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次回アップ予定:Spot-102 八王子『多摩森林科学園の桜-2』 (2020/04/23)
一昨年、八王子の多摩森林科学園に咲く桜を紹介しようと思い、年パスを購入して準備していたのに、豪雨による斜面崩壊で林道が閉鎖され休園、更にコロナ禍対応による休園が続いていましたが、補修が終わり4月2日にOPENしました。巷のソメイヨシノ系は終わっており、此れからは遅咲きの里桜系が出番ですね。と云う事で、最近Spot探索が出来ていませんでしたので、多摩森林科学園へ里桜狩りに行って来ました。4月上旬の通院日の帰り序に京王線で高尾駅下車、東方向は晴れていますが、反対方向は雲がどんよりなので、撮影の向きを考えないとダメですね。
駅から多摩森林科学園へ向かう途中に、深紅の花が目に入りました。ベニバナトキワマンサクですね、隣に、イソギンチャクの様な実が付いた木が在ります、何か判りますか?蝋梅の実ですよ。其の先に鬱金桜や白妙桜などの里桜系も並んでいて、此処で開花具合が判りますね。
多摩森林科学園の森の科学館で、年パスを本日から1年間有効なものに無償交換して貰います。此れで、来年のソメイヨシノ系が撮れますね。
第2樹木園を抜けて、サクラ保存林へ向かいます。サクラを紹介する前に、季節の花も咲き揃っているので並べますね。
初見の花が在りました、■ヤマルリソウ(山瑠璃草):ムラサキ科の多年草で、瑠璃色の花を付けます。■アオダモ(青梻):モクセイ科で、材質は硬くて粘り気があり衝撃に強く、野球のバットやテニスのラケットに使用されていました。キランソウは神代植物公園で見ましたね。
では、此処から桜パレードの始まりです。因みに此処の多摩森林科学園では、8haの面積に江戸時代から伝わる栽培品種や、天然記念物のクローンなど、全国各地からの約500系統、1400本が植栽されています。今回、撮影出来たのが64種類で、3回に分けて紹介します。柱番号21分岐路付近に在るのが■駒繋(コマツナギ):サトザクラ類、白、大輪、一重咲き、太白(タイハク)と同一品種と考えられています。
21番分岐路を右手に進み、柱番号58から右上斜面の彼岸通りに入ります。撮った順番にどんどん載せますよ。■手弱女(タオヤメ):サトザクラ類、淡紅、大輪、八重咲き、京都の佐野藤右衛門による栽培品種で、別名は佐野の衣笠。
■花笠(ハナガサ):サトザクラ類、紅、大輪、八重咲き。1963年(S38)北海道松前町で育成された品種で、雌蕊が花笠に似ている事からの命名です。
■普賢象(フゲンゾウ):サトザクラ類、淡紅、大輪、八重咲き、ヤマザクラとオオシマザクラとの影響があるとされる栽培品種で、2本の雌蕊が葉の様に変化して、像の牙に見立てた命名です。
■関山(カンザン):サトザクラ類、濃桃、大輪、八重咲き、ヤマザクラとオオシマザクラとの影響があるとされる栽培品種です。
■従二八重桜(ジュウニヤエザクラ):サトザクラ類、淡紅、中輪、八重咲き、花弁の縁にギザギザが在ります。
■上匂(ジョウニオイ):サトザクラ類、白、大輪、八重咲き、オオシマザクラとヤマザクラとの栽培品種で、芳香を放つ数少ない桜の一つです。
■長州緋桜(チョウシュウヒザクラ):サトザクラ類、淡紅、大輪、半八重咲き、明治時代の荒川堤で栽培されていた品種です。
■兼六園熊谷(ケンロクエンクマガイ):サトザクラ類、淡紅、大輪、半八重咲き、長州緋桜のクローンです。
■高砂(タカサゴ):サトザクラ類、淡紅、大輪、八重咲き、チョウジザクラと他のサトザクラとの交雑種と推定されています。
■大島桜(オオシマザクラ):ヤマザクラ群、白、大輪、一重咲き、桜の原種の一つです。
■鬱金(ウコン):サトザクラ類、淡黄、大輪、八重咲き、ヤマザクラとオオシマザクラとの影響があるとされる栽培品種で、鬱金の根で染めた鬱金色に似ている事からの命名です。
■御車返(ミクルマガエシ):サトザクラ類、淡紅、大輪、一重・半八重咲き、元は荒川堤に咲いていて、傍を通り過ぎた車上の人々が一重か八重かを言い争って、牛車を引き返させたと云う話からの命名で、一枝の中に一重と八重の花が在るのが特徴です。
■三島の飴玉桜(ミシマノアメダマザクラ):マメザクラ群、白、大輪、一重咲き、マメザクラ、ヤマザクラ、オオシマザクラ、カスミザクラとの交雑種と考えられており、サクラ研究者の川崎哲也氏が真鶴半島で原木を発見しています。
■神代の新墨染(ジンダイノシンスミゾメ)::サトザクラ類、白、中輪、一重咲きの園芸品種です。
■大村桜(オオムラザクラ):サトザクラ類、淡紅紫、大輪、八重2段咲き、長崎大村神社の大村桜の名称で、国の天然記念物に指定されています。花の中心に次の蕾が見えますよ。
多摩森林科学園へ来る途中で見た道端の桜、園内でも見られると思いましたが見つからなかったので、道端で撮った画で紹介します。
■朱雀(スザク):サトザクラ類、淡紅、大輪、八重咲き、京都の朱雀で見つかりました。
■十月桜(ジュウガツサクラ):エドヒガン群の園芸品種、淡紅、中輪、八重咲き、秋と春に咲きますが、秋は小振りで、春は大振りで咲きます。
■気多の白菊桜(ケタノシロキクザクラ):ヤマザクラ群の園芸品種、白~紅、中輪、八重咲き、花弁は50~200枚あります。羽咋市の気多大社に原木が在ります。
>>>後書き<<<
桜、まだまだ続きますが、ブログが長くなりますので、此処で切りますね。多摩森林科学園、穴場的な場所なんですか、テレ朝のグッドモーニングの天気中継で紹介されたので、普段よりも人が多かったですね。多かったとは云え、園内は広いので混雑するでも無く、ユッタリと色々な桜が鑑賞出来ました。次回もサトザクラ類の紹介になります。
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Author:mark60
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