1980年代
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1980年代(せんきゅうひゃくはちじゅうねんだい)は、西暦(グレゴリオ暦)1980年から1989年までの10年間を指す十年紀。この項目では、国際的な視点に基づいた1980年代について記載する。
- 1 1980年代とは
- 2 1980年代の概要
1980年代(原子力管理業務総合機械化計画)
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「東京電力の原子力発電」の記事における「1980年代(原子力管理業務総合機械化計画)」の解説
東京電力は低成長時代への対応策として1980年6月に「80年代経営の基本路線」を定め、具体的な構想として「第3次業務機械化」を推進した。 1983-1984年:各事業所にPC、ワープロを試行導入 1985-1988年:LANによるOA機器の統合利用、文書、図面、画像等非数値情報の処理を前提とするシステムの導入 1989年以降:システムの全社的統合、社外との連携 また、機器導入に際して次の原則を設定している。 早期陳腐化に対応し投資回収期間を2年に目標設定(実際は1年で回収) 機種は部門毎に統一 このように、管理業務の効率化は1980年代に入って経営方針にも如実に示され原子力部門もその例外ではなくなっていたが、一方で計算機技術の進歩は目覚ましく、日常の事務管理にも徐々に情報機器の導入が本格化し、プロセス計算機も1980年代のプラントでは入力点数で約5倍、主記憶装置容量で約70〜80倍の増大が見られた。こうした状況の中、東京電力は原子力部門にて、3段階のフェーズに区切って20のサブシステムから成る原子力発電業務の総合電算化の計画(「原子力管理業務総合機械化計画」)を構想し、1985年度から3ヶ年をかけて開発を進めることとした。当然、各原子力発電所にもホスト用の計算機、端末が社内LANと共に導入され本店の大型ホストコンピュータと接続された。各フェーズの概要は下記となる。 フェーズI:1985年度を目標とし同年度に運用を開始した5つのサブシステムを指す。これらは既に本店で一部システム化がなされているが、総合機械化共通事項や全体システムの詳細設計を進め、発電所に移行してデータを一元管理し、既設システムもサブシステムとして位置づけして運用する。 フェーズII:1986年度目標、同年に運用開始した3システムの他、個人線量管理等幾つかのサブシステムを包含する。プロセス計算機や各種ミニ計算機との連携を前提として開発。 フェーズIII:1987年度を目標とし、新規に開発する設備機器管理、作業管理等のサブシステムから成る。 サブシステム概要カテゴリサブシステム名導入状況(1986年度末頃)概要主な機能運転管理関係1.発電管理 1986/7 運転計画、停止計画の立案及び運転状況の把握、事故状況の把握検討業務を支援する。 ・運転計画、停止計画データの提供・発電実績データの蓄積と提供・発電実績月報、報告書の作成・事故、故障データの蓄積と提供 2.定例試験管理 1986/7 定例試験のスケジュール管理業務を支援する。 ・定例試験予定、実績のスケジュールデータの提供・定例試験予定、実績の作成 3.燃焼管理 1985/10 燃焼計画立案及び燃焼状況の把握検討業務を支援する。 ・炉心予測シミュレーション・プラント起動、再起動及びパターン交換手順についての情報提供 4.燃料集合体管理 1985/10 燃料在庫の厳正管理業務及び輸送業務を支援する。 ・燃料受入から、払出しに至るまでの在庫管理データの蓄積と提供・輸送工程管理データの提供 設備、作業管理関係5.設備機器管理 1986/7 設備機器仕様、点検履歴等の情報の把握と設備維持、改善計画の立案を支援する。 ・点検周期に添った工事対象機器の選定・設備機器仕様、図番リスト、点検履歴等のデータの蓄積と提供 6.作業管理 開発中 工事の計画立案、作業前準備、工事実績の把握評価に関する業務を支援する。 ・工事仕様や実績データの蓄積と提供・MRF/PTW業務処理に関するデータの蓄積、提供と作業票の管理 7.定検工程管理 開発中 定検工程等の工程作成及び工程進捗管理業務を支援する。 ・工程管理データの蓄積と提供・工程予定、実績票の作成 8.検査管理 開発中 官庁検査対応業務を支援する。 ・検査手続きデータの蓄積と提供・検査予定、実績のスケジュールデータの提供検査実績の蓄積と提供 保安管理関係9.