トップページ > 環境一般 | ||||
「八ッ場」中止撤回声明
自分のことしか考えていない知事達・・・
ダムの必要性訴え 「八ッ場」 6知事視察
前原国交相が「建設中止」と発表したダムは、全国で46を数える。
平均して、47都道府県のどこかに、ダム建設中、またはダム建設を計画していたということになる。
いっておくが、前原国交相はむやみやたらと「ダム建設中止」といっているわけではない。
採算がとれない事業はしないといっているだけだ。
民間では、ごくごく当たり前の論理である。
昨日、報道ステーションで「八ッ場ダム」のことを取り上げていた。
メディアは一様に「地元住民はダム建設に賛成している」と報道するが、昨日の報道では、反対派の声主しっかり伝えていた。ムラ社会故に社会での孤立を恐れ、今までおとなしくしていただけの話だ。
それにしても、国土交通省の言いぐさには怒りを覚える。
「総事業費は4,600億円を想定していますが、その範囲内で治まるかどうかはわかりません」
だと?
民間会社で、プロジェクトチームのリーダーが、取締役の前でこのセリフを言ってごらん。
よくてリーダー更迭、最悪の場合はチーム解散、責任者は左遷、解雇だってあり得るのだぞ。
経営陣だって、ただでは済まない。
採算のとれる見込みがない事業に、多額かつ長期にわたって資金投入したら、株主代表訴訟で業務上横領または背任罪で訴えられ、会社だって倒産・破産に追い込まれる。
「事業資金」4、600億円は、もとを正せば、我々が汗水垂らして稼いだ「税金」なんだぞ、税金!
霞ヶ関の住人(ちなみに、彼らは自分達のことを「霞ちゃん」というそうだ)はいまだに
「国家は破綻しない」
と信じているようだが、夕張みたいに、地方自治体だって破綻するのだ。
国が破綻しないだなんて、誰が言い切れる?
B・A・D2009
本日10月15日は「ブログ・アクション・デー」なのだそうだ。
これはいったい何をするのかというと、10月15日を目指して、世界中のブロガーが、一つのテーマについて記事を書くというプロジェクト。こちらのサイトによると、今年はテーマが絞れなかったらしく、日本に「なんかいいテーマはないか」と相談メールが来たそうだが、今年は「気候変動」をテーマにすることに決まったそうだ。テーマがテーマだけに、最初はどういう切り口で書いたらいいのかわからなかったのだが、自分の体験から得た範囲内で語ってみたい。
バブル経済絶頂期だった1990年の秋、日本は異常気象に見舞われていた。
朝はひんやりとした空気が流れ、午前中はセーターを羽織っていても、日中になるとセーターを脱ぎ、さらに長袖シャツの腕をまくらなければならないくらい気温が上昇した。当時は「地球温暖化」という言葉はまだなく、生態系の異常を伝える記事も読んだ記憶がない。このままでは「地球はヤバい」という声はぽつぽつと聞こえていたが、せいぜいエネルギーの無駄遣いをやめましょうというスローガンを聞いた程度で、環境のために行動をしているという人の話は、ほとんど聞いた記憶がない。夜になっても熱気が残り、家ではクーラーを入れていた。驚くべきことに、我が家では11月までクーラーを入れていたのだ。11月までクーラーを入れていたというのは、後にも先にもこの時だけだが、それだけ当時の気象が異常だったということだが、その年の異常気象は、地球温暖化の前兆だったのかも知れない。
川辺川ダムで新法制定
民主党は、これまでの悪政のツケ払いに苦しんでいる
川辺川ダム 中止時の補償に新法 国交相、意見交換会で表明
民主党は、これまで自民党が残した「負の遺産」の一掃に苦しんでいる。
中でも「ババを引いた」格好になっているのが、前原国交相である。
八ッ場ダムだけでなく、日本航空の再建問題でも苦慮している。
昨日は川辺川ダムを視察した。
視察後、国交相は
「国の政策変更により、四十三年間苦渋の選択を強いられた方々に心からおわびを申し上げたい。新しい立法で補償措置を決めさせていただく。(新法案は)来年の通常国会に提出したい」
と明言し、川辺川ダムの建設中止を決めた。
川辺川ダムも八ッ場ダム同様、計画が策定されたのは40年以上も前である。しかもその数字は、現在の経済状況を反映したものとは到底言い難い。八ッ場ダム同様、道路工事に多額の費用を投入した一方、肝心のダム本体には一銭も投じられていない。当の地元住民に、今回の大臣提案を受け入れる意思があるだけ、まだ救いがある。
それにしても、八ッ場ダム近辺のきな臭さはなんだろう。
東京新聞(2009年9月24日付)は、八ッ場ダムが抱える問題として、群馬県が4人の総理を出した、国内でも屈指の保守王国であることを伝えている。しかし、このことを指摘するメディアは、東京新聞以外には出てきていない。他のメディアは、「大本営」という名の関係者及び地元有力者の声を、無条件で垂れ流すだけだ。
八ッ場ダムに関する関東6都県の関係者は、25日に会合を開いて「八ッ場ダム建設計画中止反対」を申し合わせている。前原国交相が、返還義務のないお金を含めて全額返金する、と表明しているにもかかわらず、である。背後にうごめくのは、地元有力者と自民党議員、そしてゼネコンや役人などで構成される「利権サークル」の黒い闇である。
八ッ場ダムの今後は?
