを持っていない状況で壊れたら単独だと死活問題だ。
現に今年だけでも数件、明りがなくて下山不能となった遭難事案を見た。
ブラックダイヤモンドは壊れないという保証があるわけではないが、
そんなこともあろうかと予備の予備、サブヘッデンも忍ばせてフェールセーフを。
今回は先代同様、ブラックダイヤモンドのラインナップの中から選定することにした。
2本バンドのラインナップは以下4種類6モデル
【ハイエンド機】リボルト 【多機能モデル】ストーム ←このモデルに決定!
【ベストセラー】スポット 【サブヘッデン】コズモ,イオタ,イオン,アストロ、ウィズ、ストライド (種類多すぎやろ)
これ以上うんちくを語ると長くなるのでいきなり結論。
最終的に、乾電池4本仕様とIP67、最も新しく、最も明るく、
多機能で、上の希望条件を満たしてるどころかお釣りがくる「ストーム」に決定した。
LEDライトにありがちな、電池が3本という仕様だけは妥協できない。
アルカリ乾電池にしても、エネループにしても、2本や4本パックで売っているだけに、
残った1本の気持ちを考えたことがあるのか!みたいな仕様はあかん。
単3形だと余ったその1本は、モンベルのコンパクトヘッドランプで活かせるけどね。。
メインヘッデン候補の、リボルト、ストーム、スポットの3モデルの中で
偶数本なのは「ストーム」だけとなる。
【ストームの仕様】 ・最大350ルーメンの高照度(めちゃ明るい!人に向けるな危険)
・低温時にバッテリーの性能低下を防ぐヒートシンク装備(見えないところに技術あり)
・調整しやすいダブルアジャスターのヘッドバンド(いちいち調整せずひっぱってパチンだけど?)
・パワータップテクノロジーTM(本体横を指で軽く叩くだけで明るさが最小か最大 うっかり叩き注意)
・遠距離モード/近距離モードとも照度50%で点灯(意味不明)
・調光~消灯後、調光した明るさで点灯(記憶してくれるメモリーでも積んでんの?)
・ディマー(増/減光)、ストロボ(拡散光は至近距離やテント内などで超便利)
・状況に応じた、赤、緑、青の3色のナイトビジョン(これまで付いてるのは嬉しい誤算)
・誤点灯を防ぐ電源ロック機能(電源ボタンが固いから使わんなぁ 4秒も押しながら待ってられん)
・3段階のバッテリー残量メーター(使い方がマニュアルに載っていないし)
・防塵防水等級 IP67(他の2モデルはIPX8で防塵保証なし)
・電池寿命 250時間(低照度モード)(最大光量で25時間だったかな、十分)
・電池 単4アルカリ×4本(エネループ・プロを使うけど)
・重量 110g(電池込み税込み)
「ストーム」の先代モデルが2013年に出たので、実に4年ぶりの大改良の新型となる。
取説は実質イラストだけなので、それを見て意味を読み解かないといけない。。
さらに、3段階のバッテリー残量メーターの使い方については記載が無い。
先代モデルの取説を見て理解できたけど。
使うときには忘れてると思うので、
適当に長押しやダブル・トリプル、クリックしまくれば何とかなるだろう。
<余談>
真っ暗闇の山を下山中、ふと立ち止まったライトが照らす光芒には
霧というか気流がブラウン運動のようにモヤモヤ、ふわぁ~っと流れてる。
それをじっと見つめているとなぜか心が安らぐ。
マイナスイオンなのかフィトンチッドなのか、森の精霊たちに包まれているような
そんな安堵感や侘び寂びを感じれるので、暗闇歩きはけっこう好きかも。(^^)
コンパクトヘッドランプのレンズがいつしか傷だらけになっていたので、
ストームにはスマホ用のレンズ保護フィルムを切って貼っておいた。(≧∇≦)