槇尾山にて ※多段になった清水(きよず)の滝の一つ
『今日の槇尾山』 ハイビジョン(HD)撮影 (3分24秒)※ヒヤッとする場面がありますが、安全に十分配慮した撮影を行っております。
金剛山にて 左から、YANOさん、arajinさん、Nakaさん、中村さん、キバラー
<槇尾山>
登り:槇尾山公園(7:50)-開明の滝(8:35)-清水の滝の下(8:50)-滝上の祠(9:36)-槇尾山頂(10:00)
-蔵岩ビューポイント(11:10)-蔵岩てっぺん(11:30)-施福寺(ゆたか茶屋)(12:00)
下山:施福寺(ゆたか茶屋)(14:40)-槇尾山公園(15:20)
<金剛山>
登り:寺谷ルート
下山:文殊中尾根ルートディープな槇尾山を見た。槇尾山は、金剛山系の二上山を起点とするダイヤモンドトレールの終点にある。
西国三十三箇所の札所である施福寺があることで有名。
前回、金剛山狼谷ルートを登って水越側の下峠谷を目指すという探検を共にした
読図と登山のベテラン中村さん、サーファーのNakaさん、同じくサーファーのYANOさん(初)から、
かねてより話題にしていた槇尾山のディープなところを案内していただけるということで
今回のお誘いがあり、そしてさらに今回は、読図と単独山歩きのベテラン、
arajinさんにまで参加していただけることになった。
中村さんとarajinさんは槇尾山を隅々まで熟知しておられということで期待が高まる。
そればかりか、中村さんたちには食事まで用意いただいて非常に印象に残る登山になった。
槇尾山公園口の無料駐車場にて待ち合わせ。
そこに登場した中村さんは「どこの山に行くの?」と思ってしまう大きなザックで登場。
きっと中村さんのザックには、今日のお昼の5人前の食材・料理器具類等々
いっぱい入っているんだろうなと思うと恐縮する。
挨拶もそこそこに、7時50分にスタート。
まずは薄暗い中を「五ツ辻」を目指して歩く。
根来谷を行くそのルートは、金剛山で言うところの千早本道のようなメジャーな登山道だそうだ。
今日の気温と湿度は高く、すぐに汗をかきはじめる。
ほどなく五ツ辻に到着。
五ツ辻というくらいなので、5方向に分かれている。
そこからは側川(そばがわ)に向けて下りる。
看板には「清水(きよず)の滝 危険 転落事故多発」とある。
五ツ辻まで登ってきた高さを、登る前の高さまで下りてしまう感じ。
そして沢を跨いで登り返し、トラバースを繰り返しながら、
スタートしてから45分後に「(人智)開明の滝」に着く。
さらに移動をして、滑ると危険なステージを、
設置されてあるトラロープのお世話になりながらトラバースして
スタートから一時間後の8時50分に「清水(きよず)の滝」の真下に到着。
この滝は圧巻!落差4段40mの滝だとか。
あっけに取られているのもつかの間、左からよじ登ってこの滝を巻くという。
いつ設置されたかわからないトラロープを極力補助的につかまりながら緊張しながら登る。
どんどん高度を上げて行き、木と木を綱渡りするようにほぼ垂直の面を横切る。
ここでツルっと行くと終わりという状況で、あまりの高さに足がすくむ。
手が長くて助かったと思えるシーンが多々あった。
万が一のことがあっても大丈夫なようにトラロープだけでなく、
しっかりした木をつかみながら渡る登るも、ここは非常に危険なステージだ。
中村さんが準備してくれたスリング(別名:シュリンゲ)をカラビナで繋ぎあわせたものも利用して
なんとかクリア。
ザイルだとザックから取り出す事すら面倒になって、つい使わずに済まそうとして
事故が起きることも多いだろうということ。
シュリンゲならサクっと取り出せてすぐに張れる。
しかも細いシュリンゲでも22キロニュートンの力に耐えるので、
これを数本とカラビナ数個用意しておけば非常に重宝する。
上の段にある滝前で記念撮影。
そこからまたその滝を巻いて登る。
これまた危険。
ようやく滝の上の祠に到着したのは9時36分。
そこからは比較的安全な踏み跡を歩いて、はじめの五ツ辻から道なりに来た登山道の
わずかな距離のところにようやく合流。
ふつうに登山道を歩いていたらすぐの距離だそうだ。
そこからは山と高原地図にもある登山ルートを「尾根分岐」まで歩く。
そして今度は「蔵岩」を目指して移動。
槇尾山は松の木が多いのが印象的で自然林がとても豊富な山だ。
これらが紅葉するとまた明るく綺麗なのだろう。
途中、ひらけたところから岩湧山が一望できる。
槇尾山から眺める岩湧山ってあんなに高い山だったんだ?と感じた。
そしてついに槇尾山山頂(捨身ヶ岳)標高600mに到着。
たかだか600mの標高なので気温も高いが、
ここまでの道のりを思うと山の高さなんて問題じゃないと改めて思う。
山頂からは大阪湾方向に展望があったり、ベンチがあったりするが、
うっかりしてると通りすぎてしまいそうな小さな山頂。
この展望も無理から自然林が伐採されたのだとか。
それにしても槇尾山って施福寺のあるところが山頂だと思い込んでいた。
そこから下りに転じてしばらく歩き「蔵岩」が一望できるという特別なスポットに案内してもらった。
大台ヶ原で言うところの大蛇グラみたいなところでこれまた圧巻だった。
正面に見える蔵岩の絶壁を登っているクライマーたちがいた。
次はそこから登山道にて蔵岩のてっぺんまで移動する。
蔵岩は奇岩というのか、ものすごい岩の塊と表現すれば良いのかどうかうまく言葉がみつからない。
クライミングをしていたのは女性や高齢の男性だった。
しばらくクライミングを眺めた後、施福寺に向かって移動する。
施福寺ってまた別の山のピークにあるのかと思えば、蔵岩をしばらく下ったところにあった。
ゆたか茶屋のある施福寺前に到着したのは12時ちょうど。
スタートしてから4時間10分後のことだった。
施福寺(ゆたか茶屋)のある場所の標高は470mで気温は27℃と少々暑い。
ゆたか茶屋の主人が感心されていて、かねてよりウワサになっていた
槇尾山のあらゆるところを歩いてマーキングされたスゴイ人がいらっしゃるという
そのウワサの主が実はarajinさんの事だったと判明。
なんの偶然の巡りあわせだろうか。
その件では大いに盛り上がった。
そして、今回のお昼はなんとも手の込んだしゃぶしゃぶ鍋をご馳走になった。
鍋に道具に食材にとたいへんな荷物をボッカしていただき、
いろいろと本当にありがとうございました。
山で食べる鍋は本当に最高でした。
参道からの下山は約40分。(途中、満願の滝へ寄り道をした)
その後、金剛山にも行こう!ということで全員一致。
一路、金剛山へ。
寺谷ルートで登る。
山頂はひとりも居なかった。
17時25分の気温は15℃。
捺印後、国見城址広場に移動すると、山頂ランドマークの看板が少し離れたところに仮設されていた。
下山を開始して少し経った頃にはまっ暗闇に。
夜の山歩きとなった。
LEDライトを初めて使うという人も居たので夜の金剛山を楽しんでいたようだ。
下山完了は18時20分。
その他の画像は以下より。