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次回アップ予定:Scene-557 古利根川『ゆりのき橋~八幡橋』 (2020/03/17)
[Vol-04] 今回は古利根橋から最後に寄った常楽寺からの継続遡上で、古利根川橋(下・上流)、藤塚橋側道橋(下流)、藤塚橋、藤塚橋側道橋(上流)までの紹介です。では、常楽寺から古利根橋まで戻り、左岸沿いに遡上します。古利根橋から430m上流に架かるのが『#08古利根川橋(下流)』です。古利根川左岸の春日部市赤沼と右岸の越谷市平方とを結び、国道4号線(越谷春日部バイパス)の上り線(越谷方面)が通ります。此の付近には、官設の藤塚の渡しが在った場所で、1933年(S8)に私設の木造賃取り橋が創架されたと云われています。
名称:古利根川橋(下流)
構造種別:3径間連続鈑桁
河口からの距離:8.6km
橋の長さ:131.4m
有効幅員:約9m
完成:1990年(H2)
古利根川橋(下流)の上流隣に架かるのが『#09古利根川橋(上流)』で春日部方面の下り線が通ります。
名称:古利根川橋(上流)
構造種別:3径間連続鈑桁
河口からの距離:8.6km
橋の長さ:131m
有効幅員:約9m
完成:1978年(S53)
古利根川橋を右岸側に渡り、平方北通りを南東に120m進むと、左手100m先に稲荷大明神が見えます。創建は不詳、平方村戸川組の鎮守でした。祭神:宇迦之御魂神、所在:越谷市平方846。入口脇にお堂が在り、薬師堂の額が掛かっていましたが、此れって稲荷大明神と関係ないよね、詳細は不明です。
稲荷大明神から平方北通りに戻って右手にUターン、550m程進むと平方香取神社です。創建は不詳、平方村砂間組の鎮守でした。祭神:経津主命、所在:越谷市平方685。青面金剛庚申塔は1777年(安永6)の建立です。
平方香取神社から平方北通りを更に550m、北西方向に進むと右手に鹿島神社が在ります。創建は不詳、平方村東前組の鎮守でした。祭神:武甕槌命、所在:越谷市平方489。
鹿島神社から更に500m程進むと、浄土宗寺院の林西寺です。嘉暦年間(1326~1329年)成阿等海上人による開山と云われています。1591年(天正19)に徳川家より寺領25石の朱印状を賜っており、境内に三つ葉葵紋が光っていますよ(笑)。山号:白龍山、院号:月照院、本尊:阿弥陀如来像、所在:越谷市平方249-1。
林西寺から西に300m、国道4号線(日光街道)に入り約1km進むと、右手に浄土真宗本願寺派寺院の善巧寺が見えます。元は、世田谷区豪徳寺に榎本住職が説教所を開設した事に始まり、1939年(S14)に本堂が落成、其の後の1986年(S61)に現在地に移転しました。山号:正覚山、本尊:阿弥陀如来像、所在:春日部市備後東4-1-17。
善巧寺から西300m程に浄土宗寺院の真福寺が在ります。境内の由来碑によると、1590年(天正18)、豊臣秀吉による小田原征伐の際に、北条家本拠の小田原城は豊臣家の大軍に包囲され、武蔵に在る北条家の属城にも攻め入られ、岩付城も落城となりました。戦後、此の地に逃れた17名が荒れ地を開拓し土着、一庵一社を建てたのが始まりで、其れが真福寺と隣に在る香取神社だと云われています。本尊:阿弥陀如来像、所在:春日部市備後東1-27-13。
真福寺の南隣に在るのが備後香取神社です。先程の真福寺所縁の神社ですね。明治までは真福寺が別当でした、1912年(M45)に、大字備後字大道東の稲荷神社を合祀しています。祭神:経津主神、宇迦之御魂神、所在:春日部市備後東1-27-17。鳥居は1928年(S3)の建立です。
