半分、青い。 (第16回・4/19) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『半分、青い。』(公式)
第3週『恋したい!』
『第16回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
建設計画が進められている「ぎふサンバランド」の住民説明会が開催される。晴(松雪泰子)たち梟町の面々はこぞって参加するが、説明会の豪華さや熱気に圧倒され、どこか乗り切れない。同じころ鈴愛(永野芽郁)は、幼なじみの菜生(奈緒)からラブレターをもらったと告げられる。高校生最後の夏。同級生たちからひとり取り残され、恋愛の気配がまるでない鈴愛はさすがに焦りを覚える。そんな鈴愛にも運命の出会いが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
説明会だけで、2分半のアバンタイトルか…
アバンタイトルで、「ぎふサンバランド」の住民説明会と言う名のサンバでドンチャン騒ぎを2分半も描いた第16回。
第3週目の木曜日だ。で、恋バナとテーマパークを交互に描いて、時々80年代のアイテムを入れて、10分頃に今日の “詩人” 役に鈴愛の弟・草太が。そして “晴推し”。そして「語り」も “詩人” で雰囲気づくり…をして15分終了。
ちょっと欲張りで少女漫画みたいな世界観…
なるほど。恐らく今回の15分間が、脚本担当の北川悦吏子氏が描こうとしている朝ドラ『半分、青い。』なんだと思う。ここ数日間続いている上記のパターンの集大成的な感じがしたから。ドラマのあちこちに恋バナがあって、鈴愛が住んでる街のあれこれが描かれつつ、主人公の成長物語も描く…みたいな、ちょっと欲張りで少女漫画みたいな世界観…
あとは、今回の作風を「楽しい」と思えば半年間幸せな毎朝を迎えられ、「あれ?」と思えば、「今朝はどうかな?」と疑心暗鬼な毎朝になるかも…
毎回いろんな登場人物が "詩人" になるのは…
私としては、幾つか不満があるのだが、一番気になっているのが、劇中に幾人も登場する所謂「いいことを言う=詩人」が多過ぎること。確かに、今回の弟も「いいこと」「うまい言い回し」をして「なるほどね」なんて思わせるのだが、あくまでこれって “何となくいい雰囲気” をその瞬間に作っているだけだから。
本来、作品の雰囲気と言うのは、登場人物自身が醸し出す面白味や共感できる部分と、登場人物たちの人間関係の楽しさや興味深さで表現するものだと思う。それが出来た上で、たまに誰かが “詩人” になるから、その台詞が光るのであって、毎回いろんな登場人物が “詩人” になるのはどうかと思うのだ。
まだ、その “詩人” の発した台詞が、のちに「名台詞」と言われるようなものならいざ知らず、その場限りの台詞であれば、やはり本当に必要かって思う。私は、“詩人” をやり続けるなら、15分間の最後に登場する「語り」だけの方が、印象的になると思う。
第3週目の木曜日で鈴愛に起きたのは片耳失聴だけ…
本作は、ヒロインが片耳失聴と言う障害を持っていることや、80年代と言う親しみやすい時代設定や、度々登場する “詩人” の耳障りの良い台詞や、そして魅力的な俳優陣によって、最近にない朝ドラ、ほんわかした朝ドラ、ほのぼのとした朝ドラに見える人が多いと思う。
しかし、よーく見てみると、第3週の木曜日になっても、片耳失聴が発覚した以外にヒロインには、ほぼ何も起こっていない。そして、これから起ころうとしているのが初恋。
公式サイトにある「故郷である岐阜県と東京を舞台に、ちょっとうかつだけれど失敗を恐れないヒロインが、高度成長期の終わりから現代までを七転び八起きで駆け抜け、やがて一大発明をなしとげるまで、およそ半世紀の物語」は、いつになったら始まるのだろうか。来週? 来月? そう思ってしまった15分間だった。
あとがき
夕方に『カーネーション』を見て感想を書いているせいもあると思います。どうしても本作に “物足りなさ” を感じます。そして、鈴愛が高校三年生と言う設定が恋バナ付きの『まれ』風なのも気になります。
でも、多分、「今回の15分が好き」と言う人がこの半年間を楽しめる人だと思います。そして、そう感じなかった人は悶々と過ごす半年になるかも知れません…
また、前回の感想に、59回のWeb拍手を頂き、ありがとうございます。やはり、毎回の仕上がりに差がありますね。でも、きっと今回のような “雰囲気” 重視の展開で進むような気がします。青春に恋はつきものですが、卒業や就職、上京をするんですよね。漫画家のドラマが少女漫画みたいって、ちょっと喜べないんだよなぁ…
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