ゲストから、パラダイムシフトという言葉が飛び出すほどの大きな期待が寄せられている Google Gears 。ではどのような使い方があるのでしょうか? 具体的なイメージを得るにはやはり、サンプルアプリケーションを見ることでしょう。次回は Google Gears を使ったサンプルアプリケーションを紹介します。
日本発アニメの DVD を音声日本語、英語字幕で見るそうです。右の人は日本語も少しわかります。左の人にはなにかちょっと聞きにくいオーラがあります。
いかがでしたか? この他にも、サルサダンス、サイクリング、ソフトボールなどの運動系のクラブ活動や、他にも ( 日本語を学びたい人のための ) 日本語でランチの会、など色々な活動があります。 Google のクラブ活動の一番の特徴は、職種を超えて誰とでも気軽に交流したり情報交換したりできることです。メーリングリストに登録するだけで簡単に参加でき、活動日以外にもメールで盛り上がったりします。 Google には様々な経歴、趣味、特技の持ち主がたくさんいます。私は普段はエンジニアとして周りのエンジニアと作業することが多いですが、そういった人達とも直接交流できる機会があってとても楽しいです。
東京オフィスも人が増えてきて、ジャグリング部、ダーツ部、カタン部など続々と New クラブが増えてきました。これからどんな活動がでてくるのか楽しみです。 次回は日本で行われた Club-day を紹介したいと思います。
これらの機能はすべてブラウザ上の JavaScript API から利用可能となっています。API の詳細やコードのサンプルは、Google Code 内のGoogle Gears API サイトをご覧ください。JavaScript や SQL での開発経験があれば、すぐにでもドキュメントを読んで Google Gears API を使い始めることができると思います。
以上の3機能だけでもかなり強力で、ブラウザ上で実現できるアプリケーションの可能性が大きく広がったように思いませんか? これらの機能は、開発者にとってオフラインでブラウザをアプリケーション環境として利用するためのハードルを低くし、より Web アプリケーションを通常のアプリケーションに近づけることを可能にしてくれるでしょう。また、最近 Google Gears と Greasemonkey (任意のサイトで指定の JavaScript を実行できる人気の Firefox 用アドオン) を組み合わせ、自分のサイトだけでなく任意のサイトで Google Gears の機能を使う "GearsMonkey" と呼ばれるテクニックも発明 ( ? ) され、ますます可能性が広がっていきそうです。
Google Gears はまだベータ版ですが、互換性をサポートするための機構も持っているため (詳細は Factory APIのドキュメント を参照してください) 、将来に渡って同じ API を利用し続けることができます。また、オープンソースプロジェクトとしてプロジェクトページでソースコードを公開しており、Google Gears そのものの開発に参加することも可能です。
来る 12 月 7 日 ( 金 ) には、当 Google Japan ブログでもご好評頂いているデベロッパー交流会 (第1回, 第2回, 第3回) の第4回がこの Google Gears を題材に品川で開催されます。Gears の具体的な使用方法やテクニックについて話題にする予定です。今回は、一般聴講者の参加も募集していますので、Google Gears に関してもっと知りたい、先進的な Web アプリケーションを作ろうと考えいてる方は、ぜひ足をお運びいただければと思います。参加登録などはこちらをご覧ください。
石原:Google Data APIsが何かを理解するには、事例を見ることが一番分かりやすいですね。皆さんが作られたウェブアプリケーションを紹介してもらえますか。
櫻吉さん:私はGoogleカレンダーを利用し、タスク管理を行うアプリケーション「二次元タスクリスト」を作りました。これは2つのGoogle カレンダーを利用しています。それぞれを「タスク登録用」「作業時間登録用」として必要事項を記入します。これらのカレンダーからGoogle Data APIsを用いてデータを取り出してマージし、緊急度と重要度を座標軸としてタスクを表示したものが「二次元タスクリスト」となります。
半谷:これはGoogle カレンダーがプライマリー、セカンダリーという形で複数のカレンダーをもてる機能とGoogle Data APIsの特徴を最大限に利用したアプリケーションですね。サービスを提供する側としては、ここまで使い込んでくれると嬉しいですものです。
桜庭さん:Google Data APIsを利用したウェブアプリケーションとして「こみゅすけ」を紹介しましょう。これは私の友人の田中洋一郎さんが作成したもので、コミュニティの活動情報をまとめて見られるサービスです。Googleカレンダーに登録されたイベント情報をGoogle Data APIsを利用して取得し、地図上にプロットします。たとえば、来週のイベントを調べれば、場所と時間、天気予報まで表示されます。
Google Data APIsでビジネス
石原:ではGoogle Data APIsをビジネスで活用するにはどのようなアイデアがあるでしょうか?
尾藤さん: 今日(注)リリースされたSNS 共通規格であるGoogleの「OpenSocial」はGoogle Data APIsと関係しているのでしょうか?関係しているならばビジネス的に大きな意味を持つと思います。
(注:「デベロッパー交流会(第3回)」は11月2日に開催されました)
半谷:関係してくると思います。簡単に言えば、Google Data APIsを使いSNSのデータにアクセスできることになります。OpenSocialによってさまざまなSNSに対し共通したAPIでアクセスできるようになるということは、Google Data APIsを活用することによって、複数のSNSをまたいだサービスが実現できるということになります。
これまでのデベロッパー交流会でご紹介してきたiGoogleやGoogle Maps APIとは異なり、さまざまなサービスに対応するGoogle Data APIsは、立場によって捉え方が異なることがお分かりいただけましたでしょうか?次回はGoogle Data APIsとGoogleのサービスを活用した開発例を紹介します。