皆さまに毎日のようにご利用いただいている Google マップ、Gmail、YouTube、Google 検索などのさまざまな Google サービスは、広告収入によって支えられています。広告収入は、コンテンツ クリエーターやパブリッシャーにとって、利用者に料金を直接請求することなく事業資金を調達できる重要な手段であり、その結果、より多くの人々がインターネット上にある質の高いコンテンツに無料でアクセスできるようになります。広告はオフラインの世界でも大きな役割を果たしており、例えば中小企業の経営者が、地域に制限されずに潜在顧客へリーチできる機会を提供しています。
2. Google が人々の情報を使って広告を表示するのはなぜですか?
Google は、興味に合うと思われる広告を選択したり、新しい情報を発見できるようにするために、ユーザーの皆さまの情報を使用することがあります。例えば、新しい車について調べている場合、ベランダ用の家具やペットフードのような一般的な広告が表示されるよりも、地元の自動車販売店のキャンペーンを紹介する広告が表示される方が有益です。ご自身の情報は、プライバシー ツール (英語)やマイ アド センター でいつでも管理できます。情報を Google と共有するかどうか、そしてその情報をどのように広告に使用するのかは、ご自身で管理することができます。
3. Google は、パーソナライズド広告のためにどのような情報を使っているのですか?
広告を含む Google サービス全体で、より良く便利なエクスペリエンスを提供するために、閲覧したサイト、使用したアプリ、検索した項目などの、Google での皆さまのアクティビティ情報を使用しています。Google は、パーソナライズド広告を表示するために健康状態、人種、宗教、性的指向などの機密性の高い情報を使用することはありません。 設定によっては、皆様の興味に基づいた広告が表示されることがあります。例えば、「マウンテンバイク」と検索した場合、YouTube で動画を見ているときにスポーツ用品の広告が表示されることがあります。これらの設定は、いつでも変更することができます。
4. Google が広告を配信するために使用している情報は、どこで確認できますか?
Google 検索、YouTube、Discover で表示される広告のパーソナライズにどのような情報が使用されているかは、皆様の Google アカウント(マイ アクティビティなど)でご確認いただけます。私たちは、ユーザーの皆様が広告の表示方法を自身で管理したいと望んでいることを理解しています。マイ アド センターでは、皆様のアカウントに関連する特定の広告トピックや、ブランドの表示数を増やしたり減らしたりするなどの調整をすることができます。パーソナライズド広告に使用したい情報や使用したくない情報を選択することもできます。また、ギャンブルやアルコールといった特定のセンシティブなカテゴリをまったく表示しないようにすることも可能です。
昨年、Google は Google マップが目指すビジョンと方向性を発表しました。Google
マップは、地図をより直感的で没入感のあるものにしていくことで、探索や移動のあり方を追求していきます。本日は、イマーシブ
ビューとライブビューのアップデート、徒歩・自転車・公共交通機関ユーザー向けの新機能と、AI が Google マップのビジョンの実現にどのように貢献しているかについてご紹介します。
Google は、これらのリアルなシーンを作成するために、ニューラル ラジアンス
フィールド (NeRF) と呼ばれる高度な AI 技術を使用して、通常の写真を 3D
データに変換しています。NeRF
により、照明、素材のテクスチャ、背景にあるものなど、場所の様々なコンテキストを正確に再現できます。これらすべての情報を活用することで、お店の照明の雰囲気や席から見える景色なども確認することが可能になります。
ライブビューを使った検索では、AI と AR
を使用して、路上でスマートフォンをかざすだけで、ATM、レストラン、公園、駅など、周囲にあるものを見つけることができます。現在、ライブビューを使った検索は、東京、ロンドン、ロサンゼルス、ニューヨーク、パリ、サンフランシスコでご利用いただけます。加えて、今後数か月以内に、バルセロナ、ダブリン、マドリードを追加予定です。
今後数か月以内に、ライブビューでの検索にバルセロナ、ダブリン、マドリードを追加予定です。
AR は、初めて行く空港など、わかりにくい場所で移動するときに特に役立ちます。東京、米国、チューリッヒで 2021 年にはじまったインドア ライブビューは、そうした場所での移動をサポートします。AR を活用した矢印が正しい進行方向を示すことで、最寄りの店舗やトイレ、ラウンジ、タクシー乗り場、レンタカーなどの場所をすばやく確実に知ることができます。
