v
「v」とは、「アルファベットの22番目の文字」や「バナジウムの元素番号」「物理における速度」「電圧の単位」としても使われている表現である。
「v」とは・「v」の意味
「v」とは、英語のアルファベットにおける22番目の文字のことである。小文字だと「v」で、大文字の場合には「V」と表記する。また、さまざまな記号として使われるアルファベットでもある。例えば、化学では「バナジウム」の元素記号としても使われている。「バナジウム」は原子番号23の元素で、英語では「vanadium」である。また電圧の単位記号としても使われている。電圧の単位の場合は大文字で「V」と表記し、「ボルト」と読まれている。小文字で「v」と表記して使う場合は、数学の単位の「ベクトル(vector)」や「速度(velocity)」の量記号を意味している。またローマ数字では「V」は「5」を意味する表現である。
英語学習などの際に、文型として「SV」や「S+V」といった表記をすることがある。このとき「S」は「Subject(主語)」の頭文字をとったもので、人名や動物名などの何らかの名詞相当の表現が使われる。そして「V」は「Verb(動詞)」の頭文字を示している。「SV」の形で表記できる英語表現には、例えば「I walk(私は歩く)」が挙げられる。ほかにも英語を構成する要素には、「O」や「C」があり、「O」は「Object(目的語)」、「C」は「Complement(補語)」を意味している。英語において「SV」は第1文型、「SVC」が第2文型、「SVO」は第3文型、「SVOO」は第4文型、「SVOC」は第5文型というように構成されている。
「v(歌手)」とは
「v(歌手)」とは、韓国の男性グループ「BTS」に所属するメンバーのことである。本名は「キム・テヒョン」で愛称は「テテ」なので、「V」は芸名で本名から名づけられたものではない。芸名には最初「レックス」「シス」「V」の3つがあったが、一文字でインパクトがあるなどの理由から「V」という芸名が採用された。また「V」には、「Visual」や「Victory」といった意味が込められている。
「Vサイン」とは
「Vサイン」とは、人差し指と中指を立てるジェスチャーのことである。「Victory」の頭文字をとった表現で、第二次世界大戦中に連合軍が勝利を表す時に使ったことで広まった表現である。日本では「ピースサイン」とも呼ばれ、写真を撮る時などに使われることが多いジェスチャーである。
「V(曲)」とは
「V(曲)」とは、遊助のシングル「V/時給850円のサンタクロース」に収録されている楽曲のことである。この曲は、テレビアニメ「ポケットモンスターXY」の第1期OPにテーマとしても使われている。また「V(曲)」は、「ブイ」ではなく「ボルト」と読む。さらに遊助の楽曲の「メガV」は、テレビアニメ「ポケットモンスターXY」の第2期OPテーマである。
「V6」とは
「V6」とは、ジャニーズ事務所で活動していた6人組アイドルグループのことである。1995年に「バレーボールワールドカップ」のイメージキャラクターとして結成された。そのため「V6」の「V」には、「Volleyball」や「Victory」、「Versus」などいくつかの意味が込められている。
「v」の語源
「v」は、ギリシャ文字の「Y(ウプシロン」に由来しているアルファベットである。またアルファベットの「u」や「w」も、「Y(ウプシロン」が由来である。「v」の発音・読み方
「v」の発音記号は、「víː」である。カタカナだと「ブイ」と表記する場合が多いが、「ヴィー」と表記したほうが実際の発音に近い。上の前歯を下唇に軽く噛む感じで当ててからその隙間から「ヴ」と息を出す音と、唇を横に引いて上下の歯が軽く触れるイメージで口をあまりに開けず長く「イー」と言う。2つのステップを続けて、「ヴィー」と発音する。「v」の使い方・例文
「v」の使い方には、以下のような例文が挙げられる。・V is the 22nd letter in the alphabet.
(「V」はアルファベットで22番目の文字である)
・The unit of voltage, V, is named after an Italian physicist.
(電圧の単位である「V」は、イタリアの物理学者の名前に由来している)
・The chemical symbol for vanadium is V.
(バナジウムの元素記号はVである)
・The V in the V sign is the V in Victory.
(「Vサイン」の「V」は「Victory」の「V」である)
ブイ【V/v】
ブイ【V.】
V/f特性
バナジウム(V)
バナジウム(III)
バナジウム
V
バナジウム(V)
第五中足骨粗面
【英】:Tuberositas ossis metatarsi quinti,V,Tuberosity of fifth metatarsal bone
第5中足骨底の外側には第5中足骨粗面(短腓骨筋の着くところ)があり、体表から骨の突起として触れる。これが独立した小骨(Vesaliusの骨)となることがある。
V
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/05 21:11 UTC 版)
Vv Vv | |||||||||||||||||||||||||||||||
ラテン文字 | |||||||||||||||||||||||||||||||
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Vは、ラテン文字(アルファベット)の22番目の文字。小文字は v 。U, W, Yとともにギリシャ文字のΥ(ウプシロン)に由来し、キリル文字のУは同系の文字である。Υ(ウプシロン)の別形に由来するFとも同系といえる。
キリル文字のВは、発音の上では同類の文字だが、成りたちは異なる(こちらはギリシャ文字のΒに由来)。
字形
下で屈曲したひと連なりの線であり、2本の線分である。大文字と小文字で同じ形である。筆記体では下部が丸まることがあるが、Uないしuとの区別のため、右上で下に折り返して次の字に進む。フラクトゥールは 聞く
音素
この文字が表す音声は、
- 国際音声記号では、小文字の[v]が有声唇歯摩擦音を表す。通常は子音として発音されるが、[vͅ]と単独で音節性を持つこともできる。
- フランス語、英語、イタリア語、ハンガリー語、ポルトガル語、エスペラント、リス語[1]では [v]。
- フランス語では語末の子音は発音されない語が多いが、v は発音することが多い。
