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半分、青い。 (第128回・8/28) 感想

連続テレビ小説「半分、青い。」

NHK総合・連続テレビ小説『半分、青い。』公式
第22週『何とかしたい!』の 『第128回』の感想。


 本作は、2018/8/17 にクランクアップ(撮影終了)しています。
 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。


センキチカフェに突然津曲(有田哲平)が現れる。鈴愛(永野芽郁)や律(佐藤健)、ブッチャー(矢本悠馬)、菜生(奈緒)たちの警戒をよそに一方的に身の上話をしゃべり続けたあげく、岐阜犬を自分に預けてくれないかと要求。このしゃべるぬいぐるみのアイデアを、有名なおもちゃメーカーに売り込みたいのだという。鈴愛は、半信半疑ながら津曲に任せる。一方、律は海外赴任の話を蹴って、家族のために大阪に帰る決心をしていた。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

脚本家のセンスに失笑しかない…

有田哲平さんの名誉のために書く訳では無いが…

「半分、青い。」に最後の望みか? くりぃむ有田と小西真奈美ら投入』の投稿で書いたように、2017年に放送された彼の初主演の深夜ドラマ『わにとかげぎす』では、いい感じの演技をしていたが、本作で「津曲 雅彦」と言う登場人物をあてがわれて、津曲だけならともかく、有田さんの存在までくだらない人間に仕立てられてしまった。

だから以前に、「俳優を活かすも殺すも脚本1つ」と確信した。話をまとめよう。恐らく、脚本家はお気に入りの有田さんを使って、鈴愛の「発明」への気持ちに大きな影響を与える人物として、面白いと思って書いているのだ。

しかし、前回で鈴愛に「つきょく」と読ませたり、津曲自身を変人に描いたり、後述する和子ネタへの絡みなどまでさせるから、俳優よりも好みの差が出るお笑いタレントへの嫌悪感が出ちゃう。脚本家は面白いと思っても、視聴者はそうは思えない。

これがずっと続いているのが本作だが、起爆剤として投入された(であろう)有田哲平さんまでも、登場して僅か数回で撃沈状態とは、脚本家のセンスに失笑しかない…

さぞ、子どもの情操教育には悪かろう部屋で絵を描く花野

場面は変わって、楡野家の二階。相変わらず整理整頓されていない部屋。押し入れの襖も開いたまま。色の統一感は無いし、大人の私にも目にはドギツク感じる配色や装飾。さぞ、子どもの情操教育には悪かろう。そんな部屋で、1人で浅田真央選手をクレヨンで描いている花野。なぜ、ここへこんなシーンを入れた?

鈴愛は死者に対して「弔いと悔やみ」の心のない冷たい人間

さて、話は脈略も無く津曲の話に戻って、津曲が「岐阜犬」を「母と子どもがしゃべる玩具」として玩具メーカーに売り出そうとしていることを、鈴愛が晴に話すが、鈴愛はあまり乗り気でない。「金の亡者」である鈴愛が「儲け話」に速攻で食らい付かない理由があった…

鈴愛「ほやけど… 私は…
   岐阜犬 もう あんまり見たない。
   悲しなってまう。思い出してまうな」

演出では、オルゴール調の劇伴でセンチメンタルな雰囲気にしたつもりだろうが、その手には乗らない。確かに、劇中では、「岐阜犬」があったから、和子が生きている証を感じることが出来、最期の律との会話も成立出来た。

しかし、単なる思い付きで病弱で余命いくばくもない和子に寝床から起こさせて、ずっとマイクの前に座らせたのは鈴愛。実際、倒れたのも「岐阜犬相談係」の担当中だった。だから、私は和子の余命を短くしたのも「岐阜犬」だと解釈している。

そう言う存在の「岐阜犬」を、自ら作っておいて、あとは和子に丸投げしておいて、「死んだから見たくない」は、死者に対して「弔い(とむらい)と悔やみ」の心のない、冷たい人間にしか映らなかった。ここは、「和子さんの優しい心が詰まった岐阜犬を赤の他人に渡せるか!」と言うのが娘を持つ母であり、37歳の大人の女性でないだろうか。

一体、いつまで律は子育てに参加しないの?

そして、今度は律の海外赴任の話。会社に選ばれて嬉しいだの、より子と翼を連れて行けないだの、家族と一緒に本社に戻るだの、視聴者には「なぜ律は子育てに参加しないの?」の疑問が払拭されないから、どうでも良い話。それをダラダラと。このシーンも、なぜ、ここへこんなシーンを入れた?

なぜ、ここまで赤の他人の死後の話を引っ張るのか?

