ジオグラフィカより ★時計回り周回
累計高度と距離
広大な駐車場のある道の駅「丹波マーケス」に駐車させていただく。
背後には今日登る美女山がそびえ立つ。
今でもマーケス内の京丹波町観光協会で登山地図がもらえるのかどうかは不明。
9時前にスタート。
歩き始めていると左手側の遠くに大きな石像が見えたので立ち寄ってみることにした。
地形図でおさらい
起点周辺での軌跡
道の畔に降りていた霜が、陽が当たるとともにたちまち蒸発していく。
まずは石像に向かって歩いている。
スタート時の気温は0℃
金剛山の0℃とはまた違う身にしみる寒さに感じる。
この寒さじゃこっち方面の山は来春までお預けかな。
京丹波の山並み
石像と思いきや石碑だった。
「須知創生の里」とある。
須知(しゅうち)とはこのあたりの地名。
意味もわからないし「なぁ~んだぁ」とすぐにその場を離れたが
その後、別の場所で同じ石碑に再び出会うことになるとは思いもしなかった。
ようやく取り付きまでやってきた。
この坂道、なかなかの斜度。
今朝の気温からすると凍結するのは時間の問題。
たしかに凍結注意だ。
坂道を登りきったところに墓地があり、そのそばに登山口があった。
何これ??えらいやっつけ仕事じゃ?
さすがにこれは簡略化しすぎとちゃう?(≧∇≦)
ランドセル?ああ、ナップサックか。
まるで歩きよい芝生広場な学校遠足で登るような山に思えるではないか。
この案内図を見たせいで楽すぎるような気がして他の山にすればよかったと後悔したほど。
ところがだ・・・
案内図の横から取り付く
登山道は獣避けゲートの向こう側だった。
ようやく山道へ。
植林帯中心の山なのかな?
間伐されて美しい
あの稜線に取り付いて右へ進むようだ。
稜線に取り付いた時、ふと進行方向の反対を見ると祠のようなものが見えたので行ってみた。
中は空っぽだった。
祠から元の場所に戻ってきたのでここからは尾根芯を登って行く
植林帯は後にも先にもこの初っぱなだけだった。
前方が明るくなっている。
植林帯がそこで終わりのようだ。
うわぁ、落ち葉が深すぎる
こんな感じ
先週末の山もこんなだったけどまさか今回も落ち葉の洗礼を受けるとは。
いきなり斜度が増してきた。
落ち葉が滑って登りにくいこと限りなし。
誰か!マキタのブロワー、貸してー。
どんどん斜度が増す。
こんなところ、親子ハイクや学校登山とか無理すぎるだろ。
滑る、滑る。
最近、誰も歩いてないよね~。
3歩進んで2歩下がるどころかムーンウォークか、
はたまた足だけが動いて前に進まないギャグやん(≧∇≦)
ようやく「桧木立」までたどり着いた。
さらに斜度は増す。
もう、かわいそうやからやめたって~。
立ち木につかまりながらカラダを引き上げる。
しかもややルーファイぎみなステージ。
展望台というところに到着。
展望ポイントと書いてあっても無理矢理な感じ。
スタート地点の丹波マーケスが見下ろせた。
マーケスをスーパーズーム!
展望台周辺だけ落ち葉が無くて赤土だった。
その後もルーファイを伴う激登りが続く。
まもなく山頂だ。
どこから飛び出せば良いのかわからないままルートを外してた。
ついに美女山山頂に到着
もっと楽ちんだと思ってた。。
美女山山頂にて
四角柱に見えた山名板だが実際はこれくらいの薄さ。
裏書き
市森・黒尾橋のほうからも登ってこれるみたいで
そちらからだともっと登りやすかったのだろうか。
しかしあの登山案内図があったのはこっちからだからなぁ。
二等三角点(点名:美女山)
その横には謎のケルン
ひとしきり写真を撮ったところで再出発。
ここからは稜線歩き。
当然トレースくらいはあるだろうと思いきやまったく無し。
とにかく落ち葉が堆積している。
稜線の横幅は決して広くは無いがスムーズには進めずルーファイ気味。
要所要所にテープはあるが油断していると見逃してしまう。
依然、落ち葉はこのような状態。
落ち葉で山を作って焼き芋したくなる。
ほんまに最近、誰もここ歩いてないやろ。
ゴキゲン水平移動なところもあり。
快適、快適。
基本的に稜線をトレースするだけなので平和すぎて脱力気味に。
ずっと平和が続くと思っていたが前半だけだったとはなぁ。
右手はこのような感じ。
市森寺谷(右)との分岐を通過
このようなところもあるが迷うほどではない
またしばらく平和が続く・・
落ち葉は相変わらずです。
前方に高圧線鉄塔が見えた。
しかも珍しい赤白鉄塔だ。
近くで見るとオレンジ白だった。
高さが60m以上の高圧線鉄塔は航空機がぶつからないよう赤白に塗り分けられているそうだ。
現在では高さが60m以上でも点滅灯を設置すれば色は何でもよいそうだ。
なので、トラ柄とかどう?