- ラテン語では本来は、母音[u] と半母音 [w] を区別せず表した。[u] のために専用の文字 U が導入されてからは、もっぱら [w] を表す。
- チワン語では [w] を表す[2]。
- ドイツ語、インドネシア語では [f]を表す。
- オランダ語では [v] だが、特に語頭で無声化した [f] で発音する人が多い。
- スペイン語では B と V を発音上は区別しないため、もっぱら [b]を表す。ただしイタリア系移民の多いアルゼンチンや、アルゼンチンとともにブラジル(ポルトガル語圏)と国境を接するウルグアイなどのうち一部地域では、他国語の影響で両者を区別し、 [v]を表す(リオプラテンセ・スペイン語など)。
- 中国語の共通語(普通話)の拼音では、ラテン基本字26字のうち唯一使用されない。ただし、ü([y] を表すウムラウト付きu)が使用できない場合、vで代用することがある。中国語IMEのローマ字入力の際にもvキーで入力するものが多い。また、中国のパスポートでもVで代用されている。
- 日本語のローマ字表記では通常使われないが、IMEでの「ヴ」とヴァ行音の入力に使われる。また、Unicodeにおける「ヴ」の名称もKATAKANA LETTER VUとVを使用している。
- ミャオ語の川黔滇方言、滇東北方言では[v]を表すが、黔東方言では有声軟口蓋摩擦音[ɣ]を表す[3]。
- ペー語では子音としての[v]と音節主音、母音としての[vͅ]の両方に用いる[4]。
- ハニ語の1957年に考案された『哈尼族文字方案』では、母音の後にvを付けると緊張母音を表す[5]。
歴史
Vは、本来ラテン語における半母音/w/の音素を表す文字である。古代のラテン文字にはUが存在せず、Vの文字は/w/とともに母音の/u/を表す文字としても用いられていた(例: AVGVSTVS、BVLGARI)。
Uの文字は、/u/の発音を/w/と書き分けるために、Vの小文字体をもとに中世のロマンス語において初めて登場し、やがてラテン語文献も遡って区別が行われるようになる。この表記は当初は大文字は下のとがったV、小文字は早く書くために下の丸いuだった。
ゲルマン語には、/w/ と別にラテン語にない /v/ という音素が存在しており、母音/u/を表す文字として U が定着した結果、V の文字が/v/音を表すようになった。
さらに英語などでは /w/ を表す文字として V(U) を二つ重ねて新たに W が作られた。ゲルマン語の一派である中世高地ドイツ語では W が /v/ を表す文字として使われ始め、同時にドイツ語からは /w/ の音素が失われた。さらに V が /f/ の音素で発音する変化が起こった。同一の現象はドイツ語に近いオランダ語でもみられるが、オランダ語では V の音素は /v/ とするのが標準とされており、音韻変化は不完全である。
日本語ではラテン語と同じく /w/ の音素はあるが /v/ がなかったため、近代英語などにおいて V で表される /v/ の音素を様々に音写している(この点についての詳細は、ヴの記事を参照)。
V の意味・用法
主に大文字
記号
- バナジウムの元素記号。(vanadium)。
- ボルト(電圧の単位)の単位記号。(volt)。
- 分散 (variance)。
- 量記号
- 鉄道のサインシステムにおいて、JR関西線(加茂駅〜亀山駅)、JR伯備線の路線記号として用いられる。
- 時刻表で近鉄特急のビスタカー使用列車を示す記号。
- 京急1000形電車 (2代)の大半の編成の編成記号。
- アメリカ軍用機の命名規則のでの記号
- 現状接頭記号としては、要人輸送。
- 型式記号としては、垂直または単距離離着陸機。
- 紋章学での英仏式の略記号で、緑色 (vert)。
企業
- VISA社のニューヨーク証券取引所証券コード(ティッカーシンボル)。
- 携帯電話ではVodafone(現ソフトバンク)。
- 音楽業界ではJVCケンウッド・ビクターエンタテインメントを表す
- V_(カナダのテレビ局) - カナダ ケベック州のフランス語テレビネットワーク。
製品
- ナチス・ドイツが第二次世界大戦末期に開発したロケット兵器Vergeltungswaffe(報復兵器)の略称。V1飛行爆弾、V2ロケットなど。
- メルセデス・ベンツの車種・Vクラス。
- ボルボの、ワゴン車種名を示す略号。
- V - 1980年代に開発された分散OS。
- 中国で発売されているWiiタイプのゲーム機。Viiとは異なる。
- ソニーの記録メディア (VHS, DVD, BD) のブランド。
作品タイトル
- ハイドンの交響曲第88番『V字』。
- V. - トマス・ピンチョンの小説
- V (1983年のテレビドラマ) - 1983年にアメリカで製作されたテレビミニシリーズ。地球に来襲した異星人「ビジター」と人類との戦いを描く。
- V (2009年のテレビドラマ) - 2009年から2011年まで放送された上記作品のリメイク版。
- 音楽ゲーム、beatmania IIDXシリーズ (beatmania IIDX 5th Style以降) に収録されている楽曲・TAKA名義の石川貴之の楽曲。アントニオ・ヴィヴァルディの四季の『冬』をモチーフとしている。続編の『V2』は「beatmania IIDX 16 EMPRESS」に収録。
- V (マルーン5のアルバム) - マルーン5が2014年に発表した5thアルバム。
- V (MY FIRST STORYのアルバム) - MY FIRST STORYが2020年に発売したアルバム。
- V (ボルト) - 遊助のシングル「V/時給850円のサンタクロース」収録曲。テレビ東京系 アニメ『ポケットモンスター XY』OPテーマ。
- 戸塚祥太の楽曲。A.B.C-Zのアルバム「ABC STAR LINE」収録曲。
- 堂本光一のアルバム「PLAYFUL」収録曲。
人物
その他
- ローマ数字の5 (V)。
- 三十一を意味する数字。三十六進法など、三十二進法以上(参照: 位取り記数法#Nが十を超過)において三十一(十進法の31)を一桁で表すために用いられる。ただし、アルファベットの I と数字の 1 、およびアルファベットの O と数字の 0 が混同し易いために、アルファベットの I と O を用いないことがあり、この場合、J が十八、K が十九、…、N が二十二、P が二十三、…、V が二十九を意味する。
- 母音 (vowel、vowelle)。
- バーチャルYouTuber (virtual YouTuber)。通称である「VTuber」をさらに略して、Vと呼ぶことがある。
- 放送業界ではビデオテープ、転じて、収録済の素材を表す。
- 優勝・勝利 (victory)。