備後香取神社の右手角地に春日部市の指定文化財である、備後の丸彫庚申塔が建っていますよ。石の表面に彫られた青面金剛庚申塔が一般的ですが、此の庚申塔は丸彫りで、六臂で剣、三叉戟、法輪、弓、矢、女人像を持ち、日月、雲、邪気、鶏、三猿が彫り込まれています。元は、1728年(享保13)に神社近くの辻に建てられていましたが、此方の覆屋内に移されました。香取神社が帰宅設定ポイントで北西300m程に在る、東武伊勢崎線の一割駅から帰宅します。松伏バス停からの遡上歩数、22000歩でした。
日が替わりまして、再びJR武蔵野線経由東武鉄道の一ノ割駅からリスタートします。途中、南越谷駅の「いろり庵きらく」でエネルギ補給です、少し寒かったので温かな春菊天そば、昔は春菊が嫌いだったのに今は好きになっています。これって、舌の味蕾の味細胞が加齢により減少して、味覚反応が鈍くなるからなんですって。激辛、大丈夫です。って、云ってるあなた、ベロが親爺化してるんですよ(笑)。
では、一ノ割駅から東へ500m進み、藤塚橋に到着です。藤塚橋は3橋梁に分かれており先ずは、『#10藤塚橋側道橋(下流)』からの紹介です。左岸の春日部市藤塚と右岸の春日部市備後東・緑町5丁目とを結ぶ、下流側の人道専用橋です。
名称:藤塚橋側道橋(下流)
構造種別:3径間鈑桁
河口からの距離:11.2km
橋の長さ:約76m
有効幅員:約1.5m
竣工:2005年(H17)
真中に架かるのが『#11藤塚橋』で、市道1-10号線が通ります。1875年(M8)、粕壁では80石積の船3隻、40石積の船4隻の他、小舟が古利根川を往来していました。藤塚橋の上流80m程に「さんぞうの渡し」、下流500m程に「じぞうの渡し」と云う渡船場が在りました。創架は1933年(S8)の私設木橋で渡り賃一銭。春日部市が買収して無料になったのが1954年(S29)でした。
名称:藤塚橋
構造種別:6径間PC桁
河口からの距離:11.2km
橋の長さ:76.1m
有効幅員:約1.5m
竣工:1965年(S40)
藤塚橋の上流にも人道専用橋が架かっています、22年後に拡張された『#12藤塚橋側道橋(上流)』です。橋の両脇にガス導管と通信ケーブル橋、水管が併設されています。
名称:藤塚橋側道橋(上流)
構造種別:3径間鈑桁
河口からの距離:11.2km
橋の長さ:約76m
有効幅員:約1.5m
完成:1987年(S62)
藤塚橋が今回終着地点の橋でしたが、左岸側に寺社が在りますので其方を紹介して終わりにします。
藤塚橋側道橋を左岸側に渡り150m、藤塚香取神社交差点を右折すると左手に赤い大鳥居が見えて来ます。藤塚香取神社です。境内の由緒案内によると、桃山時代の1578年(天正6)千葉県砂原市の香取大神を五穀豊穣、万民豊楽の神として、東国寺開山の光誉上人が勧請したと云われています。祭神:経津主命、所在:春日部市藤塚429。社殿は1974年(S49)、二之鳥居は2004年(H16)、大鳥居は1985年(S60)、狛犬は1927年(S2)の建立です。
藤塚香取神社一の鳥居を潜り、南東に80m進むと左手に浄土宗寺院の東國寺が在ります。創建は不詳、光誉上人による開山と云われています。山号:普照山、本尊:阿弥陀如来像、所在:春日部市藤塚455。
>>>後書き<<<
次回は最後に寄った東國寺から藤塚橋まで戻り、藤塚橋側道橋(上流)から継続遡上して、ゆりのき橋、東武野田線古利根川橋梁、牛島人道橋、八幡橋側道橋、八幡橋までの紹介になります。
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Author:mark60
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