関空に格安航空専用ターミナル 第1便が出発
関西国際空港に28日、格安航空会社(LCC)専用の第2ターミナルが開業した。関空を拠点とするピーチ・アビエーションが独占的に使用し、当面は1日に36便が発着する。搭乗ブリッジを使わないなどコスト削減を徹底した設計だが、利用客からは「値段を考えれば大丈夫」などとおおむね好評だった。
同日午前6時44分にピーチの長崎行の便が同ターミナルから初めて出発した。同便を家族5人で利用した堺市の主婦、金谷千恵さん(40)は「新幹線で行けば10万円以上かかるところを、4万円ちょっとで済んだ」と笑顔を浮かべた。
同ターミナルは屋根や鉄骨が丸見えの質素なつくり。北海道旅行に行く神戸市の大学院生、河野旭美さん(24)は「きれいなデザインだし、航空券の料金を考えれば良いのではないか」と話した。
ただ、この日はあいにくの雨。搭乗ブリッジがなく利用客は飛行機まで50メートルほど地上を歩く。「傘は貸してもらえたが足元はぬれた。屋根くらいあってもいいと思う」(香港から帰国した男性)と不満の声もあった。