- V字回復 - 企業などの業績が急激に落ち込み、その後企業努力などで一気に業績が回復すること。
- V字谷 - V字の断面をした谷。
- 動詞 (verb)。
- ベクトル空間を表すのにしばしば用いる。
主に小文字
- ベクトル (vector) 変数。2文字目には u を使うことが多い。
- 速度(velocity)の量記号。2文字目には u を使うことが多い。
- 量子群のパラメータ
- バージョン(version)。v1.1など(大文字で表記される場合もある)。
- 巻(かん)(volume)。
- 記号のASCII表現。
- 姓の一部の、ドイツ語の前置詞フォン (von) またはオランダ語の前置詞ヴァン (van)。
- 副 (vice)。たとえば v.president = vice president(副大統領・副社長)。
大文字・小文字
- 単位接頭辞 - いずれもジム・ブロワーズ (Jim Blowers) の提案。
- V = 1033 = ベンダカ (vendeka) または ブンダ (vunda)
- v = 10−33 = ベンデコ (vendeko) または ブンクト (vunkto)
符号位置
大文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 小文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 備考 |
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V | U+0056 | 1-3-54 | V V | v | U+0076 | 1-3-86 | v v | |
V | U+FF36 | 1-3-54 | V V | v | U+FF56 | 1-3-86 | v v | 全角 |
Ⓥ | U+24CB | ‐ | Ⓥ Ⓥ | ⓥ | U+24E5 | 1-12-54 | ⓥ ⓥ | 丸囲み |
🄥 | U+1F125 | ‐ | 🄥 🄥 | ⒱ | U+24B1 | ‐ | ⒱ ⒱ | 括弧付き |
𝐕 | U+1D415 | ‐ | 𝐕 𝐕 | 𝐯 | U+1D42F | ‐ | 𝐯 𝐯 | 太字 |
他の表現法
脚注
- ^ 徐琳ほか、『傈僳語簡志』p126、1986年、民族出版社、北京
- ^ 韋景雲、覃祥周、『壮語基礎教程』p29、2008年、中央民族大学出版社、北京、ISBN 978-7-81108-475-7
- ^ 王輔世、『苗語簡志』pp146-147、1985年、民族出版社、北京
- ^ 徐琳、趙衍蓀、『白語簡志』p135、1984年、民族出版社、北京
- ^ 李永燧、『哈尼語語法』p14、1990年、民族出版社、北京、ISBN 710500648X
関連項目
V.
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『V.』(ブイ)は、トマス・ピンチョンによる処女長編小説。メタフィクション。1963年発表。フォークナー賞を受けるが、ピンチョンはマスコミを避けて遠くの山までバスで逃げだしたという。通常ポストモダン文学に分類されるものの、あらゆる分類を拒否するような複雑怪奇な物語はいかなる形容も困難である。
物語
物語には大きく分けて二つのパートが交互に出現する。
一つは現代(1955年 - 1956年)のニューヨークを舞台とした、元水兵の放浪者ベニー・プロフェインのアンチヒーロー物語である。彼は非人間的な「物」の一切と相容れることができず、また数多くの女性と関係を持つが常に女性の向こう側にみえる「物」性を恐れている。このパートは過去から未来へと進行する伝統的な小説形態を取り、また文体的にも特筆すべき部分はない。しかし物語に筋らしい筋はなく、コミック的に誇張され混沌とした現代風景がひたすら進行していく。
もう一つはハーバード・ステンシル(彼自身はプロフェインと同時制の人物)が収集した「Vの女」についての順不同の挿話群である。Vは歴史の影の存在として目されており、エジプト・カイロのヴィクトリア、極南の地ヴェイシュー、ヴェネズエラ人の暴動計画、「ヴィーナスの誕生」略奪事件、マルタ島のヴェロニカなど、Vのイニシャルを共通項とし「女性性」「破壊的な力」「人工世界の侵攻」などのイメージをまとって出現する。しかし読者が確定した事実と判断できるのは、父シドニー・ステンシルがVの女についての記述を手帳に残したというステンシル自身の語りと、父が死の直前にVの女と再会したという(ステンシルが入手していない)過去時制の物語だけであり、それ以外はステンシルが入手した情報に彼自身の想像・妄想が入り交じった真偽不明の断片に過ぎない。ただし、過去の物語との統合性から全ての情報が部分的には真実であることを示しており、単なる幻視の物語として受け流すことも許されない。このパートは文体的にも「スパイ小説」「告白小説」「ゴシック小説(「ソドム百二十日あるいは淫蕩学校」のパロディ)」など多様な技法を用いて記述されている。
背景知識
この作品にはあらゆる領域の情報が利用されているが、中心となる概念としてサイバネティクスと(情報理論の)エントロピーが挙げられる。
正しいとも正しくないとも判定不能な物語群は、すなわち情報エントロピーの最大化の方向へと進行している。そしてそのような小説自体が一種の情報であると同時に「情報についての物語」をも構成し、読者を真偽に関するフィードバックのループへと巻き込んでいく。しかも小説は歴史的事実を語ると同時に歴史的事実の捏造を行っているため、メタフィクショナルなループは現実をも侵食していることになる。
Vという文字
表題でもある「V」という文字は、そこから連想されるあらゆる言葉 (vicious, veracius, verify, version, void,...) を表象すると同時に、このような真実と幻視のV字交差点という意味も併せ持つ自己導入、自己増殖的なものである(小説の見開きにはVの字の集合で作られた大きなVの字が描かれている)。物語の二重構造のうち、前者はステンシル、後者はプロフェインにほぼ相当し、両者の相互流入が小説内の情報の流れを産み出している。
他のピンチョン小説との関係
「ヴィヴァルディ作曲カズー笛協奏曲」なる偽作は、他のピンチョン小説にもたびたび顔を出す。プロフェインの友人ピッグ・ボーディンは『重力の虹』にも登場している。
『V.』に「全国にでたらめに散在する工場を有し、処理能力を上まわる政府契約を請負っている会社」として登場する「ヨーヨーダイン」は、『競売ナンバー49の叫び』で主人公エディパを遺言執行人に指名する元恋人ピアスが筆頭株主をつとめる会社としても登場する。
脚注
V?
