半分、青い。 (第121回・8/20) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『半分、青い。』(公式)
第21週『生きたい!』の
『第121回』の感想。
※ 本作は、2018/8/17 にクランクアップ(撮影終了)しています。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
仙吉(中村雅俊)との約束で五平餅カフェの店名を言わない花野(山崎莉里那)。開店日までにどうしても聞き出したい鈴愛(永野芽郁)は、花野のお気に入りのぬいぐるみに携帯電話を仕込むことを思いつく。数日がたったある日、電話を仕込んだぬいぐるみが置かれた茶の間に花野が入ってくる。いつものように花野がぬいぐるみに話しかけると、しゃべるはずのないぬいぐるみが問いかけに反応。驚いた花野は一瞬言葉を失うが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
ついに撮影終了。今後に僅かでも右上がりの兆候があるか?
去る8月17日に本作がクランクアップしたことは、以前の投稿でお知らせした。これまで約5か月間、「ああすれば良いのに」「こうしたら良かったのに」と書いて来たが、そんな庶民の言葉は「“神” である脚本家」にも「“お上” のNHK」にも届かなくなった。
従って、僅かな希望は演出(編集も含む)であるが、120回分を見て来た限りでは、更に期待薄。さて、そんな状況で始まった第121話。僅かでも右上がりの可能性は見つかるか?
鈴愛の律の妻・より子への言葉遣いが気になる…
そんな私の僅かな期待を “秒殺” したのがアバンタイトル。2号店の店名もココンタだ何だろうとどうでも良いのだが、それより何より気になったのが、律の妻・より子への鈴愛の言葉遣い。
紋切り口調は岐阜弁らしいから腹が立ってもしょうがないとして、あの一方的に喋って電話を切る言い草(と表現したくなる)が、37歳の子育て中の女性が発するものか。この数秒間を見ただけで、鈴愛の社会性や協同性が欠如しているのが分かる。本作が最も気をつけて描かなければいけない部分なのに。やはり、期待薄に間違いなさそうだ。
因みに今週の演出は『カーネーション』を担当した田中健二氏と、本作は今秋が初担当の橋爪圀臣氏の二人体制。二人体制と言っても新人と先生のコンピだから、相乗効果は無いと思われる。
「脇の登場人物を下げて鈴愛をアゲる作戦」で収束不能に!?
で、始まり始まりぃ~。一人の登場人物を下げることで鈴愛をアゲる作戦。以前も書いた通り、鈴愛は脚本家の分身で、鈴愛のすぐ傍にいる登場人物は「鈴愛アゲ要員」で、それでも足りない時は、新たな登場人物を創り出して「新・鈴愛アゲ要員」として育て退場させる。そして、今回の「新・鈴愛アゲ要員」が、より子。
脚本家は、それをやりたくやりたくてしょうがないから、律を「人の愛し方を知らない男」に仕立てた。驚きである。鈴愛をアゲるために、より子を下げる。そのために、律まで下がると言う不可思議現象。
その上、私が「これで良いの?」と思うのが、この不可思議現象によって、より子の “鬼嫁” っぷりと、律の “愛し方を知らない男” のことが、騒動になりつつある原因を創り出しているのが、律の母・和子に見えると言うことだ。だって、和子が律と鈴愛の性格を理解していれば、上手く仲裁役になれるはず。えっ、病気だから? 気分が滅入っているから?
おいおい、また病気を物語を動かす推進力に使うのか。鈴愛の左耳失聴も、都合の良い時だけ発症し、鈴愛を “社会的弱者” に描いて、我を通させる時に利用して来たのが本作だ。先日の仙吉の葬儀シーンもそうだが、本作は、病気や障害や生き死にに関する描写を客寄せに使っているようにしか見えない。ここは、NHKに恥を知れと言いたいところだ。
スピーカーフォンで "娘を騙す" のが、斬新な思い付きか?
