土木学会誌に暗渠の記事を寄稿しました
寄稿した土木学会誌が、発行されました。
2020年4月号、特集”水辺の国土史ー豊かな暮らしを創るエンジニアリングー”です。
依頼がきたとき、飛び上がるほど嬉しかった、あの感触をよく覚えています。
本文にも書いたとおり、わたしはただの「暗渠が好きな人」なわけです。書籍等書かせていただけるのは幸せなことでしたが、たとえば「暗渠マニアック!」を書いたあと気になっていたのは、暗渠に関連する分野の研究者からの反応、とりわけ、暗渠の本場である工学系のかたの反応でした。
(おそらく、一般書なので土木の研究者に読まれる機会はなかったのだろう、とのちに気づく。)
2016年、どぼくカフェに呼んでいただいたとき、面白がってもらえて安堵したこと!そして、土木を仕事にしている人たちとお話しすることの、愉しいこと!!暗渠をつくったり、管理する人との出会いは夢のようで、興奮の度合いが凄まじかったです…。
暗渠カケダシのとき、四ツ谷にある土木学会の図書館を訪れたことがあります。ニッチすぎる専門誌を読むのが面白くてたまらず、当時の本務先でも読めたのだけれど、どうしてもあそこの棚を見てみたかった。入口で料金を払うさい、用途のほか所属を書かねばならず、当時は「暗渠研究家 吉村生」なんて、書いたら怪しすぎてつまみ出されるんじゃないかと恐ろしく、書けませんでした。今後は、そこまで怯えなくても入館できるかもしれない、と思います笑。
そのような経緯もあって、嬉しかった原稿。
いつものとおり高山氏と分担、わたしのパートは最も情熱と情報量を込められるもの、すなわち、事例編として桃園川を書きました。今回は「土木」に寄せているつもりです。
それにしても、表紙裏表紙のイラストがとっ…ても素敵。今回のキーワードである「豊かさ」もよく表現されていると思います。土木の要素が詰まっているのみならず、こんなにもカラフルで、おしゃれで、親しみやすい学会誌が存在しているなんて。
お世話になった編集委員のみなさま、お読みいただいた土木学会員のみなさまに、感謝申し上げます。本当に、ありがとうございました。
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