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/11 22:47 UTC 版)
『V?』 | ||||
---|---|---|---|---|
jealkb の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | ヴィジュアル系 | |||
レーベル | jkb records/R and C Ltd. | |||
jealkb アルバム 年表 | ||||
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『V?』(ブイ?)は日本のヴィジュアル系ロックバンド、jealkbのメジャー4thアルバム。2012年10月10日発売。発売元はjkb records/R and C Ltd.。
概要
前作発売後、先にシングルで発売されている曲は無い為、全曲が新作のアルバム。本作はjealkbでは珍しく提供楽曲が収録され、中にはヴィジュアル系とは縁の薄いミュージシャンが関わっている。
収録曲
- 積極的受動人間(せっきょくてきじゅどうにんげん)
- DEAD LOCK(デッドロック)
- 作詞・作曲:JIN / 編曲:JIN & keisuke kushino
- 毎日放送/TBSテレビ系「使える芸能人は誰だ!?プレッシャーバトル!!」エンディングテーマ。
- 作詞・作曲:JIN / 編曲:JIN & keisuke kushino
- サロメ
- 作詞・作曲・編曲:Shinnosuke
- Boots(ブーツ)
- 作詞・作曲:寺岡呼人 / 編曲:elsa & keisuke kushino
- koi koi(コイ コイ)
- 作詞・作曲:所ジョージ / 編曲:elsa & keisuke kushino
- 瞳・華(ひとみばな)
- Glory Days(グローリーデイズ)
- 作詞・作曲:山本聡(ガガガSP) / 編曲:藤澤慶昌 & keisuke kushino
- ロザリオ
- 作詞・作曲:elsa / 編曲:elsa & keisuke kushino
初回盤限定DVD
- AGAINST
- ROLLING
- snatch
- super special summer
- 恋する日曜日
- killss
- 虚無感狂想曲
- baker baker paradox
- 堕落
- WILL
- 夢の穴 (「霧薔薇ノ月夜」より) (特典映像)
- ドッキリ企画 (「霧薔薇ノ月夜」より) (特典映像)
- 異色薔薇ノ歌合戦オープニングテーマ (特典映像)
- 異色薔薇ノ歌合戦エンディングテーマ (特典映像)
脚注
出典
外部リンク
- jealkb Official WebSite:V?<初回盤CD+DVD、通常盤CD ONLY> - ウェイバックマシン(2012年11月5日アーカイブ分)
ローマ数字
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ローマ数字(ローマすうじ)は、数を表す記号の一種である。ラテン文字の一部を用い、例えばアラビア数字における 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10 をそれぞれ I, II, III, IV, V, VI, VII, VIII, IX, X のように表記する。I, V, X, L, C, D, Mはそれぞれ 1, 5, 10, 50, 100, 500, 1000 を表す。i, v, x などと小文字で書くこともある。現代の一般的な表記法では、1以上4000未満の数を表すことができる。
ローマ数字のことをギリシャ数字と呼ぶ例が見られるが、これは誤りである。
表記法
古代ローマにおいて成立し、中世後期までヨーロッパで一般的に用いられていた表記法。ただしこれを規定する公式な、あるいは広く知られた標準となる表記法は存在していない[注 1]。 16世紀頃からはアラビア数字での表記が一般的になったが、特定の場面においては現代でも用いられている。
十進法に基づいている。 数を10の冪ごとに、つまり 1000の位の量 + 100の位の量 + 10の位の量 + 1の位の量 と分解し、左からこの順番に書き下す。この際、空位の0は書かれることはない。位ごとに異なる記号が用いられるが、記号の組み合わせのパターンは共通である。
ローマ数字 | I | V | X | L | C | D | M |
---|---|---|---|---|---|---|---|
アラビア数字 | 1 | 5 | 10 | 50 | 100 | 500 | 1000 |
それぞれの位の量は更に上記の数字の和に分解され、大きい順に並べて書かれる。5未満はIの繰り返しで表され、5以上はVにIをいくつか加える形で表される。(画線法)
また、小さい数を大きい数の左に書くこともあり、この場合右から左を減ずることを意味する。これを減算則という。
ローマ数字 | IV | IX | XL | XC | CD | CM |
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アラビア数字 | 4 | 9 | 40 | 90 | 400 | 900 |
これらの数は減算則を使わず表現することも可能(例:4 を「IIII」、9を「VIIII」)だが、通常は減算則を用いて表記する。なお、減算則が用いられるのは4 (40, 400) と9 (90, 900) を短く表記する場合だけであり、それ以外で使うことは通常行われない(例外は#異表記を参照のこと)。つまり、8を「IIX」と表記したり、位ごとの分離を破って45を「VL」、999を「IM」と表記することは基本的でない書き方とされる。
以上を踏まえると、1 から 9 とその 10 倍と 100 倍、および1000、2000、3000は以下のような表記となる。
×1 | ×10 | ×100 | ×1000 | |
---|---|---|---|---|
1 | I | X | C | M |
2 | II | XX | CC | MM |
3 | III | XXX | CCC | MMM |
4 | IV | XL | CD | [注 2] |
5 | V | L | D | |
6 | VI | LX | DC | |
7 | VII | LXX | DCC | |
8 | VIII | LXXX | DCCC | |
9 | IX | XC | CM |
