経団連会長、アベノミクス新3本の矢「具体的な政策が大事」
経団連の榊原定征会長は28日午後の記者会見で、安倍晋三首相が掲げた経済政策アベノミクスの新たな「3本の矢」について、「数値を挙げて新しい方向を打ち出している。実現するための具体的な政策をきっちり立ててほしい」と注文をつけた。安倍首相は新3本の矢として「強い経済」「子育て支援」「社会保障」を重点分野に掲げ、名目国内総生産(GDP)600兆円や出生率1.8などの数値目標を示している。
榊原氏は現在500兆円弱の名目GDPを600兆円に引き上げる目標について「意欲的だが不可能な数字ではない」と評価。その上で「しっかりと成長を促していくような制度的な改革を期待したい」と語った。具体策として、法人実効税率の早期の20%台引き下げや、農業分野や外国人材の活用に関する規制改革の推進などを挙げた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