鉄塔を過ぎてからは少しルーファイ気味だったかな。
自然林だけど常緑樹ゾーンを通り抜けて・・
登りに転じる
後にも先にも岩を見たのはここだけ
そのまま稜線に従ってまっすぐ行ってしまいそうなところ。
トラロープで気づけて助かった。
どこで休憩しようかと考えながら歩いてきた。
稜線上では当たる風が冷たい。
最初に現れる池のほとりが明るくて広かったら休憩したいと期待しての到着。
ここは志和賀峠というらしい。
後ろに見える池には水が無さそうだ。
池の中を奥まで行ってみよう。
池の中央部はぬかるんでいた。
登山靴が埋まったまま足だけすっぽ抜けてとなったら最悪だ。
底なし沼だったりして。
奥まで来ると少し水が溜まっていた。
右手対岸に休憩適地なフラットなポジションがあったのでそこで休憩することにしたが
中央部を横断すると足が埋まりそうなのでわざわざ迂回した。
ということで昼休憩開始は12:30
道中のローソンにいつもの明星のカップ麺が無かったので
同じ明星の別のものにしたら辛すぎて悶絶。
次からは追い焚きできる袋ラーメンに回帰しなければ。
先週末に引き続いて味夢の里で調達したいつもの山菜おこわ等
そして先週末にも買った「おいしふぉん」
やっぱり美味しかった。
池の中なので風が当たらなくて良い。
スイッチボットによると気温は10℃。
10℃は寒いが、まだ手袋を外して食事できるくらいである。
そうそう、いつものアナログ温度計はもうやめた。
最近、誤差が大きいことに気づいたので調べてみたら
構造的に耐用年数があるみたいでそれを越えていた。
オーバーホールなんてやってられないので。
さて、池から這い上がってきて後半戦へ。
(≧∇≦)
いきなりバリエーションみたいなところで障害に阻まれる
ルート間違ってるんじゃないかと思ったほど。
やっと吹っ切れた
その先で右側へ鋭角に折れるのだが
100mほどの距離に413ピークの三角点があるみたいなので確認に行ってみた。
ということで413ピークに向かっている
途中、禿げたところの足元を見ると赤土ではなくピンク色をしていた。
三角点はすぐに見つかったが、まさかの場所だった。
ピークではなく斜面途中に。
ちょっと小ぶりだなぁと思いきや珍しい四等三角点だった。
(点名:ヘナミ)
ピーク周辺はフラットで広い弁当適地じゃないかとの見立てであったが
実際はちょっと寂しいところだった。
鋭角に折れるところまで落ち葉で滑りながら戻ってきた。
さてここから登り返し
すぐに登りきって・・
また下り・・
さらに斜度が増すとともにルーファイ要素も加わる。
またもや落ち葉グリセード
急斜面すぎやろ~
着地点の底が見えてきた
どうやらこの下まで左側から作業道が来て終点になっていた。
ここが底。
「熊崎峠」というらしい。
市森ってところに下山できるようだが
琴滝方面を目指しているのでここから再び登り返しだ。
うわぁ~、ルートどこ?トレースなんてないぞ?
さっきの行き先表示板が意味をなしてないではないか。
障害物だらけの急斜面を這い上がってる中。。
うへ~、どこまで続く?
