祭壇とは? わかりやすく解説

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さい‐だん【祭壇】

読み方:さいだん

祭りを行うために設けられた壇。神仏精霊死霊などに供え物祭器祭具を置く。


祭壇 (さいだん)

おまつりを行うためにつくられた、少し高い場所のことです。


祭壇 【さいだん】

告別式用の装飾壇のこと。仏式主として使用される上部宮型寺院建築風の装飾物は昔の葬列用いた輿(を運ぶ道具)が変形したもの。現在では葬儀式法要拝礼のための表現装置という意味があり、後者比重大きくなっている。

祭壇

作者山田風太郎

収載図書奇想ミステリ
出版社講談社
刊行年月1997.2
シリーズ名文庫コレクション

収載図書の中の悦楽 悽愴篇―山田風太郎ミステリー傑作選 4
出版社光文社
刊行年月2001.7
シリーズ名光文社文庫


祭壇

作者ロバート・シェクリイ

収載図書人間の手がまだ触れない
出版社早川書房
刊行年月2007.1
シリーズ名ハヤカワ文庫SF


祭壇

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/08 09:51 UTC 版)

祭壇(さいだん, ラテン語: altare, 英語: altar)は、的存在や死者に、犠牲(いけにえ)や供物をささげて礼拝祭祀の類を営み、それら(つまり神的存在や死者)と人間とがなんらかの交わりをもつ場となる台[1]

概説

祭壇の形状や大きさは、各宗教宗派によって異なり様々である。

[要検証]祭壇の形態は多様で、台や板状の自然石を用いた「石壇」、を盛り上げて作った「土壇」、を積み上げて作った「石積壇」、地面に獣皮やコモを敷いたものなどがあり、はじめは自然物を使用あるいは加工した形態のものであったが、次第に神殿の建設など複雑な構造を持つものに変化していった[要出典]。構造の複雑化に伴い、使用する材料も多様化し、大理石金属などを用いたものや入念な装飾をもつものが現れるようになった[要出典]


最も大きなものは中国を祭った祭壇(天壇)である。[要出典]

ヘブライ語聖書における祭壇

隅に角がある祭壇( イスラエルen:Tel Be'er Shevaにあるもの)

ヘブライ語聖書によると祭壇は土で(『出エジプト記』20:24)あるいは石で(同 20:25)でつくられた。祭壇は一般に目立つ場所につくられた[2]

ヘブライ語聖書に記録されている最初の祭壇はノアによるものである(『創世記』8:20)。そしてヘブライ語聖書には、祭壇はアブラハムによって(『創世記』12:7、13:4、22:9)、アブラハムの息子イサクによって(『創世記』26:25)、ヤコブによって(『創世記』33:20、35:1-3)、そしてモーセによって(『出エジプト記』17:15)つくられたという記述が残っている。

キリスト教の祭壇

キリスト教では聖堂内においてミサ聖祭が執り行われる台を一般に祭壇と呼ぶ。キリストの事跡「最後の晩餐」の食卓を象ったものとして古くから存在していた。

材料はと定められていたが、実際には木や金属も用いられた。6世紀以降は木の使用は禁止された。

近年ではかなり簡素な様式の祭壇も増えている。歴史的な教会でしっかりと装飾をしている場合では、前面に下げるアンテペンディウムがあり、祭壇の前面そのものに装飾が施される場合もある。前面だけでなく側面も金や銀などの浮彫で飾られた絢爛な祭壇も存在する(ミラノサンタンブロージョ教会の祭壇など)。そのほか、祭壇の上部に置かれるレタブルム(扉式のものも存在し、特別な祝祭日などにのみ開帳されるレタブルムもある)、背後に置かれるレトロアルタレなどがある。

大抵の教会で、普段は祭壇の上にはほとんど何も置いておらず、ミサに使う聖具類(の大部分、聖杯・聖体容器、ぶどう酒入れセット、聖油入れ、香炉など[3])は、普段は鍵のかけられる箱などに入れて保管されており、ミサを執り行う直前に聖職者が箱などから取り出し、祭壇の上に配置する。

