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次回アップ予定:Scene-554 古利根川『寿橋~堂面橋』 (2020/03/05)
[Vol-01] 今回から『ぶらっと遡上探索』第28弾となる、古利根川編の始まりです。埼玉県東部を略南東に流れる利根川の分流で、久喜市吉羽から中川合流点までの流路延長約27kmの河川です。かつては利根川の本流でしたが、1594年(文禄3)に改修工事が行なわれて分流となりました。下流部は中川の流路となり、現在は中川と同様に流域灌漑用水の排水路として利用されています。正しくは大落(おおおとし)古利根川(ふるとねがわ)なんですが、名前が長いので古利根川で紹介します。
今回は、古利根川の河口(中川との合流点)から遡上して、ふれあい橋、古利根水管橋までの紹介です。最寄り駅となるJR武蔵野線のJR越谷レイクタウン駅から河口までは3.6kmと離れていますので、駅前から出ているTARO'Sバスに乗り、増林小学校入口バス停で下車します。
バス停から南800m程に見える塔は、東埼玉資源環境組合第一工場ごみ処理施設の焼却塔(80m)です。展望台にもなっているので、傍を流れる新方(にいがた)川を遡上する機会が有れば寄ります。
バス停から140m進み、ふれあい交差点を右折160mで左手に鳥居が見えます。増林の香取神社です。
香取神社の創建は不詳、江戸時代の頃は、増林村の鎮守は浅間神社であり、1868年(M1)に村社列格。1913年(T2)、浅間神社に村内の諸社が合祀されて護郷神社が設立されるも、1949年(S24)に合祀が解かれ、還座されたようです。祭神:経津主神、所在:越谷市大字増林4232。鳥居は1999年(H11)、狛犬は1865年(慶応1)の建立です。コスモス未だ咲いていますね、って、2箇月程季節感がズレているブログなので気にしないで下さい(笑)。
増林香取神社から南東900m程に在る、真言宗豊山派寺院の宝正院へ行きます。創建は不詳、山号:清龍山、本尊:大日如来像、所在:越谷市大字増森1680。武蔵国三十三観音霊場の第30番札所です。
干支の守り本尊が八体並んでいましたので、My干支の巳年守り本尊の普賢菩薩に挨拶です。因みに子年(千手観音菩薩)、丑年・寅年(虚空蔵菩薩)、卯年(文殊菩薩)、辰年(普賢菩薩)、午年(勢至菩薩)、未年・申年(大日如来)、酉年(不動明王)、戌年・亥年(阿弥陀如来)ですよ。そして、3日前が67回目のMy誕生日でした。
宝正院から北東350m程になる、古利根川の河口へ行きます。左岸側は中川遡上時に撮ってあるので、右岸側ですね。河口付近で何やら工事をしていたのは見ましたが、新しい橋梁工事でした。東埼玉道路用の橋で、6月迄が下部工事です。橋梁名は大落古利根川橋で完成予定は不明、此処は2km程が橋無し区間なので、便利になりますね。古利根川の合流点と0km標識は、中川遡上時の画を使いますね。では、河口0km標識から1330m上流に架かる『#01ふれあい橋』へと遡上を開始します。
古利根川第1橋梁の『#01ふれあい橋』は、左岸の北葛飾郡松伏町大字上赤岩と右岸の越谷市大字増林とを結び、市道1130号線が通ります。
名称:ふれあい橋
構造種別:3径間連続鈑桁
河口からの距離:1.3km
橋の長さ:105m
有効幅員:約13m
完成:1997年(H9)
ふれあい橋の右岸上流側に、灌漑用水を落とす横井堀排水機場が在り、河川側に横井堀排水樋管が見えます。川岸でオオバンが浮いた魚を啄んでますね、草だけじゃなくて何でも食べる雑食なんだね。土手脇に社が見えます、水神みたいですが詳細は不明です。
ふれあい橋の上流30m程に見えるのが『#02古利根水管橋』です。埼玉県企業局の庄和浄水場(春日部市)からの県営水道を越谷市・草加市へ供給する導水管が2条架かっています。
名称:古利根水管橋
構造種別:3径間パイプビーム
河口からの距離:1.4km
橋の長さ:106m
水管径員:φ1500、φ800
完成:1974年(S49)
古利根水管橋が、今回終着地点の橋となります。えっ、もう終わりですかって、そうなんですよ。古利根川に架かる橋は27kmに36橋梁と、距離の割に数が少なくブログ的には遡上効率が悪い河川なのです(笑)。
代わりに寺社を3箇所、紹介して終わりにします。先ずは、ふれあい橋を右岸側に渡り、北東200m程に在る曹洞宗の勝林寺です。創建は不詳、境内に越谷市指定の有形文化財の説明板が在ります。1471年(文明3)に建立された十三仏板碑で、上段に虚空蔵菩薩の種子を大きく、其の下2列に残りの十二仏の種子が刻まれています。右横に在るのは庚申塔で、1860年(万延1)の建立、台座に三猿が見られます。山号:法思山、所在:越谷市増林2687。
勝林寺から西170m程に天神宮社が在ります。創建は不詳、増林村の鎮守でした。1913年(T2)に護郷神社に合祀されましたが其の後も祭祀が続けられて、1985年(S60)に拝殿を新築した事で合祀が解除されています。所在:越谷市増林2836。
天神宮社から北西400m程に在る浄土宗寺院の林泉寺へ行きます。1346年(貞和2)桂誉正林禅定尼による開基、開山は誓蓮社本誉上人心阿正林良諦和尚と云われています。山号:正林山、院号:徳泉院、本尊:阿弥陀如来像、所在:越谷市増林3818。武蔵国三十三観音霊場の第31番札所です。
>>>後書き<<<
次回は古利根水管橋から右岸上流方向で最後に寄った、林泉寺からの継続遡上で、寿橋、古利根堰管理橋、堂面橋までの紹介になります。
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Author:mark60
関東地区の河川に架かる橋を
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