藤原岳(後ろ)と藤原山荘の間にて【動画編】安・近・短の真逆、高くつく、遠い、高低差長い、そして暑い山行きであった【ルート】
登り:聖宝寺道
下山:大貝戸道朝4時半頃に出て、阪和道、西名阪自動車道、下道をひた走り、
途中ミニストップ立ち寄りで登山口付近に着いたのは9時にもなってしまった
通い慣れてくるとどこでも近くに感じるが、やっぱり鈴鹿は遠いというか時間がかかる。。
三重県側のいなべ市には表道(大貝戸道)と裏道(聖宝寺道)の2つのルートがあり、
それぞれの登山口は200m程度しか離れておらず、その間に多くの無料駐車場がある。
今回、長らく不通だったという裏道(聖宝寺道)から登って
表道(大貝戸道)で登るというピストンではないルート取りをするにあたって、
下山後に楽なように表道(大貝戸道)登山口の駐車場(綺麗なトイレあり)に
駐車しようと思って行ってみたらすでに満車であった。
仕方なく裏道(聖宝寺道)の登山口にある駐車場に停めた。
ここだけ駐車料金300円(無人)とあったので箱に投入した。
後からわかったのだが、それぞれの登山口の中間にある西藤原小学校の正面下に下ったところに
登山者専用のトイレ付きの広い無料駐車場があった。
今回ほとんど下調べしているゆとりがなかったのが惜しい。
(小学校前の道路に面した駐車場は登山者用ではないので注意)
これら以外にもあちこち駐車場があることから相当人気の高い山であることが伺える。
登山口から少し歩いたところにもみじで有名だという聖宝寺があり、
そこからいきなり階段であるが、登り切るといけすになった人工っぽい池があったり
民家があったりでまだ山登りが始まってもいない。
そこから少し上がると木造の廃校舎のようなものがあって、
いよいよそこから登山道かと思いきや、いきなり大きく真新しい大堰堤が出現。
この大堰堤を裏側に乗り越えたところからようやく聖宝寺道が始まった。
自然にできたと思われる複雑な滝?に迎えられて期待は高まる。
少し急登を登ってさきほどの滝の上部に合流すると枯れた谷のVゾーンを登る。
これはワイルドで楽しいと思ったのもつかの間、すぐに右手の植林地帯に突入し、
延々とつづら折れが続いた。
昨日、今日と気温が高めで秋冬のウェアで来たものだから暑い!
汗が頭のてっぺんからも流れ落ちてくる。
植林地帯を登り切ったと思ったら、今度は植林地帯へ突入。
朝からどんよりの曇空の下、紅葉も今ひとつではある。
どれくらい登っただろうか、今度はガレ場のステージに突入。
鈴鹿の山によくある粘土質の土に埋もれたカレンフェルトのような地形。
これもほどなく終わってまた植林地帯の登りが続いたりで
もうかなりの高さを登ってきた感たっぷりになったところで
何やら賑やかな声が聞こえてきた。
若いグループが休憩していたその場所こそ、下山で使う予定の大貝戸道との合流地点だった。
10名を超えるそのグループが再スタートするより先にとノンストップで進出するも、
待っていたかのようにグループが再スタート。
たちまち追い上げてくる。(≧▽≦)
グループに煽られながらもさらに高度を稼いで行くと、展望あり~の、
鈴鹿らしい植生あり~のでまた雰囲気が異なるステージとなる。
しかしながら基本的にはつづら折れが続く感じ。
どれだけ(高低差・距離)長いねん!と思いながら登って登って登りたおしても
まだ頂上に着かない。
それもそのはず、最初からちょっとナメてかかっていた藤原岳は、
高低差約千メートルもあったのだ。後から知った。(^^ゞ
金剛山の一般的なルートの約2倍のボリュームである。
それにしても登山者が多い。
大山にしても結構なボリュームがあったが、そんなのを日常的に登ってる人が居ると思うと
もう金剛山なんか裏山か里山レベルである。
写真を撮るために立ち止まると、しばらく距離を離していた若者グループについに追いつかれた。(≧▽≦)
お互い譲り合いあったり、グループの真ん中に混じり混んだりのデッドヒート?