放射線作業管理 開発中 管理区域の放射線(放射能)評価と管理区域維持管理業務を支援する。 ・放射線(放射能)測定データの蓄積と提供・管理区域区分状況の提供 10.個人線量管理 開発中 外部被曝、内部被曝の線量管理業務を支援する。 ・放射線作業管理データの蓄積と提供・個人被曝線量に関するデータの蓄積、提供 11.入退域従事者登録 開発中 入退域従事者登録を支援する。 ・入退域従事者登録データの蓄積と登録 12.化学管理 1985/10 水質及び気体、液体廃棄物の化学分析を支援する。 ・液体、気体の化学分析データの蓄積と提供・各種報告書と管理表の作成 13.環境放射能(線)管理 開発中 周辺環境への放出放射能(線)の管理と影響評価業務を支援する。 ・気象データと環境放射能(線)データの蓄積と提供・各種報告書と管理表の作成 14.固体廃棄物管理 1985/10 放射性固体廃棄物を収納した専用ドラム缶の搬出、保管業務及びサイドバンカー内の高放射性固体廃棄物管理業務を支援する。 ・ドラム缶管理データの蓄積と提供・使用済チャンネルボックス、制御棒等の管理データの蓄積と提供 その他15.物品管理 開発中 発電用消耗品、保安用資材、予備品等の購入、倉入れ、貸出、点検、並びに在庫管理業務を支援する。 ・物品の在庫管理データの蓄積と提供・使用済チャンネルボックス、制御棒等の管理データの蓄積と提供 16.工事管理 1985/10 工事積算、予算編成と発注、検収積算業務を支援する。 ・工事費用の積算・予算編成、予算消化状況管理データの蓄積と提供 17.図書管理 文書、図書検索、更新業務を支援する。 ・各種図面、図書、文書類のインデックス情報の蓄積と提供 18.健康管理 開発中 社員の健康管理業務を支援する。 ・社員の健康管理データの蓄積と提供 19.防護管理 開発中 P.P.入退域管理業務を支援する。 ・入退域管理データの蓄積と提供 20.緊急時支援 開発中 緊急時における事故復旧活動と事故拡大予測業務を支援する。 ・事故時、放出放射能の予測計算と大気拡散シミュレーション・炉心状況の推定計算・プラント内線量率の推定計算等・周辺環境情報(人口分布、土地利用状況等)の提供
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「1980年代」の例文・使い方・用例・文例
- その歌手は1980年代のポップミュージックのアイドルだった
- ペレストロイカは1980年代後半に始まった。
- 1980年代、多くの反アパルトヘイト活動家が反逆罪で逮捕された。
- ボリンジャーバンドは1980年代、ジョン・ボリンジャーによって生み出された予想変動率を測るのに最も有益な指標のひとつである。
- 飛ばしは、1980年代まで証券会社によって損失補填の手段として利用されていました。
- このテーマは1980年代後半から、盛んに研究された。
- 1980年代.
- マイケル・ジャクソンは1980年代にムーンウォークを完成した
- 1980年代後半と再び2000年のイスラエルに対するパレスチナのアラブ族(ガザ地区とウエストバンクでの両方での)による反乱
- 韻を踏む歌詞が伴奏に歌われる、1980年代と1990年代のアフリカ系アメリカ人の音楽のジャンル
- 1980年代、ファタハ-RCは最も危険で残忍なパレスチナのテロ集団であると考えられていた
- 1980年代にアフガニスタンでソビエト連邦と戦ったパキスタンのイスラム原理主義者のグループ
- 1980年代に組織されたイスラム教のテロリスト集団
- 1980年代に組織化されて、チリの軍事政権の打倒を支持する乱暴なテロリスト集団
- 資金を提供し、世界中の戦闘機を集めるために1980年代のオサマ・ビン・ラディンによって設立されたテロ組織
- 1980年代後半に形成されたテロリスト集団の急進的左派
- パレスチナ解放人民戦線の派閥によって1979年に形成されるが、重要なメンバーがアル・ファタハの派閥に加わるために去った1980年代に解散したテロ集団
- 1980年代に形成された南アフリカのイスラムの小さなテロ組織
- 1980年代にシエラレオネで形成されたテロリスト集団
- 1980年代後半にトルコ南東部で形成されたスンニ過激派民族のクルドグループ
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