正教会至聖所にある聖体礼儀が行われる祭壇は宝座と呼ばれる。

日本

神道の祭壇

神道においては、正月などの祭事に臨時に設置する歳棚などが起源とされ、常設されるようになったのは中世以降のことである。その例として、伊勢神宮大麻、鎮守の神札を納める神棚などがある。

神像を祭る場合は、神像を中心として屋根で覆ったり、厨子乗輿を用いたりしてを作る形態が一般的である。神を祭るために石を巡らしたり、積んだりして祭る場所とした「磐境」、神佑地に常盤木を立て神座とした「神籬」がある。壇は設けない場合があるが、その場合も祭壇と呼称する。

また、故人を祀る場合は神棚とは別に祖霊舎を設ける。

日本の仏教の祭壇

仏教における祭壇の形態には、常設の祭壇として仏像を安置するための須弥壇、家庭内に本尊や先祖の位牌を設置する仏壇、葬祭用の仮設の祭壇、四十九日まで設置される中陰壇に設置される精霊棚(盆棚)などがある。密教における大壇や護摩壇なども広義には祭壇ととることができる。

参考文献

脚注

  1. ^ 『日本大百科全書』【祭壇】
  2. ^ 創世記』22:9、『エゼキエル書』6:3、『列王記』23:12, 16:4, 23:8
  3. ^ [1]

関連項目


祭壇

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/11 17:23 UTC 版)

第二神殿」の記事における「祭壇」の解説

モリヤ山北部台地状の地形有しており、南部急斜面であったヘロデ大王は、この山の全て巨大な四角い祭壇に変えるという計画立てた神殿の丘当初、幅1600フィート、高さ900フィート9階建て、壁の高さ16フィートという計画であったが、計画通り実現しなかった。計画完了するために、堀を山の周り掘り巨大な石のブロック積み上げたブロックいくつか100トン超え最大のものは44.6×11×16.5フィートサイズ567トンから628トンもの重量であった。ほとんどのブロック2.5×2.5×15フィートサイズでおよそ28トンであったヘロデ大王ギリシャローマエジプトから建築家呼び建設計画立てさせた。 ブロックは恐らく、溝を掘るためにツルハシ用いて切り出された。その後、彼らは木の打ち付け強制的に押し出すために洗い流した。彼らはブロック正確な長方形切り出し採石場時点でそのブロックをどの場所に当てはめるかが示され番号振られた。最終的な切り分けは、連結部正確につなげるためにより硬い石で作ったグラインダーもしくはたがねを用いて行われた。彼らは雄牛専用の手押し車を用いて運搬行った採石場神殿から見て坂の上にあったため切り出したブロック運搬には重力利用することができたが、ブロック降下させるために制御する必要があった。最終的な取り付け滑車もしくはクレーン用いて行われた。しかし、ローマ滑車クレーンは、彼らがブロック持ちあげるために複数クレーン使ったかもしれないように、単独ブロック持ちあげるには強度が不十分であった神殿建設によって山の高さが上昇ししたため西側ではブロック垂直な壁から離れて切り出されており、ブロック面の事実上増築のためにブロック切り出しは北の斜面地上到達するまでの間しばらく続けられた。モリア山の北側アントニウスの丘の一部神殿の丘組み込まれその間の谷は埋め立てられた。 それがモリヤ山頂上小さな平地よりも大きくあり得たように、神殿建設巨大な地下アーチ建設から始まった嘆きの壁トンネルを歩くと分かるように、その時点での地上部分は現在の高さよりも低く少なくとも20フィート(6メートルであった伝説によれば全ての建物建設3年続いたとされるが、ヨセフスのような他の情報源では、建設期間をより長くとるように述べている。イエス過越祭神殿訪問した際、ユダヤ人神殿建設46年かかった述べている。

※この「祭壇」の解説は、「第二神殿」の解説の一部です。
「祭壇」を含む「第二神殿」の記事については、「第二神殿」の概要を参照ください。

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