稲村ヶ岳にて ※左から、ちゃみさん、うっちぃさん、kosiziさん、中村さん、はんていさん、キバラー
『今日の大峰山』 ハイビジョン(HD)撮影 (3分36秒)冬の寒さと残雪のトラバース、そして伝説の剣(つるぎ)探し。<ルート>
母公堂-清浄大橋-レンゲ辻-稲村小屋-
稲村ヶ岳-*-稲村小屋-法力峠-母公堂いよいよゴールデンウィークに突入。
毎年GWが大峰行き開始の合図のようになっている。
そんなわけで、先週末に出会ったばかりのちゃみさん参加で稲村ヶ岳へ。
稲村ヶ岳も毎年一度は行くのがお約束のようになっている。
行き慣れた山は距離感もわかっていて気持ちに余裕があるのでより楽しめる。
今回はどんな発見があったのでしょうか。
午前8時、洞川の母公堂をスタート。朝早いこともあってすでに寒い。
もっとなにかフリースかダウンの防寒着を持ってきたらよかったなといきなりのプチ後悔。
持ってきたのはウィンドブレーカーもどきのみ。
昨年の同じころの大峰行きの記事を確認したら半袖の人が居たので
それよりはちょっとは暖かい格好で来たつもりだった。
ザックは他に何も入らないほどパッツンパッツン。
ザイルをはんていさんにボッカしてもらったほど。
海外通販で買った58リットルのザックは今日こそ出番なのにいつものオスプレー35リットル。
20リットルくらいのナップサックみたいなので来ていた人も居らっしゃいましたヨ。
まずはダラダラとウォームアップを兼ねて清浄大橋を目指して舗装路をのんびり歩く。
天気が良くて絶好の登山日和だ。
清浄大橋の広い駐車場に着いた頃にはウォームアップが完了したのでウィンドブレーカーを脱ぐ。
駐車場からは山上ヶ岳を望むと霧氷が付いているのか頂上部の山肌が白い。
ここでも寒いのに上はもっと寒そうだ。
軽くトイレ休憩の後、レンゲ坂をめざしてさらに舗装路を歩く。
途中、落石防護ネットを張る工事をしていてしばらく足止めを食らう。
その先、山上ヶ岳の宿坊へ物資を運ぶ荷物用ロープウェイでは
プロパンガス、ビールなどの飲料、食材が入っているであろう箱などが山積みで輸送作業をしていた。
母公堂から歩くこと50分(足止め時間含む)でレンゲ坂の登山口に到着。
レンゲ坂を下ったことは何度かあるが、登るのは今日が初めてである。
下りの場合はけっこう足、膝がくたびれるほど距離が長く感じるが、
登りとなるとそれなりに登りごたえがあってキツイかもなぁと覚悟していたが、
大峰の雄大さを感じる大きな岩や滝、崖など景色を堪能しながらゆっくり登ったので
山ひとつ分登り切ったほどの疲れは出なかった。
レンゲ辻付近まで登ってくると残雪があり、トラバースするところが一箇所あった。
10時15分、レンゲ辻到着。
風が強くてものすごく寒い。
みなさんすぐにウィンドブレーカーを着る。
少し休憩した後、稲村小屋に向けて再出発。
心配された通常のルートはなんとか歩けそうなので稜線からのエスケープはしなかった。
途中、何箇所も雪の重みで折れたと思われる倒木がかぶさっていて障害となる。
さらには持ってきたザイルを使って確保しながら乗り越えないといけない残雪箇所があった。
トラバースしなければならない箇所は多数あり。
ようやく稜線の反対側に出ると風も通らず障害もなく快適に歩ける。
左手に残雪の残る大日山や稲村ヶ岳が見えた。
残雪や障害物のためにコースタイムより時間がかかり11時35分、稲村小屋に到着。
ここで昼食タイム。一時間以上休憩した後、再出発は12時48分。
ルート上に残雪が残るので、稜線上へ迂回するマーキングに沿って進む。
しばらくして大日山が見えてきた。いつもながら急峻でイカツイ。
これにツララがあると鬼が牙を向いているようで登山者を寄せ付けないオーラとなる。
稲村ヶ岳側のキレットの登り口からだと普通に楽に登れるのに。
大日山東側のトラバースは残雪が多いものの、歩きやすいように
山小屋の主人がトレースを作ってくれているので問題なくクリアできた。
キレットを過ぎてからも残雪トラバースが何箇所もあって気が抜けない。
13時45分、稲村ヶ岳山頂に到着する。
稲村ヶ岳山頂付近では、ブログ「
低山徘徊者の徒然日記」の
のぶさんが見つけられたというあの伝説の剣(つるぎ)探しをした。
正規ルート以外を歩くことは木々を傷めたり山を荒らすことになるので
細心の注意を払い、一本の枝も折ることなくなんとか発見することができた。
大日山に登ったのはkosiziさんとうっちぃさん。
大日山のてっぺんでわれわれ全員が登ってくるのを待たれていたそうだ。
その間、白装束の若い女性を含む大阪から来たという山伏集団が大勢、
大日山に登って再び戻っていかれたそうだ。
そんなわけで思いのほか時間がかかり、稲村ヶ岳からの下山開始は15時。
再び稲村小屋まで戻って小休止。そこからはスピード下山で法力峠経由で母公堂へ。
先頭を行くのはkosiziさん。
いつも確実でブレのない安定した歩きをされるkosiziさんはペースメーカーとしてはとても信頼できる。
早すぎず、遅くもない一定の絶妙な速度でスムーズに下山ができた。
17時35分、母公堂に帰着。
珈琲と手作りの揚げ餅みたいなのをいただきながら大日山の昔話を聞かせてもらった。
今日も一日たっぷり楽しい山歩きを堪能することができた。
いつもながらみなさんに感謝です。
その他の画像は以下より。
※はんていさん提供
※中村さん提供
GWのある会社への転職を本気で考えてしまいます(笑)
下界でもいい天気で、みんな楽しそうでしたが、こちら稲村ヶ岳はさらに楽しそうですね。
最近『ザ・金剛登山』に登場する女性がどんどん増えていますね。
私がご一緒する特はオッサンしかいないんですけど~(笑)