これらを組み合わせることで、1 から 3999 の値が表現できる。だが言い換えれば、(パターンを守ろうとすると)4000以上の数値を表すことは不可能である。また、0 を表す記号は存在しない。このため、 0 の値が入る桁の数値は表記せず、そのまま空位とする。
また、整数と小数が一貫しておらず、整数が十進法(二五進法)である一方、小数には十二進法が適用され、1/12や1/144の小数が作られている。
小数は、3/12 (= 1/4)が「点3つ」、6/12 (= 1/2)が「S」、9/12 (= 3/4)が「Sに点3つ」として、六で一旦繰り上がる方法で表記されている。
ローマ数字の並べ方の例
12 | = | 10 × 1 | + | 1 × 2 | |||||||
= | X | + | II | ||||||||
= | XII | ||||||||||
24 | = | 10 × 2 | + | (−1 + 5) | |||||||
= | XX | + | IV | ||||||||
= | XXIV | ||||||||||
42 | = | (−10 + 50) | + | 1 × 2 | |||||||
= | XL | + | II | ||||||||
= | XLII | ||||||||||
49 | = | (−10 + 50) | + | (−1 + 10) | |||||||
= | XL | + | IX | ||||||||
= | XLIX | ||||||||||
89 | = | 50 | + | 10 × 3 | + | (−1 + 10) | |||||
= | L | + | XXX | + | IX | ||||||
= | LXXXIX | ||||||||||
299 | = | 100 × 2 | + | (−10 + 100) | + | (−1 + 10) | |||||
= | CC | + | XC | + | IX | ||||||
= | CCXCIX | ||||||||||
302 | = | 100 × 3 | + | (10 × 0) | + | 1 × 2 | |||||
= | CCC | + | + | II | |||||||
= | CCCII | ||||||||||
493 | = | (−100 + 500) | + | (−10 + 100) | + | 1 × 3 | |||||
= | CD | + | XC | + | III | ||||||
= | CDXCIII | ||||||||||
1960 | = | 1000 × 1 | + | (−100 + 1000) | + | 50 | + | 10 | + | (1 × 0) | |
= | M | + | CM | + | L | + | X | ||||
= | MCMLX | ||||||||||
3999 | = | 1000 × 3 | + | (−100 + 1000) | + | (−10 + 100) | + | (−1 + 10) | |||
= | MMM | + | CM | + | XC | + | IX | ||||
= | MMMCMXCIX | ||||||||||
なお、手書きでは、大文字のローマ数字は上下のセリフをつなげて書くことが多い。「V」は上部のセリフをつなぎ、逆三角形(▽)のようになる。小文字ではセリフを書かない。
時計の文字盤での表記
時計の文字盤は伝統的に4時を「IIII」と表記することが多い。その由来には下記のように様々な説が唱えられているが定説はない。なお、9時は通常表記の「IX」の場合が多い。また、4時を通常表記の「IV」と表記している時計も存在しており、この表記方法は絶対的な物ではない(同様に、9時を「VIIII」と表記している時計も存在する)。
- ローマ神話の最高神・ユピテル (IVPITER) の最初の2文字と重なるのを避けるため。
- 4を「IV」と書くと「VI」と見分けにくいため。
- 「IIII」ならば「I」という刻印を4回押せば文字盤の文字が作れるが、「IV」だと専用の型が必要になる。
- 専用の文字を使うのは、ちょうど間が4時間おきになる V と X だけのほうがいい。
- 「IIII」にすれば左側の「VIII」と文字数が釣り合い、見栄えがよい。
- 特定の有力なローマの時計製造者が「IIII」と書いた時計を作ったため、他の製造者もそれに倣った。
- ルイ14世が、文字盤に「IV」を用いることを禁じた。
- シャルル4世が、「IV」を用いることを禁じた。
異表記
- 減算の文字を複数並べる。(例)8 = IIX,80 = XXC
- 500 に「D」を使わない。(例)1611 = MCCCCCCXI
- 減算を行わない。(例)1495 = MCCCCLXXXXV
- 任意の自然数 n に対し、10n を表す文字の前に、5m10n − 2 (m = 0, 1) 以下を表す文字を使う。(例)490 = -10 + 500 = XD
- 簡略表記。Microsoft Excel の ROMAN 関数で「書式4」を使用。(例)999 = IM
ローマ数字はもともと厳密な規則が定義されたものではなく、特に減算則に関しては様々な異表記が見られる。当初は減算則が存在しなかったため、4 を「IIII」、9 を「VIIII」と書いていた。「The Forme of Cury」(14世紀の著名な英語の料理解説書)は 4 = IIII、9 = IXと表記している一方で「IV」と表記した箇所もある。
ほかに、80 = R、2000 = Zとする異表記もある。また、1⁄2 = S、1⁄12 = • などとする分数の記号もあった。
4000以上の大きな数字
前述の通り、4000以上の数値の表記は、パターンに従った通常の方法では不可能であり、1 から 3999 の数値までしか表記できない。現代ではあまり使用されないが、4000以上の表記は下記の方法によって行う。
- 重ね表記
1000 を表すのに「M」ではなく「ↀ」または「CIↃ」を用いる場合もある。5000 を「ↁ」または「IↃↃ」、10000 を「ↂ」または「CCIↃↃ」で表した例もある。同様にして 50000 は「ↇ」または「IↃↃↃ」、100000 は「ↈ」または「CCCIↃↃↃ」となる。
基本数字 | C|Ɔ (M) = 1,000 | CC|ƆƆ = 10,000 | CCC|ƆƆƆ = 100,000 |
+ |Ɔ (D) = 500 | C|Ɔ|Ɔ (MD) = 1,500 | CC|ƆƆ|Ɔ = 10,500 | CCC|ƆƆƆ|Ɔ = 100,500 |
