「岩井谷の頭(862m)」にて ※左から、katsuyukiさん、arajinさん、キバラー、中村さん
『今日の金剛山』 ハイビジョン(HD)撮影 (3分34秒)登り:サマーハウスルート(初)→岩井谷の頭→釜谷(沢)→松の木ルート→
タカハタ谷ルート→二ノ滝→千早本道→山頂→香楠荘
下山:黒栂尾根ルート
ピークハント&ルートファインディング、登って下りてを繰り返し、
金剛山大阪側ルートを縦横無尽に歩き尽くした。金剛山の未踏ルートである「サマーハウスルート」攻略と、
バリエーション&ピークハントを楽しむとなると、
中村さん、arajinさんをお誘いしないと後で何を言われるかわからない。(笑)
午前8時、まつまさ駐車場スタート。
まずは車道まで戻り、沢の対岸に移る。
そこからサマーハウスまで沢沿いを歩く。
サマーハウスとは、昔、夏場に泊まりこみで金剛山に登るため?の、
いわゆるプレハブの貸し別荘みたいなものだとか。
今でも使われているのかどうか不明であるが、かなり簡素な作りである。
そのサマーハウス群の裏側に道がついている。
このサマーハウスルートは、15年くらい前の山と高原地図には破線ルートで描かれている。
それほど難なく尾根に取り付いて、登山道らしい道がはっきりついている。
今はほとんど歩く人が居なくなったような様子ではあるが、
その理由として、黒栂のカトラ谷へ行くのとは反対側に
立派な林道が作られてしまったからではないかと思われる。
林道がなければ清井山を経由して、金剛山頂へスムーズに行ける。
林道が登山道を遮って障害物になってしまったので、
これを乗り越えるとなると興ざめの気分になるのだろう。
さて、サマーハウスを機嫌良く登ってきたところで
杉尾谷(古い地図ではフロノ谷となっている)を巻くところから
ルートを外れ、尾根に登ってみた。
そこからはバリエーションである。
サマーハウスルートを忠実に歩かなかったのは、
「岩井谷の頭」(682mピーク)を踏みに行くためだ。
結局、林道まで登り切らないと行けそうにない事が判明。
こんなことならサマーハウスルートを教科書通りに歩いてみるんだった。
林道に取り付いてからはしばらく横移動し、「岩井谷の頭」に取り付くポイントを探す。
最も最短で行けそうなところから林道へ下りる。
すでにarajinさんの地図とコンパスによる読図とGPSによる現在地確認
の合わせワザをフル活用し、どんどんピークに向かって詰めて行く。
9時55分。林道から約30分ほどでついに「岩井谷の頭」に到着した。
予想通り植林地帯の中なので、これといって何があるわけでもなかった。
少し休憩の後、再び林道に向かって戻る。
来るときは尾根を忠実に来たが、帰りは歩きやすそうな幅広の谷を登りつめた。
結果として帰りに歩いたルートが最も楽だった。
林道に戻ると、登り始めてすでに2時間半経過。
清井山経由、セト経由で山頂に登るか迷ったが、計画通り釜谷の沢を詰めてみることにした。
ひたすら「まつまさ」のほうに向かって下山する。
この林道、黒栂まで戻るだけでもやたら長く感じた。
11時ちょうど、釜谷の入口に到着。
すぐに左手に「釜谷尾根ルート」の取り付きがあったがスルーして、そのまま沢を詰めてみる計画だ。
最後は当然、松の木ルートに合流するはずだ。
沢の左手を延々と登って行くと、昔は登山道か何かだったと思われる舗装の跡が見られた。
最終的には沢に降り、沢を登りつめていくとかなり急勾配になってきたのでアイゼンを装着する。
黄色と赤のテープがあることから、誰かが歩いているはずだ。
その急勾配、少し登ったところで、いくらアイゼンを付けていても登れないほどになり、
右手の植林へ移るも困難を極め、かなりの急登を登ってようやく松の木ルートに登りついた。
松の木ルートの倒木の大きな根っこを迂回する場所に出たことになる。
釜谷を登り始めて40分後の11時40分の事であった。
松の木ルートからカトラ谷へつながる枝道があるはずなので下山方向に向かって探すも、
どんどんタカハタ側の谷と高度差が開いてきたので、おかしいことに気づき、
また松の木ルートを登り返す。
タカハタ谷ルートへの枝道は、釜谷から登りついた場所よりもさらに上にあった。
さすがに疲労の色が濃くなってくる。
タカハタ谷ルートに合流後、ツツジオ谷ルートとの分岐地点までどんどん下山する。
分岐点の丸太橋にたどり着くと、二ノ滝の氷瀑を見るため、今度はツツジオ谷ルートを登り返す。
12時35分、ようやく二ノ滝に到着。
見事に凍っている。。これは圧巻。
もみじ谷ルートの大堰堤は人工物であるが、こちらは自然のままの姿が凍っていることになる。
写真を撮ったりして休憩の後、二ノ滝の上からトラバースし、13時ちょうど、千早本道に合流した。
登り始めて5時間経過してるのに、まだ五合目付近であるわけだから悲しくなる。
疲れきったカラダに千早本道の登りはきつかった。
13時30分、金剛山頂に到着。
捺印を済ませて、お昼をもう山頂売店で食べることになりかけたが、
たばこの煙も気になるし、arajinさんが香楠荘で食べたことがないということから、
香楠荘行きに決定した。
山頂からは登りがあったり下ったりで約30分。
14時ちょうどにようやく昼食にありつけた。
下山ルートはすんなり決まって、黒栂尾根ルートで下りることになった。
一時間ほどの休憩ののち、香楠荘を後にする。
再び金剛山頂まで戻ってきて、青崩道を少し行き、セトの手前の黒栂尾根取り付きから下山開始。
なかなかの急登ぶりであるが、雪が深くてクッションになる。
今日はスパッツを装着してきたので靴の中に雪が入ることもなく快適に下山できた。
林道まで下山すると、何やら大工事をしている。
登山道がすっかり潰されてしまって、林道がさらに黒栂谷の上に向かって開拓されていってる。
工事によるこの変わりようは山が壊されていってるようで、はっきり行ってショックだった。
千早本道のフロノ谷も工事しているというし、タカハタ・ツツジオも工事するとかしないとかであるし、
金剛山の大阪側、なんかもうズタズタにされてる気分。
このままだと金剛山への気持ちが遠のきそうだなぁ。
登るとしたら今後は水越側からのルートの比重が高まりそう。
その他の画像は以下より。