鳩山政権及び前原国交相が対応対応を誤れば、泥沼化必至。どうする?
八ッ場ダム 中止手続き 地元同意後 協議の長期化必至
八ッ場ダムの建設を巡って、国交相と地元住民の関係にひびが入っている。民主党はマニフェストで「八ッ場ダム工事停止」を公約した手前、何としても公約を果たしたい。だが地元住民、特に推進派住民及び首長にとっては
「ここまで引っ張るだけ引っ張っておいてなんだ!」
という感じだろう。できないのならそれなりの保証はしてもらう、と各首長はいっている。
では、八ッ場ダムのどこが問題なのか?そのことについては、こちらのサイトに詳しく紹介されている。簡単にポイントをまとめると、論点は5つに絞られる。
まず費用だが、これまで4、600億円が投入されているダム事業費だが、ダムが完成すると、さらに事業費がふくらむ可能性があるという。その要因として東京電力への多額の減電補償の他、周辺で地すべりの危険性がある場所が22箇所あり、その改修費に多額の費用がかかるためである。
国交省は
「ダムを中止したら、周辺地域に1、460億円払わなければならない」
と主張しているが、水道事業および工業用水道事業への国庫補助金(厚生労働省と経済産業省からの補助金)が含まれているので、実際の返還金額はその半分ほどで済むと反対派は指摘している。
工事進捗率だが、実は本体工事はまだ手につけていないそうだ。実際に工事といっているのは、ダムに付帯する各種工事だが、一番進んでいる鉄道関係ですら、進捗工事は全体の3/4しか進んでおらず、道路整備は全体の5%、宅地造成も全体の1割しか進んでいない。工事完成は今のところ、’15年3月をめどにしているが、前記の事情から大幅に遅れることは確実になっている。
温室ガス25%目標
日本は、地球温暖化対策でリーダーシップをとって欲しい。
岡田幹事長らに環境団体から花束 温室ガス25%目標を歓迎
一昨日、環境団体が主催した集会に岡田・民主党幹事長と福島・社民党党首が招かれ、3者の間で活発な意見交換が行われた。記事には掲載されていないが、この集会で岡田幹事長は
「削減目標が高くなると不景気につながるなんて、馬鹿げた議論に与せず、まっとうな議論を!そして政策に市民の声を入れてください。環境立国していきましょう。麻生さんの恥ずかしい数字が疑問も持たれないままでいるのもおかしい。だから、署名を集めていただきありがとうございました。一緒に国民の理解を広めましょう」
と発言した。福島党首も
「地球温暖化対策は、国家戦略に組み込んでいきます。グリーンニューディール、自然エネルギー促進など、積極的に取り組んでいきます。自公ではできなかったことをやりましょう!」
と力強く宣言した。
ところが案の定というか、これらの動きに財界、特に電力業界は強く反発している。森詳介電気事業連合会会長(関西電力社長)は
「非情に厳しい目標だと思う」
と述べ、高橋宏明・東北電力社長は
「麻生政権の15%削減でも厳しいのに、本当にできるのか。どうやったらできるというのか」
と反発した。さらに同社長は
「(温室効果ガスの削減は)原発抜きには考えられない」
とまで言ってのけた。
(以上、2009年9月12日付東京新聞)
8月も冷夏の予感
異常気象の影響はまだまだ続く…
記録的日照不足、8月も冷夏の予感 エルニーニョ影響か
異常気象がずっと続いている。関東は「梅雨明け宣言」が出たにもかかわらず、すかっとした青空が広がったのはほんの数日で、後は分厚い雲の隙間から日の光が差す、という気象事態が続いている。空気が重く、蒸し暑い。ヒートアイランド現象も手伝って、人間は蒸し器の中で暮らしているような感覚を受ける。
ここ最近の日本を気象面から見ると、9年前に某NGOが企画したツアーで訪問したフィリピンを思い出す。あの国の空気も、どんよりと重かったな。地理学から見たら、日本は「温暖気候」に属するはずなのに、今はまるで「亜熱帯気候」のような感覚である。朝方は涼しいのだが、時間がたつにつれて蒸し暑くなってくる。今日も蒸し暑さに耐えかねて、クーラーを入れながらこの記事を書いている。
こんな天候が続いているから、日照時間不足も深刻だ。昨年同時期比較で、昨年とほぼ同じなのは「沖縄・奄美」地方だけ。太平洋側では8割に満たず、日本海側に至っては半分がやっとだ。日照時間不足は作物の生育にも影響を与える。今年も、すでに野菜等が高くなり始めている。漁業も、旬とは関係のない魚が大量に水揚げされているというニュースが入ってきている。気象庁は、今後もこの天候が続けば、米の生長にも深刻な影響が出るとしている。