そんなことはどうでもいい。今回、絶対に書いておきたかったことを書いておく。それは、どうして死んだ和子の話を、弥一と律がうだうだやるのはともかく、鈴愛まで参戦して引っ張って描くのかってこと。今さら説明する必要も無いが、鈴愛の祖父・仙吉と鈴愛の幼馴染の母・和子が亡くなったタイミングは劇中では本当に近い。

なのに、「死」と「死後」の扱いは、見違える程に違う。主人公と血族関係にある仙吉の死は、通夜の時に花野でふざけたり、視聴者にはどうでも良い2号店の店名でふざけたり、特訓してくれた五平餅も鈴愛は殆ど焼かなかったりと、とにかく、しめやかで心にしみるような描写は無かった。

しかし、主人公とは赤の他人、脇役・律の親(と言うのは、脇役の脇役)である和子の死は、河原での石投げで伏線回収したり、遺族がしんみりするのはともかく、赤の他人の鈴愛や晴まで参加して、これでもかって “しんみり” に描くのはどう言う意図があるのだろう?

仙吉と和子の死への鈴愛の態度の違いは、ホームドラマでない!

まあ、仙吉の死の時には、特訓は受けたが引き継がず、子どもを騙して天命を聞き出すなどの、鈴愛の悪態しか描かずに、和子の死では思い付きで “しんみり” しちゃうから、こうなるのだ。肉親と赤の他人の死への、鈴愛の歴然とした態度の違いを書いた脚本やそれを映像化した演出は、もはやホームドラマとは言えない。

あとがき

脚本家が、津曲を利用して描くのは「お金」のはずです。だって、鈴愛が花野にフィギュアスケートを練習させるには「お金」が必要ですから。きっと「岐阜犬」の商品企画が通って契約金として「お金」が入るのでしょう。

そして、今週のサブタイトルが『何とかしたい!』ですから、鈴愛が「練習費」と「落ち込む律」を何とかする話を土曜日まで引っ張って、ついにラスト1か月で扇風機発明ですね。

こんなトンチンカンな話になるなら、離婚したタイミングで、鈴愛と花野を二人暮らしにさせて、最後の2か月は「母子水入らずの子育て日記」にしちゃった方が良かったと思います。

最後に。前回の感想に 130回もの Web拍手や数々のコメントを頂き、ありがとうございます。流石に、前回で描かれた、「家族の輪に入らない鈴愛」や「謝罪しない鈴愛」、「娘を躾けない鈴愛」に「人にたかることを教えた鈴愛」など、鈴愛への嫌悪感が更に増えた15分間に、皆さん、イラッとされたようですね。私も同じです…

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【これまでの感想】

神予告! 明日7月11日(水)の「半分、青い。」第87回は「DMK(どうしても見てね回)」
北川悦吏子氏 今度は“仕事放棄”を「ドリブ指示」と特異な持論展開
「半分、青い。」に最後の望みか? くりぃむ有田と小西真奈美ら投入
『半分、青い。』また"神"ご乱心!? 放送後にネットの賛否へ自ら解説
『半分、青い。』"神"ご乱心中! "短絡的箇条書き"を"人生の一コマ"と言い訳
"神"錯乱?『半分、青い。』"連ドラ"なのに"一週間つながっている"と予告
『ぎぼむす』で真の神回!『半分、青い。』の"神"は神週なのに沈黙…
悲報『半分、青い。』撮影終了で改善見込み薄し 勝田Pネタバレも(困)
『半分、青い。』まだ神回宣言するか(呆) ついに提灯記事もスルー?

第1週『生まれたい!』
1 2 3 4 5 6
第2週『聞きたい!』
7 8 9 10 11 12
第3週『恋したい!』
13 14 15 16 17 18
第4週『夢見たい!』
19 20 21 22 23 24
第5週『東京、行きたい!』
25 26 27 28 29 30
第6週『叫びたい!』
31 32 33 34 35 36
第7週『謝りたい!』
37 38 39 40 41 42
第8週『助けたい!』
43 44 45 46 47 48
第9週『会いたい!』
49 50 51 52 53 54
第10週『息がしたい!』
55 56 57 58 59 60
第11週『デビューしたい!』
61 62 63 64 65 66
第12週『結婚したい!』
67 68 69 70 71 72
第13週『仕事が欲しい!』
73 74 75 76 77 78
第14週『羽ばたきたい!』
79 80 81 82 83 84
第15週『すがりたい!』
85 86 87 88 89 90
第16週『抱きしめたい!』
91 92 93 94 95 96
第17週『支えたい!』
97 98 99 100 101 102
第18週『帰りたい!』
103 104 105 106 107 108
第19週『泣きたい!』
109 110 110 111 112 113 114
第20週『始めたい!』
115 116 117 118 119 120
第21週『生きたい!』
121 122 123 124 125 126
第22週『何とかしたい!』
127

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ひめっち>『半分、青い。』第128話

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連続テレビ小説『半分、青い。』第128回

内容梟町に、再び黄色いネクタイの怪しい男・津曲(有田哲平)がやってくる。津曲は、鈴愛(永野芽郁)に。。。。そんななか、律(佐藤健)に、海外赴任の話があり。。。敬称略くだらない。ほんと、くだらない。だから、何か?

【半分、青い。】第128回(第22週火曜日) 感想

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Author : みっきー

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★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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