This best shot
次回アップ予定:Scene-508 中川『島川管路橋~古門樋橋』 (2019/06/30 12:00)
[Vol-32] 今回は東武日光線島川橋梁から継続遡上して、昭和橋、東北新幹線中川橋梁、中川橋、島川橋までの紹介です。前回最後に寄った常福寺からリスタートします。
北西400m程に2005年(H17)に開園した高須賀池公園が在ります。立札によると此の池は、1783年(天明3)に発生した浅間山の噴火によって旧利根川(現在の中川)筋に噴石物が堆積し、河床が高くなった事で、1786年(天明6)に権現堂堤が破堤した際、畑に出来た押堀(水溜まり)です。其の後、何回かの大洪水により押堀の底が抉られて小面積の池沼としては珍しい、水深10m近くある池になったそうです。公園の西端に赤鳥居の稲荷社が在りましたが、詳細不明です。
稲荷社から西250m程に浄土宗寺院の残光寺が在ります。1587年(天正15)真蓮社教誉岌圓上人による開山と云われています。山号:普照山、本尊:阿弥陀如来像、所在:幸手市松石99。
残光寺から南西130mに香取神社が在ります。昔、此の地方は下総の国に属していたので、下総国の総鎮守である香取神宮の分社が彼方此方に在りますね。此の社の詳細は不詳、祭神:経津主神、所在:幸手市松石17-1。狛犬は1921年(T10)の建立です。
拝殿の右手から県道に出て北西方向に100m進むと、『#81昭和橋』です。中川左岸の久喜市狐塚と右岸の幸手市松石とを結び、埼玉県道316号線(阿佐間幸手線)が通ります。
名称:昭和橋
構造種別:3径間連続鈑桁
河口からの距離:62.5km
橋の長さ:93.9m
有効幅員:約13m
竣工:1996年(H8)
昭和橋を左岸側に渡り県道を100m程進むと、右手に鳥居が見えます。氷川鹿島大神宮です。創建は不詳、境内の由来案内によると、1697年(元禄10)に除税地になるとの記録があり、其れ以前の創建と推定されています。祭神:素盞鳴尊、建御雷命、所在:久喜市狐塚217。鳥居は1989年(H1)の建立です。
北隣に浄土宗寺院の高秀寺が在ります。由来案内によると、1593年(文禄2)の創建と云われ、江戸時代には鴻巣市の勝願寺末寺でした。此の地区も1947年(S22)のカスリーン台風による中川の決壊により、2m近くの水没被害を受けています。山号:専称山、院号:阿弥陀院、本尊:阿弥陀如来像、所在:久喜市狐塚216。境内の枝垂れ桜が見事ですね。
昭和橋まで戻って右岸側に移動、南西300m程に在る香取大明神へ行きます。創建は不詳、祭神:経津主命、譽田別命、所在:幸手市円藤内741-1。狛犬は1991年(H3)の建立です。
隣に真言宗智山派寺院の寳積院が在ります。創建は不詳、山号:惠日山、所在:幸手市円藤内729-1。埼東新四国八十八ケ所霊場の第8番札所(宝性院管理)です。
南西1km程にコミュニティセンターが在り、JR東鷺宮駅へのコミュニティバスが出ているので、其処から帰宅します。途中に真言宗豊山派寺院の真乗院が在りましたので、序に紹介しますね。創建は不詳、本尊:阿弥陀如来像、所在:幸手市千塚1471。埼東新四国八十八ケ所霊場の第9番札所(宝性院管理)です。
日が替わりまして、JR武蔵野線・京浜東北線・宇都宮線で東鷺宮駅着、駅前からコミュニティセンター行きのバスに乗り、途中の矢部医院前バス停で下車します。
バス停から100m進み、東北新幹線高架下の側道を北へ1.5km程進み、中川右岸に取り付きます。途中の田圃の畦道に色々な花が咲いています。青い小花は■シラー・ペルビアナ、正式にはオオツルボ(大蔓穂)キジカクシ科の多年草です。
右岸手前200mに八甫(はっぽう)の稲荷神社が在ります。創建は不詳、拝殿ではなく観音堂が建っています。左脇に六地蔵に馬頭観音、十九夜塔、庚申塔、青面金剛、右脇に地蔵尊などが並んでいます。所在:久喜市八甫3-64。
200m進むと中川右岸、昭和橋から1km程上流に架かる『#82東北新幹線中川橋梁』が掛かっています。左岸側の小山駅と右岸側の大宮駅との間に位置しています。防音板が邪魔で新幹線の上しか見えませんね。
名称:JR東北新幹線中川橋梁
構造種別:3径間PC桁
河口からの距離:63.5km
橋の長さ:約114m
軌道:複線
竣工:1976年(S51)
東北新幹線中川橋梁の上流隣に架かるのが『#83中川橋』で、中川左岸の久喜市新井と右岸の久喜市八甫とを結び、一般道が通ります。橋名は『#21、#57中川橋』と重複しています。右岸側に聳える煙突は八甫清掃センターの焼却炉です。
名称:中川橋
構造種別:6径間鈑桁
河口からの距離:63.5km
橋の長さ:約102m
有効幅員:約3m
完成:不明
中川橋南詰めから西1km程に在る八甫鷲宮神社へ行きます。途中、右手右岸側に八甫排水機場が見えます。此の付近一面に広がる田圃からの落しを担っているみたいです。カルガモが雑草などを食べ、稲も順調に育っていますね。500m先で北側用水路(取水元:葛西用水路、合流先:権現堂川用水路)の右岸側に沿って進みます。
更に400m程進むと八甫鷲宮神社、武蔵国鷲宮神社の流れを汲む分祀の一つで旧八甫村の鎮守です、長禄年間(1457~1461年)の創建と云われています。1874年(M7)村社列格、祭神:大己貴命、天穂日命、天夷鳥命、境内社:稲荷社、諏訪社、天神社、羽黒社、所在:久喜市八甫4丁目。鳥居は1805年(文化2)、狛犬は1844年(天保15)の建立です。
八甫鷲宮神社の裏手から出ると、先程の北側用水路です。宮裏橋を渡って北380m程に在る八甫稲荷神社へ行きます。創建は不詳、祭神:稲荷神、所在:久喜市八甫2丁目。
稲荷神社から右岸遊歩道を230m遡上すると、今回終着地点の橋となる『#84島川橋』です。左岸の久喜市島川と右岸の久喜市八甫とを結び、一般道が通ります。
名称:島川橋
構造種別:4径間鈑桁
河口からの距離:65km
橋の長さ:約92m
有効幅員:約9m
完成:1979年(S54)
>>>後書き<<<
関東地方は梅雨真っ只中で、雨が止んでも雲空で遡上探索も中断しています。中央競馬は上半期の締め括りとなる宝塚記念がありましたが、2週前に喜んだ高配当に比べると安い配当(¥14,560)でしたね(笑)。競馬は夏休みのローカル開催になります。小回り平坦なコースが多くて展開が読めず、能力下位の馬が掲示板に飛んでくる事が多くて、予想が難しくなります。なので、秋まで暫しお休みです。
次回は島川橋から継続遡上して、島川管路橋、東北本線古利根川橋梁、門樋橋、古門樋橋側道橋、古門樋橋までの紹介です。
お気付きの点、照会などがありましたら下の[拍手]ボタンからコメントを送って下さい、非公開なので気軽にどうぞ。尚、問い合わせ等につきましては、返信用のメアドの書き込みも願います。
[拍手]ボタン
Author:mark60
関東地区の河川に架かる橋を
紹介しています
.
. ご訪問ありがとうございます