売春クラブ運営容疑で警視庁警部補らを逮捕
東京都大田区内で売春クラブを運営していたとして、警視庁は31日、同庁万世橋署刑事組織犯罪対策課の警部補、垣副朋彦容疑者(45)=埼玉県行田市小針=、中国籍の無職、姜丹容疑者(35)=大田区蒲田=を売春防止法違反(場所提供)容疑で逮捕した。
同庁によると、垣副容疑者は「売春が行われていたのは知っているが、経営には関与していない」と容疑を否認。姜容疑者も「女性従業員が売春したかどうかは、自分で見ていないので分からない」と容疑を否認している。
同課によると、垣副容疑者らは昨年初めごろ、大田区大森北にあるビルの一室に売春クラブを開設し、姜容疑者が経営者として店に常駐。垣副容疑者も勤務時間終了後に合鍵を持って部屋に出入りするなど、経営に関与していたとみられる。
逮捕容疑は昨年12月13日、都内に住む20代の男性会社員から料金を徴収し、同区のビルの一室を売春行為をする場所として提供した疑い。
垣副容疑者は1987年に警視庁に入庁。2010年6月から万世橋署に勤務し、刑事組対課では主に銃器薬物対策を担当していた。
池田克史・警視庁警務部参事官は「警察官として言語道断の行為であり、極めて遺憾。今後は捜査を徹底し、事実を明らかにして厳正に対処したい」としている。