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次回アップ予定:Spot-68 調布『神代植物公園-2月』 (2019/02/18 12:00)
[Vol-11] 今回は飯塚橋から遡上して、潮止橋までの紹介です。では、飯塚橋西詰めから北西270m程に在る新義真言宗寺院の常善院から紹介します。葛飾区東金町の金蓮院末寺で、元和年間(1615~1624年)に宇田川出雲が開基となり創建され、江戸時代には将軍家鷹狩りの際の、御膳所になっていたと云われています。山号:典勇山、寺号:神勝寺、本尊:木造不動明王立像、木造金色大日如来像、阿弥陀如来坐像、所在:足立区大谷田1-33-15。新四国四箇領八十八ケ所霊場の9番札所です。
常善院から北西440mに日蓮宗寺院の立應寺が在ります。新宿町龍増寺末で、円立院日仁上人を開山とし、1615年(元和2)に創建したと云われています。山号:長慶山、本尊:三宝祖師、所在:足立区大谷田2-21-13。
右岸側は、此の先1.5km程は寺社が無いので、飯塚橋まで戻り左岸側へ引き継ぎます。
此処までは前回終盤に寄った内容で、今回は飯塚橋から左岸側の紹介になります。何時もの様に登戸駅でエネルギ補給してから、新宿経由にてJR亀有駅で下車。駅前に亀有の有名人、こち亀の両さんがお迎えですよ。飯塚橋までは2km程あるので、駅前から東武バスに乗り、支援学校前バス停で降ります。本日晴天なのですが、一部に変な雲が湧いてますね。
バス停から西350m程に在る、真言宗豊山派寺院の安福寺へ行きます。山門前の道端にタマキン袋草(笑)、もとい、フウセントウワタ(風船唐綿)の実が、ぶら下がっています、2回目の登場ですね。安福寺は葛飾区東金町の金蓮院末寺で、創建は不詳ながら、草庵だった当寺を僧龍演が中興開山したと云われています。山号:竜灯山、院号:権現院、本尊:阿弥陀如来坐像、所在:葛飾区西水元1-7-19。武蔵国三十三ケ所霊場の16番札所です。
安福寺から西140m程の中川に出ると西水元水辺の公園が在り、自然再生区域としてワンド(入り江)が造られています。水生植物や昆虫、稚魚や野鳥の育成環境になるそうです。所在:葛飾区西水元1-6-1付近。
ワンドから北750m程に在る浄土宗寺院の円蔵寺へ行きます。前々回紹介した葛飾区新宿の西念寺末で、走蓮社頓誉円鏡により開山、村民の五郎左衛門(法名:浄泉禪定門)と其の妻(法名:妙泉禪定尼)が開基となり創建したと伝えられています。山号:鏡智山、本尊:阿弥陀如来立像、所在:飾区西水元3-17-7。山門が北から入る珍しいタイプで、お陰で本堂がモロ逆光です。山門の屋根を傘にしてパチリ、ダイヤモンド本堂ですね(笑)。
円蔵寺から西へ200m、中川に出るとイチョウ下の祠と呼ばれている場所に出ました。昔、大雨により中川の土手が決壊しそうになった時、江戸を洪水から守る為に、名主の源右衛門が自ら人柱となり、念仏を唱えながら濁流に身を投じると、不思議な事に水の勢いが衰え、洪水を免れたそうです。其の後、此処にイチョウの樹と祠が祀られたと云われています。所在:葛飾区西水元3-5-20。
祠から左岸沿いに650m程進むと、大場川(流路延長:16.8km)が合流しています。中川との合流点に在るのが新大場川水門、形式:鋼製ローラーゲート、径間:20m×2連、門扉高さ:8.9m、完成:1980年(S55)です。上流の三郷放水路との合流点に大場川水門が存在している為、此方の水門は名前に新が冠っています。
水門管理橋を渡ると埼玉県八潮市に入ります。大場川左岸沿いを200m程進むと、左手に古新田排水機場、右に古新田樋管が在ります、雨水用の排水施設です。
排水機場から北東200m程に真言宗豊山派寺院の福蔵院が在ります。葛飾区東金町の金蓮院末寺で、1650年(慶安3)の創建と云われています。山号:薬王山、寺号:最勝寺、本尊:阿弥陀如来像、所在:八潮市古新田231。新四国四箇領八十八ケ所霊場の73番札所です。
福蔵院の東隣に古新田稲荷神社が在ります。先程の福蔵院が別当でした。創建は不詳ながら、1627年(寛永4)に大瀬村から大瀬新田が分村され、正保年間(1644~1648年)に古新田村になった際の鎮守と云われています。1871年(M4)村社に列格、1909年(M42)稲荷社と天神社が合祀されています。祭神:宇賀之御魂命、所在:八潮市古新田1061。鳥居は1985年(S60)の建立です。
古新田稲荷神社から北360mに大瀬の氷川神社が在ります。境内の由来案内によると、創建は不詳ながら、大瀬は猿俣(葛飾区水元)・戸ケ崎などとの水運拠点として古くから栄えた場所で、大瀬の鎮守として祀られていたと云われています。1909年(M42)に浅間神社を合祀、かつての氷川神社は、現中川の潮止橋北側に在りましたが、1919年(T8)から開始された中川開削により翌年に現在地へ遷座しています。祭神:素盞嗚尊、所在:八潮市大瀬1501。氷川神社鳥居は1988年(S63)の建立です。
大瀬氷川神社前の道を西に100m進むと、今回終着地点の橋となる『#26潮止橋』です。中川左岸の八潮市古新田・大瀬と右岸の八潮市大瀬とを結び、埼玉県道54号松戸草加線が通ります。
名称:潮止橋
構造種別:9径間鈑桁
河口からの距離:19.1km
橋の長さ:135.9m
有効幅員:10m
完成:1956年S31)
>>>後書き<<<
次回はSpotで、神代植物公園における2月の花木を紹介します。
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Author:mark60
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