命名権収入を復興財源に 仙台市、運動場・公園などで募集
仙台市は17日、市内の運動場や公園など市民利用施設で命名権(ネーミングライツ)の提案募集を始めた。市中心部の勾当台公園など利用者の多い施設について重点的に募集する。年間3000万円以上の収入を想定しており東日本大震災からの復興に活用する。被災自治体が復興の財源を確保する手段として活用が広がりそうだ。
庁舎などの公用施設や学校などを除く市民利用施設を対象に愛称を募集する。大規模イベントの会場となる勾当台公園のほか、仙台市民会館や仙台市体育館など6カ所を重点施設に設定し企業に広告宣伝効果をアピールする。提案は2013年3月22日まで募集し、6月ごろから新たな名前で運用を始める。契約期間は原則3年以上とする。
市内では06年からサッカーJ1のベガルタ仙台の本拠地「ユアテックスタジアム仙台」で命名権を導入しているが、市内施設全般を対象に愛称の提案を募るのは初めて。