さらに、今後スマートフォンの Google
検索結果ページに表示される全ての画像にマルチ検索をお使いいただけるようになる予定です。たとえば「モダンなインテリアのアイデア」を検索していて、目にとまったコーヒーテーブルの別の形(円形ではなく長方形など)を探したいとします。マルチ検索を使って「長方形」というテキストを追加すれば、関連する画像を検索することができます。
目に見えたら、検索してみよう
Google レンズは世界中で 1 か月に 100
億回以上使われており、多くの人がカメラや画像から目に見えるものを検索しています。
Google は、Google レンズによって、ユーザーの皆さんと世界の情報を
1 枚ずつの写真を通して、つなぎたいと考えています。現在すでに
Google レンズを使って、カメラで捉えた画像やカメラロールの写真を検索できますが、今後はスマートフォンの画面に表示される画像や動画も検索できるようになります。Android
のスマートフォンの Google
レンズで「画面を検索」できる機能を今後数ヶ月かけて Google
レンズをお使いいただける国で順次公開する予定です。
LaMDA、PaLM、Imagen、MusicLM などの最新の AI テクノロジーは、この技術に基づいて構築されており、言語や画像から動画や音声に至るまで、情報に携わるまったく新しい方法を生み出しています。私たちは、これら最新の AI の進歩を Google 製品に取り入れることを目指しており、まずは検索での活用に取り組んでいます。
最もわくわくする AI の使い方のひとつは、情報の理解を深め、それをより効率的に有用な知識に変えることです。つまり、人々が探しているものの核心に近づき、物事を成し遂げることを容易にします。これまでは、たとえば「ピアノの鍵盤の数は?」のように、事実に基づいた迅速な回答を Google で検索することが一般的でしたが、より深い洞察と理解を得るために Google で検索するユーザーが増えています。たとえば、「ピアノとギターのどちらが習得しやすいか、それぞれどのくらいの練習が必要か」などです。こういったトピックを学ぶには、本当に必要な情報を得るのに多くの労力がかかる場合があり、ユーザーは多様な意見や視点を知りたいと思うことも多いでしょう。
AI は、このように単一の正解がない質問に対して様々な洞察をまとめることに役立ちます。近い将来、複雑な情報と多角的な視点をわかりやすく整理する AI を活用した機能を検索で公開する予定です。それにより、全体像をすばやく理解し、Web からより多くのことを学ぶことができるようになります。たとえば、ピアノとギターの両方を演奏する人のブログ、初心者として始めるための手順、関連するトピックについての詳しい説明などをまとめて分かりやすく表示します。今後 Google 検索 にこの AI による新しい機能を追加していきます。
AI で開発者のイノベーションを支援
外部の開発者がこれらの進歩を便利に使うことができるよう、Google 自身の製品の枠を超えて、私たちの最高のモデルを簡単に安全で拡張性を高くした形で提供することが重要だと考えています。来月には、個人の開発者、クリエイター、企業に LaMDA を活用した Generative Language API の試用を開始し、その後さまざまなモデルを提供する予定です。いずれは、AI を使ったより革新的なアプリケーションを簡単に構築できるようなツール群や API を開発する予定です。信頼性が高い AI システムを構築するために、必要計算力を確保することは、スタートアップにとって非常に重要です。先週発表した Cohere、C3.ai、Anthropic との Google Cloud パートナーシップを通じて、これらの取り組みを拡大していきます。開発者向けの詳細については、近日中にお知らせします。
大胆ながらも責任を持った取り組み
これらのモデルから得られる体験は、大胆ながらも責任を持って世界に提供することが重要と考えます。だからこそ、Google は責任を持って AI を開発することを約束しています。2018 年には、Google は AI の基本理念を公開するはじめての企業になりました。私たちは、研究者に向けた教育とリソースを提供し、政府や各団体と協力して標準とベストプラクティスを開発し、コミュニティや専門家と協力して AI の安全性と有用性を高める取り組みを継続します。
AI を活用して自社の製品を根本的に変革する場合も、そのようなツールを他者が利用できるようにする場合でも、私たちは引き続きイノベーションに大胆に取り組みつつ、アプローチに責任を持ちます。そして、これはほんの始まりに過ぎません。近い将来、これらすべての分野でさらに多くの取り組みを発表する予定です。