(新社長)コジマ、小島会長を事実上解任 ビック傘下入り反対
家電量販大手のコジマは28日、創業者の長男で筆頭株主の小島章利会長(48)が取締役を外れ、相談役に退く人事を発表した。小島会長は同社が11日発表したビックカメラ傘下入りに反対しており、事実上の解任とみられる。28日の取締役会ではビックの宮嶋宏幸社長(52)を社外取締役として迎えることも正式に内定。6月28日の株主総会後に就任する。
コジマの寺崎悦男社長(54)は会長退任について「私が判断した。任期満了もあるが、新しい方向が出た中で、経営体制を変える必要がある」と説明。会長から辞意表明はなかったことを明らかにした。小島氏はビックの連結子会社となることに「今は規模拡大によるメリットは見込めない。自社が責任をもって業務改善に集中すべき」などと取締役会でただ1人、反対を表明していた。
小島氏は2002年に創業者で父の勝平氏(07年死去)から社長のバトンを受けた。10年には、勝平氏の兄の金平相談役(85)の女婿である寺崎社長に交代し、代表権のある会長に就いた。現在の持ち株比率は約12%。