ぶらっと遡上探索 Scene-483 中川『新中川橋』

Scene-483 中川『新中川橋』

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次回アップ予定：Scene-484 中川『つくばエクスプレス中川橋梁～共和橋』　(2019/02/26 12:00)

[Vol-12]　今回は潮止橋から継続遡上して、新中川橋までの紹介です。普通は上流方向へと遡上するのですが、潮止橋の下流右岸側に渡れる橋が3km程無かったので、潮止橋を右岸側に渡り、下流方向へ進みます。160m程先に三愛石油八潮の東京オイルターミナルが見えます、石油製品の保管、出荷の為の油槽所で、岸辺には船からの補給パイプラインが繋がっている桟橋も在ります。所在：八潮市古新田308。

更に400m下流に垳川排水機場と排水樋管が在ります。垳は「がけ」と読みます、垳川（流路延長2.1km）は西端の綾瀬川と、東端は此処の中川に接し、垳川排水機場は1979年(S54)の完成です。所在：八潮市垳255。70m程下流にも小さな稲荷下樋管が在ります。垳川が綾瀬川の本流であった時の水門として設置された模様です。

稲荷下樋管から北西300m程に在る、六木諏訪神社へ行きます。創建は不詳ながら、狛犬の建立が江戸時代終盤の1833年(天保4)であり、古社ですね。1874年(M7)に村社列格の記録あり、旧六ツ木村の鎮守社でした。1879年(M12)に第六天社（現在は胡録神社）を合祀しています。所在：足立区六木3-26-8。鳥居は1981年(S56)の建立です。

六木諏訪神社から南東250m程に新義真言宗寺院の大光寺が在ります。良誉上人により開山、六木村を開発した織田信雄の旧臣と云う天野国忠が開基となり、1596年(慶長1)の創建と云われています。山号：龍慶山、院号：正願院、本尊：阿弥陀如来三尊、所在：足立区六木3-10-13。荒綾八十八ケ所霊場の76番、新四国四箇領八十八ケ所霊場の7番札所です。

大光寺南裏手の中川沿いに出て、140m程下ると花畑運河（流路延長1.4km）が中川に合流しています。近郊農村地帯と都心とを結ぶ運搬船の利便性向上の為に、1931年(S6)中川と綾瀬川とを結ぶ運河として開削されました。花畑運河の開通により、中川～隅田川間の移動経路が16km短縮しています。河口に六ツ木水門が在ります。形式：鋼製ローラーゲート、径間：7.5m、門扉高さ：約8m、竣工：1999年(H11)。所在：足立区六木3-5。

以上で潮止橋から下流右岸側に在る見処の紹介は終わり、六ツ木水門から北120m程に在る六木3丁目バス停からJR亀有駅経由で帰宅します。西水元から此処までの遡上歩数17500歩でした。

日が替わりまして、潮止橋からのリスタートです。何時ものように登戸駅でエネルギ補給、地下鉄千代田線直通電車に乗り北千住駅で乗換えて、つくばエクスプレスの八潮駅で下車します。

八潮駅南口から南東に900m、潮止橋を左岸側に渡ります。中川沿いに100m程進むと、右手に真言宗豊山派寺院の宝光寺が見えます。創建は不詳、葛飾区東金町の金蓮院末寺です。1920年(T9)の中川河川改修工事に伴い現在地に移転しています。山号：大仲山、院号：青龍院、本尊：大日如来像、所在：八潮市大瀬53。新四国四箇領八十八ケ所霊場の72番札所です。

宝光寺から北東460mに在る真言宗豊山派寺院の常楽寺へ行きます。名主の伊兵衛先祖、加藤内匠の弟祐泉が僧となり、開山したと云われています。山号：翠林山、院号：薬王院、本尊：薬師如来像、所在：。武蔵国三十三ケ所霊場乗り14番、新四国四箇領八十八ケ所霊場の38番札所です。

常楽寺入口前の道を北に120m進むと、右手に鳥居が見えました。事前チェック漏れの神社で、地図を拡大すると戸ケ崎香取神社でした。創建は不詳ですが、社伝によると戸ケ崎郷を支配していたと云われる戸崎氏が1387年(至徳4)に香取大明神を勧請したとあります。祭神：経津主之命、所在：三郷市戸ケ崎2-38-1。鳥居は2000年(H12)の建立で、改築前の八幡鳥居は1777年(安永6)の建立でした。境内で菊の品評会が開かれていましたが、菊って何処を見るのかサッパリ判りませんね。

戸ケ崎香取神社から東150mに真言宗豊山派寺院の西福寺が在ります。創建は不詳、権律祐海により開山、戦国時代に戸ケ崎を支配していた武士の匝瑳氏が開基と云われています。山号：龍光山、院号：地蔵院、本尊：阿弥陀如来像、所在：三郷市戸ケ崎2-62-1。三郷七福神（戸ケ崎巡り）の布袋尊、新四国四箇領八十八ケ所霊場の38番札所です。

西福寺から北西300m程に架かるのが、今回終着地点の橋となる『#27新中川橋』です。左岸の三郷市戸ケ崎と右岸の八潮市伊勢野とを結び、埼玉県道54号松戸草加線が通ります。橋へ上がるには川沿いの遊歩道からの階段が無く、据付け橋を含むと長さ422mを左岸側から上がり、右岸側に降りて、再び上がりと移動が大変でした。

名称：新中川橋
構造種別：3径間連続箱桁
河口からの距離：20.3km
橋の長さ：約190m
有効幅員：約20m
竣工：2010年(H22)

＞＞＞後書き＜＜＜
次回は新中川橋から継続遡上して、つくばエクスプレス中川橋梁、共和橋までの紹介です。

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