『今日の金剛山』 ハイビジョン(HD)撮影 (3分25秒)このルートを登山として利用するのは極めて危険です。
(イワゴノ谷ルートの比ではありません)
登り:高天谷ルート
下山:郵便道昨日の大峰登山の疲れが少し残っている。
あと二時間くらい寝ていたいと思いつつも5時半起床。
先週の金剛山頂で、いつもコメントくださっているarajinさんとお会いした。
気さくで楽しいarajinさんから、こんど高天谷ルートを案内してくださるということなので
話が暖かいうちにすぐに実行することにした。
今朝6時の山頂気温をチェックしたら昨日より寒いマイナス2℃。
けど、抜群に天気が良いので今日は気温が上がりそうな予感。
いちおういつもの冬の山ウェアやフリースなど、昨日の大峰行きと同じ装備とした。
今回で3度目というarajinさんの話によると高天谷ルートの印象は
「イワゴノ谷ルートほどでもなかったはず」ということであったが・・・。
8時ちょうどに高天彦神社をスタートする。
郵便道をしばらく行くと、いつも横目で眺めているだけの高天の滝に突き当たる。
高天谷ルートは、その滝の横の垂直の絶壁をいきなり登るところから始まる。
まずはベテランarajinさんが登る。そしてkatsuyukiさんが続き、自分の番。
横着してカメラを持ったまま登っていて、いきなり足を踏み外す。
しっかりロープを持っていたものの一時宙づりとなり、
壁面であちこちを打ち付けて手や腕を擦り剥き、傷だらけになった。
もしロープをつかみきれずに転落していたらと思うとぞっとする。
出だしからこうなのでただならぬ気配を感じる。
手袋をしていたら怪我の半分くらいは防げたはずだ。
よく見ると自分以外はみなさん軍手をはめておられる。
怪我した後になってから、非常用にと温存していた
NOMEXグローブをはめる。
最初の滝をクリアした後はいったいどんな世界が広がっているのかなと思いきや
次から次へと頭をかかえたくなるような難所の連続。
ベテランarajinさんが、念のためにと持ってきてくださっていた
20mのザイル(ロープ)がなかったらどうなっていたことか。。
中断して後戻りすることもできなければ尾根にエスケープすることもできずに立ち往生?
あまりにも厳しいルートに最後の最後まで本当に気が休まることがない。
滑る岩、大堰堤、小滝、大滝、大規模な山抜け、大斜面。
前半だけですでにイワゴノ谷ルートの危険度を遙かに超え、
後半に至ってもアリ地獄に堕ちたアリのように逃げ道が無く、
一旦転がり出すとどこまでも止まらないような長い岩の急斜面を延々登って行くことになる。
ベテランarajinさんが意を決して先に登ってはロープを投げかけてくれる。
そのような箇所が幾たびも繰り返し繰り返し訪れる。
最後の岩の斜大面では、それすら厳しくなったところに運良く小ぎれいな太い棒が一本。
どうぞこれ使ってくださいと言わんばかりに落ちていた。
その太い棒を縦に置いて、ロープがわりに補助として利用できることを発見。
登っては棒をひっぱり上げ、さらに上に登るために立てて使う。
そんな岩の大斜面の最後の尾根への取り付き部分にだけはかろうじてトラロープがあったが、
ロープをつかんでも上がりにくく、足をかけるものの滑ってしまい、
またもや滑落寸前になって冷や汗もの。
ようやく尾根に出て初めて一服。
危険なところは(相当あったが)ついに終わったとひと安心していたら、
こんどは急な斜面を、さらにまだまだ上に登って行かなくてはならないことが判明。
やっとの思いで取り付いた場所が、ダイトレの最後の階段よりも下。
しばらくダイトレを歩いて山頂を目指すが、ダイトレ最後の階段を避けてサネ尾根へ行く。
最後に尾根を登りきって「もみじ谷ルート」の途中に合流。
それもまだずいぶん下のほうだったので、またもや登って登って登り倒して
踏まずに歩くのは難しいほどおびただしい数の満開のカタクリに出迎えてもらうも、
相手にしている余裕もなく登りつめてようやく一の鳥居を登り切った場所に出た。
そこから山頂までの道は極楽そのもの。
本当は怖い金剛山の一面?というかダークサイドを見た気がした。
所要時間は4時間ちょうど。
山頂12時ジャストの気温は8℃。
絶好の天気なので、座るところが無いほどの人出である。
しばらく日陰に居ると寒くなってきたのでフリースを着込む。
国見城趾広場の上でお昼を摂っていたらところに
2人の女性、ダーさんとボーさん(でしたっけ?)に声を掛けていただく。
ダーさんとは2月6日以来およそ三ヶ月ぶりの対面。
ボーさんはというと、最近、某所で何度かお見かけしたことがある方だった。
お二人がセットで歩いておられたのには驚いた。
しかもボーさん、天川村から金剛山に通われているとか。
お昼を済ませて陽に当たりに国見城趾広場に出たところで
波平さんと後輩さんとお連れさんたちがお昼の最中だった。
いつもながらガッツリ気合いの入った声をかけていただき元気をもらった。
昨日の疲れがどうのこうのと考えてる余裕すら無かった今日の登山。
あまりのハードさゆえに、昨日の大峰登山の余韻などはすっかり上書きされて消えてしまった。笑
土日の2日も山に登っていたら、休日を休んだ気がしないままもう明日からまた仕事です。。
arajinさん、お世話になりました。
そしてkatsuyukiさん、二日連続お付き合いいただいてありがとうございました。
たいへんお疲れ様でした。
その他の画像は以下より。
金剛山でつか?・・・といいたくなるような難所ばかり
もしご一緒させていただいていたら・・・今頃・・・orz
本当にお疲れさまでした