+ |ƆƆ = 5,000 | - | CC|ƆƆ|ƆƆ = 15,000 | CCC|ƆƆƆ|ƆƆ = 105,000 |
+ |ƆƆƆ = 50,000 | - | - | CCC|ƆƆƆ|ƆƆƆ = 150,000 |
- つなぎ表記
- 通常のローマ数字に上線を付加することで、1,000 倍を表現する。また二重上線では 1,000,000 倍となる。すなわちn重の上線は 1,000n (1,000のn乗)倍を表す。
- 4,000 = IV = MV
- 5,300 = VCCC
- 6,723 = VIDCCXXIII = VMDCCXXIII
- 9,999 = IXCMXCIX = MXCMXCIX
- 51,200 = LICC
- 99,999 = XCIXCMXCIX
- 500,000 = DI
- 921,600 = CIXXIDC
- 3,000,000 = III
- 9,125,334 = IXCCXXVCCCXXXIV
- 91,200,937 = XCICCCMXXXVII
- 235,002,011 = CCXXXVIIXI
- 前後に縦線を付加することで、さらに 100 倍(都合 100,000 倍)を表す。
- 800,000 = |VIII|
- 1,040,000 = |X|XL (= 10 × 1,000 × 100 + (-10 + 50) × 1,000) = IXL (= 1 × 1,000,000 + (-10 + 50) × 1,000)
用途
現在、ローマ数字は序数、章番号、ページ番号、文章の脚注番号などに使うことが多いが、酸化銅(II)など一部例外がある[2]。
- 英語圏では、ローマ教皇や国王の名前に使用される。
- イギリスでは、大学の学年表記の他、英国放送協会(BBC)が番組の製作年を表すのにローマ数字を使っており、エンドクレジットの最後で下部分に「MMXIII (2013)」などと表示される。
- 1980年代ごろまでは映画の著作権表示の制作年にローマ数字が使われることが多かった。例えば、1983年に発売されたタイトーの業務用ゲーム『エレベーターアクション』の著作権表記は「© TAITO CORP. MCMLXXXIII」となっている。
- 音楽理論では、音階の中での音の位置を表すのにローマ数字を用いる。最もよく用いられるのは和音の調の中での位置を表す時である。大文字と小文字は場合によって様々な意味で使い分けられる。手書きでは「i」の点を打たないのが普通である(それはしかも逆感嘆符である「¡」と見分けにくいという欠点もある)。
- 日本の公営競技の確定板でも、着順の表示に用いられている。
- 競馬の「GIレース」など、グレードを示す際にも利用される(グレード制)。
- 高等学校数学の科目名や大学入試類型など、教育部門で使用されている面が見られる。
- 『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』や『ファイナルファンタジーIII』など、コンピュータゲームの続編ではローマ数字を使用したものがある。
- 陸上自衛隊の第14旅団、第15旅団などは部隊章にローマ数字を使用している。
ローマ数字の歴史
この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2016年12月) |
古代ローマ人は元々農耕民族だった。羊の数を数えるのに木の棒に刻み目を入れた。柵から1匹ずつヤギが出て行くたびに刻み目を1つずつ増やしていった。3匹目のヤギが出て行くと「III」と表し、4匹目のヤギが出て行くと3本の刻み目の横にもう1本刻み目を増やして「IIII」とした。5匹目のヤギが出て行くと、4本目の刻み目の右にこのときだけ「V」と刻んだ(∧と刻んだ羊飼いもいた)。このときの棒についた刻み目は「IIIIV」となる。6匹目のヤギが出て行くと、刻み目の模様は「IIIIVI」、7匹目が出て行くと「IIIIVII」となる。9匹目の次のヤギが出て行くと「IIIIVIIII」の右に「X」という印を刻んだ。棒の模様は「IIIIVIIIIX」となる。31匹のヤギは「IIIIVIIIIXIIIIVIIIIXIIIIVIIIIXI」と表す。このように刻んだのは、夕方にヤギが1匹ずつ戻ってきたときに記号の1つ1つがヤギ1匹ずつに対応していたほうが便利だったためである。ヤギが戻ると、記号を指で端から1個1個たどっていった。最後のヤギが戻るときに指先が最後の記号にふれていれば、ヤギは全部無事に戻ったことになる。50匹目のヤギはN、+または⊥で表した。100匹目は*で表した。これらの記号はローマのそばのエトルリア人も使った。エトルリアのほうが文明が栄えていたので、そちらからローマに伝わった可能性もある。1000は○の中に十を入れた記号で表した。
よく言われる「X」は「V」を2つ重ねて書いたもの、あるいは「V」は「X」の上半分という説は、誤りとは言い切れないが確たる根拠もないようである。
やがて時代が下り、羊以外のものも数えるようになると、31は単に「XXXI」と書くようになった。5はしばらく「V」と「∧」が混在して使われた。50は当初N、И、K、Ψ、などと書き、しばらく「⊥」かそれに似た模様を使ったが、アルファベットが伝わると混同して「L」となった。100は*だけでなくЖ、Hなどと書いたが、*がしだいに離れて「>|<」や「⊃|⊂」になり、よく使う数なので簡略になり、「C」や「⊃」と書きそのまま残った(ラテン語の"centum=100"が起源という説もある)。500は最初、1000を表す「⊂|⊃」から左の⊂を外し、「|⊃」と書いた。やがて2つの記号がくっつき、「D」となった。「D」の真ん中に横棒がついて「D」や「Ð」とも書いた。1000は○に十の記号が省略されて「⊂|⊃」となった。「∞」と書いた例もある。これが全部くっついたのが「Φ」に似た記号である。これが別の変形をし上だけがくっついて「m」に似た形になり、アルファベットが伝わると自然と「M」と書かれるようにもなった(ラテン語の"mille=1000"からも考慮されている)。そのため、1000は今でも2つの表記法が混在している。
5000以上の数は100と1000の字体の差から自然に決まった。ただし、「凶」を上下逆に書いた形(X)で1000000 (100万)を表したこともある。
古代ローマ共和国時代の算盤では、記号の上に横棒を引いて1000倍を表したものもある。この方法では、10000は「X」の上に横棒を1本引いたもので表される。100000 (10万) や1000000 (100万) は「C」や「M」の上に横棒を1本を引いて表した。たとえば10000は「X」となる。
