文科省、運動しない理由を初調査 小5「疲れる」
文科省は実技と同時に実施したアンケートで、運動をあまりしない小中学生の意識を初めて調べ、体力合計点との関係を分析した。
体育の授業以外で運動を「ときたまする」か「しない」と答えた割合は、小5の男子が11%、女子が22%。中2は男子が9%、女子が29%。
理由(複数回答)は小5が男女とも「運動が苦手で自信がない」「ほかにしていることがある」「疲れる」など本人に起因する内容が3割前後になった。「場所や機会がない」「一緒にする友達がいない」など環境面の未整備は15%程度。合計点が低い児童は本人に起因する理由を多く挙げ、点数が高い児童は環境面の未整備が多かった。
中2は「文化部に所属している」が女子70%、男子38%に上った。「疲れる」「運動が苦手」は男女とも3割超だった。
西嶋尚彦筑波大教授は「体力があっても運動しないのは環境の未整備が主因だとはっきりした。地域のスポーツクラブを紹介したり、文化部でも軽い運動を取り入れたりするといった工夫が必要だ」と話している。