にが‐み【苦み/苦味】
読み方:にがみ
「万の感情はさらりと消えて、唯—のみ残りしなり」〈蘆花・不如帰〉
3 渋さを含んでひきしまった感じのすること。男性の顔つきにいう。「—のきいた、渋い二枚目」
[補説] 「味」は当て字。
く‐み【苦味】
苦味
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/20 18:30 UTC 版)
苦味(にがみ)は五基本味の一つの味覚である。苦み(にがみ)。
- ^ Hennig, H. : Qualitatenreihe des Geschmacks, Z. Psychol., 74 ; 203-219, 1916
- ^ 池田菊苗「新調味料に就きて」『東京化学会誌』30 1909年
- ^ 後藤奈美によると「渋味は、いわゆる五原味(甘・酸・塩・苦・旨味)には含まれず、対応する味覚受容体が報告されていない。味蕾のない上唇と歯茎の間に渋味を与える硫酸アンモニウムや硫酸銅の溶液を垂らしても渋味として感知されることから、辛味と同様、渋味は触覚に近い感覚だと考えられている。」という。後藤奈美「赤ワインの渋み」『日本醸造協会誌』107巻4号 2012年 p212
- ^ 山田恭正「苦味物質の化学」『New Food Industry』Vol.44.No.2 食品資材研究会 2002年
- ^ 太田静行「苦味と苦味調味料」『北里大学保健衛生専門学院紀要』4(2)北里大学保健衛生専門学院 1998年
苦味
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/07 19:25 UTC 版)
「ワインと食品のマッチング」の記事における「苦味」の解説
通常、ワインに関わる苦味はワインのタンニンによってもたらされる。タンニンはざらざらした質感と不鮮明で渋い味を加える。これはワインの「ボディ」または重さに対する感覚を強調する。普通、タンニンは醸造過程においてブドウの皮と茎から絞り出されたり、あるいは熟成においてオーク樽と接触することで生成される。タンニンは蛋白質に作用する。例えば赤肉やハードチーズのような高蛋白で高脂肪の料理に組み合わせる時、タンニンは蛋白質と結びつき穏やかな印象を与えるようになる。ベジタリアン料理のような蛋白質が少ない食品においては、タンニンが舌や口内側面の蛋白質と反応し、苦味を強調したり口内を乾燥させる効果を現したりする。グリルや香味焼きなど、料理に苦い「焦げ」の成分を加える様々な料理法は、タンニンに富むワインと良い相性を示す。魚油はタンニンに富むワインの味を金属的にしたり希薄にしたりする。バローロやカベルネ・ソーヴィニヨンなど苦くてタンニンに富むワインは大抵の食品を圧倒するが、ハードチーズや肉のような脂肪分と蛋白質を多く含む食品と組み合わせることで穏やかにすることができる。ドライタンニンには口内で脂肪や油と結びつくことで口蓋を清浄にする作用もある。香辛料の効いた甘い食品はタンニンのドライな苦味を強調し、ワインの風味を打ち消してしまう。
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苦味
「苦味」の例文・使い方・用例・文例
- この咳止め用トローチは苦味があるがよくきく。
- 色の浅黒い苦味走った好い男だ
- 苦味は健胃剤なる
- 苦味チンキ
- 苦味がある
- あの人は苦味走っている
- 苦痛、苦脳または苦味を伴って
- 刺激の強い苦味
- 極度の苦味
- 少量の苦味のあるウィスキーと甘いベルモットで作られたカクテル
- レモンの皮と共に、苦味、ペルノー、および砂糖を伴ったバーボンウイスキーで作られたカクテル
- 時々ボタンのような黄色の頭状花と、苦味のあるの羽状の葉が医薬として用いられるユーラシア原産の一般的な多年生の芳しいハーブ
- コーヒーや紅茶に入っている苦味のあるアルカロイドで、覚醒作用の原因となる
- 殺虫剤、強壮剤、駆虫剤として用いられる苦味化合物
- 健胃剤などとして用いる,苦味の強い薬剤
- 苦味チンキという健胃薬
- 健胃剤として用いる,苦味の強い薬剤
- 飲食物に苦味を付ける物
- 物の味に苦味があるさま
苦味と同じ種類の言葉
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