例:CCX[注 3] = 210000 (21万)
数字の上部分に「 ̄」・左右に「|」をそれぞれつけて10万倍を表すこともあった(上と左右の線をくっつけて表記することも多い)。たとえば10(X)を10万倍した数=1000000 (100万) は、「X」と表記する。
例:
その後、他の文明との接触により変わった表記法が現れた。1世紀、プリニウスは著書『博物誌』で83000を「LXXXIII.M[注 6]」と表記した。83.1000 (83の1000倍) という書き方である。同じ文書中に、XCII.M [注 7](92000)、VM [注 8](5000) という表記もある。この乗算則はしばらく使われたようである。1299年に作成された『王フィリップ4世の財宝帳簿』では、5316を「VmIIIcXVI[注 9]」と表した。漢数字の書き方によく似ている。ただしこれらの乗算則は現在は使われない。
1000を超える数の表記法に混乱があるのは一般人は巨大な数を扱う機会がなかったためと考えられる。
その他
- Microsoft Excel のROMANという関数は 0 から 3999 までの数をローマ数字に変換する。範囲外の数ではエラー値「#VALUE!」が表示される。なお、0の場合はエラー値でなく空文字列を返す。
- 英語で100 ドル札を「C-bill」や「C-note」と呼ぶのはローマ数字の C に由来する[要出典]。
文字コードにおけるローマ数字
基本的には通常のラテン文字を並べてローマ数字を表現する。Unicode 以前から欧米で一般的に使用されている ISO/IEC 8859 などの文字コードは、ローマ数字専用の符号を持っていない。
JIS規格
日本で用いられる文字コードとしても、JIS X 0208 にはローマ数字専用の符号は定義されていない。これを拡張した Microsoftコードページ932 (CP932) や MacJapanese などにおいて、いわゆる機種依存文字として定義されており、追って JIS X 0213 にも取り入れられた。CP932 にあるのは大文字 I から X と小文字 i から x の合成済み 20 字 (1 から 10 に相当)、MacJapanese にあるのは 大文字 I から XV と小文字 i から xv の合成済み 30 字 (1 から 15 に相当)、JIS X 0213 は大文字 I から XII と小文字 i から xii の合成済み 24 字 (1 から 12 に相当) である。これらは縦書きの組版の際に縦中横を容易に実現するために用いられ(一般の組版ルールでローマ数字は縦中横である)、多くのフォントで全角文字としてデザインされる。
Unicode
Unicode は、JIS X 0213 などとの互換性のために上述の合成済みローマ数字を収録した上、その延長として Ⅼ, Ⅽ, Ⅾ, Ⅿ, ⅼ, ⅽ, ⅾ, ⅿ[注 10]、また通常のラテン文字にない Ↄ, ↄ, ↀ, ↁ, ↂ, ↇ, ↈ, ↅ, ↆ [注 11]も定義している。これらは U+2160 から U+2188 までの符号位置を割り当てられている。(Unicode 7.0.0 時点)〈登録領域〉Number Form(数字に準じるもの)
機械処理の注意点
ラテン文字と共通の符号を用いるため、「I」「V」「X」「L」「C」「D」「M」が機械処理の際にアルファベットそのものを表しているのか、数字の「1」「5」「10」「50」「100」「500」「1000」を表しているのか解釈を誤る場合がある。
符号位置
Unicodeに存在しないMacJapaneseのローマ数字 (XIII, XIV, XV, xiii, xiv, xv) は、Unicodeの私用領域にAppleが独自に定義した制御文字の後ろに組文字を構成する文字を続けることで表される[3]。
大文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 小文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Ⅰ | U+2160 | 1-13-21 | Ⅰ Ⅰ | ⅰ | U+2170 | 1-12-21 | ⅰ ⅰ | ローマ数字1 |
Ⅱ | U+2161 | 1-13-22 | Ⅱ Ⅱ | ⅱ | U+2171 | 1-12-22 | ⅱ ⅱ | ローマ数字2 |
Ⅲ | U+2162 | 1-13-23 | Ⅲ Ⅲ | ⅲ | U+2172 | 1-12-23 | ⅲ ⅲ | ローマ数字3 |
Ⅳ | U+2163 | 1-13-24 | Ⅳ Ⅳ | ⅳ | U+2173 | 1-12-24 | ⅳ ⅳ | ローマ数字4 |
Ⅴ | U+2164 | 1-13-25 | Ⅴ Ⅴ | ⅴ | U+2174 | 1-12-25 | ⅴ ⅴ | ローマ数字5 |
Ⅵ | U+2165 | 1-13-26 | Ⅵ Ⅵ | ⅵ | U+2175 | 1-12-26 | ⅵ ⅵ | ローマ数字6 |
Ⅶ | U+2166 | 1-13-27 | Ⅶ Ⅶ | ⅶ | U+2176 | 1-12-27 | ⅶ ⅶ | ローマ数字7 |
Ⅷ | U+2167 | 1-13-28 | Ⅷ Ⅷ | ⅷ | U+2177 | 1-12-28 | ⅷ ⅷ | ローマ数字8 |
Ⅸ | U+2168 | 1-13-29 | Ⅸ Ⅸ | ⅸ | U+2178 | 1-12-29 | ⅸ ⅸ | ローマ数字9 |
Ⅹ | U+2169 | 1-13-30 | Ⅹ Ⅹ | ⅹ | U+2179 | 1-12-30 | ⅹ ⅹ | ローマ数字10 |
大文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 小文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Ⅺ | U+216A | 1-13-31 | Ⅺ Ⅺ | ⅺ | U+217A | 1-12-31 | ⅺ ⅺ | ローマ数字11 |
Ⅻ | U+216B | 1-13-55 | Ⅻ Ⅻ | ⅻ | U+217B | 1-12-32 | ⅻ ⅻ | ローマ数字12 |
大文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 小文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Ⅼ | U+216C | ‐ | Ⅼ Ⅼ | ⅼ | U+217C | ‐ | ⅼ ⅼ | ローマ数字50 |