またしてもグループを抜き去って、ついに重機?山荘を発見。
藤原山荘に到着したら、大改修中で、山ウェアを来た山荘の関係者?大勢で
寄ってたかって一生懸命作業をしておられた。
この山荘の裏側が休憩ポイントらしく、大勢がお昼の真っ最中であった。
開放感のあるその場所は、どこでも弁当広場になる良い場所であった。
で、肝心の藤原岳はというと、前方にそびえるピークであることがわかり、
今、ここでおひるを摂ってしまったらピークまで行く気がなくなるのでは?と思ったので
立ち休憩もそこそこにピークを目指す。
もっといい弁当広場があるかもしれないという期待を持って。
山荘から少し下って登り返す。
ピークに達するまでに良さそうな場所があれば弁当・・と思っていたが
登山道を逸れることができそうもない植生であった。
そして気づくとピークはすぐ目の前に。
残念なことに、ピークを示す表示もなければ三角点も無かった。
ピークの向こう側には素晴らしい紅葉が広がって・・・たちまち、ガスって見えなくなった。
今から思えば、大勢が休憩していた山荘の裏手で休憩するほうが開放感があって
良かったなぁと思い、戻ろうかと思ったが空腹がピーク。
そして、もしこの山頂付近で休憩していたらガスが吹っ切れて紅葉が見下ろせるかも、
という思いも虚しくその後は吹っ切っれることは無かった。
ちょっとあれやこれやと準備してお昼して休憩していたらあっという間に一時間経過。
遠くの山に来ると時間に追われて本当に慌ただしい。
いい季節だけに昼寝できるくらいのゆとりが欲しい。
地図をよく見ると、東方向のテーブル状の先端に1009.5三角点がある。
時間にゆとりがあれば行ってみたかったなぁ。
ヘルメットや無線機などの完全装備で遭対協の腕章を付けた二人があらぬ方向から登ってきた。
そういえば山荘で聞こえてきた話では、本日80歳くらいのご夫婦の遭難者が出たとのこと。
さっそく尋ねてみると無事に見つかったということだった。
山荘まで戻って天狗岩にも登りたかったが、時刻は14時を過ぎ、
帰りのアクセス時間を考えるとそろそろ下山を開始しないといけない。
何にしても今回は往路でのアクセスで下道を使ったことで一時間は余分にかかったのが失敗。
大貝戸道と聖宝寺道の分岐までは登りと同じでピストンとなる。
分岐からは未踏の大貝戸道。
ひたすら植林内のつづら折れ。
途中、まさかの分岐があったがどちらも踏み跡明瞭。
前方にかすかに見える大崩落箇所が気になったが、
ここはあえて敷かれたレールの上を進むのもなんなので、
あえてマーキングとは逆方向へと進出してみた。
これと言って特筆すべきものも無いままほどなく先ほどのルートに合流。
高度を下げるにつれてますます暗くなる植林地帯へ延々と。
高低差がある分、下りもかなり長く感じた。
そんなこんなで、やがて大貝戸道の登山口に出た。
結果的に変化に富んだ聖宝寺道で登れたのは良かったかな。
ほんのちょっとかじっただけに終わった藤原岳であるが、
全体を通じて特に印象に残ったものが無かったような。。
まだまだ藤原岳の魅力に気付いていないのかも。
それにしてもガスが残念だった。
帰りは途中の阿下喜温泉に立ち寄り。
藤原岳で出会った面々大勢と遭遇。
四日市東ICから東名阪道で亀山で名阪国道に乗り継いで帰国の途へ。
今回はなぜかやたら遠く感じた。。
その他の写真は以下より。