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次回アップ予定:Scene-481 中川『中川水管橋~飯塚橋』 (2019/02/10 12:00)
[Vol-09] 今回は中川大橋から継続遡上して、中川橋、常磐線中川橋梁までの紹介です。中川大橋西詰めから国道6号線を50m程進むと、右手に真言宗豊山派寺院の延命寺が在ります。1169年(嘉応1)創立と云われている古刹で、鎌倉時代に葛西城を領した青砥左右衛門尉藤綱が摩怛梨天(俗称・青砥疫神)を守護神としていた事から、疫神(やくじん)様と呼ばれていました。山号:長久山、院号:地蔵院、本尊:地蔵菩薩坐像、所在:葛飾区青戸8-24-29。新四国四箇領八十八ケ所霊場の13番、荒綾八十八ケ所霊場の42番札所です。
中川大橋を左岸側に渡り、北東250m程に在る浄土宗寺院の浄心寺へ行きます。1619年(慶長19)に廓蓮社然誉潮呑和尚により開山、明呑が開基となり創建されたと云われています。山号:林光山、院号:称名院、本尊:阿弥陀三尊立像、所在:葛飾区新宿2-22-20。
浄心寺から中川大橋へ戻り、東詰めから北40mに新宿(にいじゅく)日枝神社が在ります。1559年(永禄2)頃の創建と推定されています。旧新宿町の鎮守で山王大権現として崇敬され、かつては西方に鎮座していましたが、1729年(享保14)に中川開削工事が始まった事により現社地に遷座したと云われています。1872年(M5)郷社に列格、祭神:大山咋命、所在:葛飾区新宿2-17-17。鳥居は1911年(M44)、本殿、神楽殿、山王鳥居は2008年の建立です。
新宿日枝神社から北西200mに浄土宗寺院の西念寺が在ります。芝増上寺末で、1448年(文安5)僧浄円が草庵を結んだのが始まりで、1532年(天文1)に覚蓮社法誉が寺院として創建したと云われています。将軍が鷹狩に訪れた際には、新宿付近の生簀の魚を献上したと云われ、此の生簀を守った矢作一族の墓「生簀守の墓」が在ります。隣に解念仏供養碑、解は斎の意味で仏事の際の食事時に行なった念仏講だそうです。山号:覚林山、院号:宝樹院、本尊:阿弥陀三尊像、所在:葛飾区新宿2-4-13。
西念寺から北東250m度に在る真言宗豊山派寺院の宝蓮寺へ行きます。1532年(天文1)に栄源が中興開基となり創建したと云われています。山号:医王山、院号:蓮華院、本尊:薬師三尊立像、所在:葛飾区新宿2-11-22。南葛八十八ケ所霊場の73番、新四国四箇領八十八ケ所霊場の27番札所です。
宝蓮寺から西へ160m程進むと、『#21中川橋』です。中川左岸の葛飾区新宿2丁目と右岸の葛飾区亀有2丁目・3丁目とを結び、都道467号千住新宿町線が通ります。かつて、新宿の渡しが在った場所で、1884年(M17)に明治天皇の行幸に合わせて仮橋が創架され、翌年に通行料が取られる賃取橋として架替えられています。現在の橋は3代目になります。
名称:中川橋
構造種別:3径間鈑桁
河口からの距離:14.1km
橋の長さ:120.6m
有効幅員:15m
竣工:2008年(H20)
中川橋左岸側から東100m、左手に日蓮宗寺院の立増寺山門が見えます。市川市の法華経寺末で、創建は不詳ながら、日蓮聖人の大檀越だった駿河国松野の郷士、松野六郎左衛門重正が開基、永正年間(1504~1521年)に日位が開山されたと云われている古刹です。山号:長遠山、本尊:三宝祖師、所在:葛飾区新宿2-10-20。本堂は1968年(S43)の建立です。
立増寺から北東230m程に浄土宗寺院の慶圓寺が在ります。松戸市の東漸寺末で、創建は不詳。昔、新宿の村民五郎右衛門が畑から阿弥陀仏像を掘り出し、草庵を建立し安置、妻と共に飯沼弘経寺の雪念の許で出家し、夫は林誉慶円、妻は円誉秀清と号して草庵を守り、雪念から寺号と院号、京都知恩院から山号を与えられたと云われています。山号:東雲山、院号:秀清院、本尊:阿弥陀如来坐像、所在:葛飾区新宿5-5-2。
慶圓寺から中川沿いに出て北へ400m進むと、今回終着地点の橋となる『#22 JR常磐線中川橋梁』です。左岸側の金町駅と右岸側の亀有駅との略中間に位置しています。1971年(S46)綾瀬駅~金町駅間が複々線として暫定開通し、同区間の緩行線と快速線の分離が行われ、上流側が常磐緩行線とメトロ千代田線が走行(竣工:1922年(T11))、下流側に常磐線快速線、特急、JR貨物が走行しています。
名称:JR常磐線中川橋梁
構造種別:4径間鈑桁
河口からの距離:14.8km
橋の長さ:約158m
軌道:複々線
竣工:1970年(S45)
>>>後書き<<<
次回は常磐線中川橋梁から継続遡上して、中川水管橋、鹿浜線中川水管橋、飯塚橋までの紹介です。
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Author:mark60
関東地区の河川に架かる橋を
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