Ⅽ | U+216D | ‐ | Ⅽ Ⅽ | ⅽ | U+217D | ‐ | ⅽ ⅽ | ローマ数字100 |
Ⅾ | U+216E | ‐ | Ⅾ Ⅾ | ⅾ | U+217E | ‐ | ⅾ ⅾ | ローマ数字500 |
Ⅿ | U+216F | ‐ | Ⅿ Ⅿ | ⅿ | U+217F | ‐ | ⅿ ⅿ | ローマ数字1000 |
Ↄ | U+2183 | ‐ | Ↄ Ↄ | ↄ | U+2184 | ‐ | ↄ ↄ | ローマ数字逆100 |
記号 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 名称 |
---|---|---|---|---|
ↀ | U+2180 | ‐ | ↀ ↀ | ローマ数字1000 C D |
ↁ | U+2181 | ‐ | ↁ ↁ | ローマ数字5000 |
ↂ | U+2182 | ‐ | ↂ ↂ | ローマ数字10000 |
ↇ | U+2187 | ‐ | ↇ ↇ | ローマ数字50000 |
ↈ | U+2188 | ‐ | ↈ ↈ | ローマ数字100000 |
ↅ | U+2185 | ‐ | ↅ ↅ | ローマ数字6 LATE FORM |
ↆ | U+2186 | ‐ | ↆ ↆ | ローマ数字50 EARLY FORM |
記号の再現 | MacJapanese | 記号の再現 | MacJapanese | 名称 |
---|---|---|---|---|
XIII | 0x85AB | xiii | 0x85BF | ローマ数字13 |
XIV | 0x85AC | xiv | 0x85C0 | ローマ数字14 |
XV | 0x85AD | xv | 0x85C1 | ローマ数字15 |
脚注
注釈
- ^ 書き方ではなく読み方については以下の事例が参考になる――著作権法 (アメリカ合衆国)においてローマ数字による発行年表示が有効なものであるとされていて、不正なローマ数字は著作権表示を無効化しうる[1]。この際、下記のような書き方ルールに合致しているかどうかは問題とされない。
- ^ 詳しくは#4000以上の大きな数字を参照。
- ^ = [{(100 × 2) + 10} × 1000] = 210 × 1000 = 210000 (21万)
- ^ = [{1000 + 100 + 50 + (1 × 2)} × 100000] + [{(10 × 3) + 5 + (1 × 2)} × 1000] + {(100 × 2) + (10 × 3) + (1 × 2)} = 1152 × 100000 + 37 × 1000 + 232 = 115200000 (1億1520万) + 37000 + 232 = 115237232 (1億1523万7232)
- ^ = [{(1000 × 2) + (100 × 3) + (10 × 2) + (1 × 2)} × 100000] + (((50 + (10 × 2)) + 1) × 1000) + [(100 × 2) + (10 × 3) + {5 + (1 × 3)}] = 2322 × 100000 + 71 × 1000 + 238 = 232200000 (2億3220万) + 71000 + 238 = 232271238 (2億3227万1238)
- ^ = [{50 + (10 × 3)} × 1000] = 83 × 1000 = 83000
- ^ = [{(100 − 10) + 2} × 1000] = 92 × 1000 = 92000
- ^ = 5 × 1000 = 5000
- ^ = [(5 × 1000) + {(1 × 3) × 100} + (10 + 5 + 1)] = 5000 + 300 + 16 = 5316
- ^ 〔大文字〕U+216C, 216D, 216E, 216F〔小文字〕U+217C, 217D, 217E, 217F
- ^ (左から順に) U+2183, 2184, 2180, 2181, 2182, 2187, 2188, 2185, 2186
出典
- ^ Hayes, David P.. “Guide to Roman Numerals”. Copyright Registration and Renewal Information Chart and Web Site. 2021年11月29日閲覧。
- ^ 比留間直和 (2012年10月1日). “いつ使う?ローマ数字 - ことばマガジン”. 朝日新聞デジタル. 朝日新聞社. 2021年11月29日閲覧。
- ^ UnicodeコンソーシアムにあるMac OS Japaneseとの変換テーブル
関連項目
V
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 02:27 UTC 版)
ニコラ・ヴィルヘルム研究所アメリカ支部が開発したスーパーロボット。変形はオミットされているが、Gコンビネーションを使用すると戦闘デモでウィングガストおよびガストランダーに変形する。
※この「V」の解説は、「グルンガスト」の解説の一部です。
「V」を含む「グルンガスト」の記事については、「グルンガスト」の概要を参照ください。
「V」の例文・使い方・用例・文例
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- 子ども向けのよいTV番組
- エイズはHIVウイルスが原因だという学説
- もっと襟ぐりの広いものかVネックのものをお試しになりますか。
- 工事が完了するまで、正面とVine通りの入口からしかセンターに入れない。
- Venice通りにある弊社の事務所でもお支払いが可能です。
- そのカードの持ち主の何割がVISAカードをもっていますか。
- 彼がMTVのリアリティー番組に主演した有名なスケートボーダーだよ!
- HIV感染を確認するテスト
- このDVDには映画のカットした場面やデリーテッドシーンが収録されています。
- その映画はDVDで見た。
- 抗レトロウイルス剤はパートナーへのHIV感染リスクを低下させるのに役立つかもしれない。
- 彼はHIV陽性患者のための心理教育的セミナーに登録した。
- 潜在的にHIVに感染した細胞
- HIV抗体陽性
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- Vの字が記された祭壇用瓶にはワインが入っている。
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