どこを歩いても上まで登り切りさえすればよいのだろうけど。。
人が歩いた形跡がない。
登りきってからもバリエーションチック。
疲れも出てきてこの登りがしんどい。
登りきったら右手に見える稜線のほうへ行くわけだからと
トラバースをしかけるも旨味なし
やっと歩きやすくなった
うん、いい感じ
ついに本日最後の登りがようやく終わりそう
こんどはこっちで合ってるのか?の激下り
鉄塔の方へ下らないといけないから下ってるけど・・・
低木の松の木ブッシュは松ヤニ付きそうなので迂回して鉄塔にポンっと出た。
鉄塔広場からの西方向の山並み
濃い雲は雪雲か?!
鉄塔からしばらく下ってきたところに分岐
このまま稜線行くとまた登りがありそうで時間も押してきてるので
さすがにここからは左方向(大滝池)へ下山だ。
相変わらずトレースはない
自然と植林帯の谷へと下りてきた
植林帯の中が薄暗い時間帯になってきた
時刻は15時40分
着地。
前方に大きな池が出現
大滝池だ。
左右には幅広の林道
それにしてもこんなところにしれっと美女山山頂への案内板があった
ここから気軽に登れるような道のりじゃないというのに。。
大滝池は人工のため池なのかな
休憩適地だがもう下山完了が近い
大滝池か下ったところに木製の堰堤があって・・・
さらに池があった。
大滝池から溢れ出た上澄みの水がたまる池という感じ。
右手には立派な東屋があって、ここはいったい何?
しいていうならそのさらに上には須知城跡があるみたいだが。
この池の周辺には木道や遊歩道やキレイなトイレ(照明あり)もあった。
トンネルまで作られてコストがかかっているのに人の気配がない。
夕方になって寒さが身にしみてきたので琴滝はもうどうでもよくなって
トンネルを抜けて舗装路から下ろうかと思ったが
琴滝経由のほうがやや近道なのでここから下ることにした。
すっかり薄暗くなってきた。
右手の沢の先端はもしかして滝の落ち口か?
木が生い茂っていてよく見えないが
どうやら断崖絶壁の上にいるようだ。
しかもこれは吊橋なのか底板が傷んでいて踏み抜きそう。
老朽化したステップのある急斜面を下る
着地すると「うわ~」と声が出た。
とんでもない垂直な岩壁がそびえ立っていた。
あの上を歩いてきたと思うと。。
これが琴滝か。
この上にあるあの池から溢れ出た水ということか。
滝を撮影していた人に「まるで天から舞い降りてきたのかと思いました」とびっくりされる。
たしかに滝の上には何も無いように見えるよなぁ。
水はチョロチョロなので滝壺は無し。
御珍木?
もしかして秘宝系の?
このあたりの紅葉は光のない夕刻とはいえ美しかった。
さきほどの上の池からの舗装路が左手から合流してきた。
そして左に立つ石碑はもしや・・・朝に見たやつと同じものだった。
キャンプ場のそばを通りかかるとジムニーオフ会キャンプなのか様々なカスタムジムニーが集まっていた。
今朝の最低外気温はマイナス1℃だったので、ここで夜を越すのはさすがに寒そう。
朝までポタ電で電気毛布+セラミックヒーターつけっぱなしとかでないと自分にはこの寒さは無理。
玉雲寺の前を通りかかると真っ赤な紅葉が美しかった。
舗装路から逸れて少しでも近道を狙う。
歴史散策道と彫られている。
誰?
もしかして女の子?
ちゃんと顔もあった。
どうしてこんなところにポツンと居るのだろう。
集落を抜け、京都縦貫自動車道の下をくぐり抜けた。
ジャンクションにはえらい広いスペースが必要なんだなぁ。
近畿道+京都縦貫でここまで来たら片道2800円くらいかかるセレブ料金。
阪神高速乗り放題はありがたい。
「丹波」料金所横を通過・・
なるべく車道歩きを避け、かつ、あまり遠回りにならないように・・・
地形図でおさらい
あの橋は渡れるのかな?
老朽化のため立入禁止とかだったら詰むわぁ。
なんとか安全に駐車地に戻ってこれた。
ヤレヤレ。。
いろいろ盛りだくさんで楽しかったなぁ。
それにしても寒さが身にしみる京丹波であった。