それにしても、劇中は平成16年(2008)だ。iPhoneが発売されたのが、2008年の夏。そんな、つい最近の出来事を描いているのだ。それで、キツネのぬいぐるみに赤いちゃんちゃんこを着せてそこへガラケーを収納して、スピーカーフォンで “娘を騙す” のって、そんなに斬新な思い付きだろうか。
両親、弟、弟子とこぞって鈴愛アゲをしているが、どうも私には、それ程のことでは無いように映っているのは、ロボットのPepper君(実用は2014年から)の存在を見慣れた現代人だからだろうか。
それに、ドライブスルーが全国に普及し始めたのが昭和52年(1977)だから、人間がいない場所で人間の声がするのが「グッドアイデア」には見えないし、それより花野がそんなことに騙される子どもには、これっぽちも見えちゃいないのだが。
誰が「センキチカフェ」と片仮名表記に決めたの?
さて、どうでも良い2号店の店名が「センキチカフェ」と片仮名表記になっていた。確か、仙吉は花野に耳打ちしていたから「仙吉かふぇ」かも知れないし「SENKICHI CAFE」かも知れないのに。
むしろ、看板にどう書いたら今風カフェになるのか家族会議をしたら、店名を引っ張った意味と価値が出るのに、肝心な部分はいつも通りスルーと端折りが本作だからしょうがない。
2号店開店日は、1号店の店休日なの?
それでも、やっと2号店「センキチカフェ」のオープンだ。だから忙しい、当然だ。だから当然のように、鈴愛の両親も弟も弟子も手伝いに来ている。素晴らしい家族愛だ…って? えっ! では、2号店開店日は 1号店が店休日ってこと? 1号店の好調な売り上げがあったから、鈴愛は何の努力も出資もせずに、2号店が出店出来たのに?
開店初日から弟と弟子が焼いて売れるなら、あの特訓は何?
そして、怪現象が…。なんと、鈴愛が五平餅を焼いたのは、最初の1回分(4本)だけ。その後、カフェの五平餅焼き係は弟と弟子。え~と、一応仙吉の特訓を受けてゴーサインが出た鈴愛だから、仙吉の思いを継いで…みたいになるんでないの?
なのに、弟と弟子が売り物として初日から焼いて売れるなら、「仙吉レシピノート」さえ読めば、誰でも免許皆伝ってこと? 本当にこの脚本家、詰めが甘くて雑過ぎる。これで、完全に店名を引き延ばしたのはネタ切れだとバレたと言う訳だ。
あとがき
さて、過去の登場人物を再登場させて、どうやら最終回の6週前からエピローグが始まったようです。私には、漫画家を挫折して、自分も大して働かないのに夫を罵倒して離婚。実家に “寄生” してから親の金を元手にカフェを開店。そう言や子育てもちょこっとしてたっけ。その程度の内容でもうエピローグですか。
そして、予想通りに語りが廉子と仙吉の二人体制に。やり方次第で面白くなる可能性もあるが、語りが主役を食い散らかす可能性もあります。さあ、どちらに出るか…
最後に。前回の感想に 124回もの Web拍手や数々のコメントを頂き、ありがとうございます。ついに、クランクアップしてしまいました。これで私に出来ることは最終回までじっと見るだけになりました。今週のサブタイトルは『生きたい!』ですが、私の心の中では、脚本家の声を代弁して『収集つかない!』にしておきます…
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【これまでの感想】
●神予告! 明日7月11日(水)の「半分、青い。」第87回は「DMK(どうしても見てね回)」
●北川悦吏子氏 今度は“仕事放棄”を「ドリブ指示」と特異な持論展開
●「半分、青い。」に最後の望みか? くりぃむ有田と小西真奈美ら投入
●『半分、青い。』また"神"ご乱心!? 放送後にネットの賛否へ自ら解説
●『半分、青い。』"神"ご乱心中! "短絡的箇条書き"を"人生の一コマ"と言い訳
●"神"錯乱?『半分、青い。』"連ドラ"なのに"一週間つながっている"と予告
●『ぎぼむす』で真の神回!『半分、青い。』の"神"は神週なのに沈黙…
●悲報『半分、青い。』撮影終了で改善見込み薄し 勝田Pネタバレも(困)
第1週『生まれたい!』
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第2週『聞きたい!』
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第3週『恋したい!』
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第4週『夢見たい!』
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第5週『東京、行きたい!』
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第6週『叫びたい!』
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第8週『助けたい!』
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第9週『会いたい!』
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第10週『息がしたい!』
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第11週『デビューしたい!』
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第12週『結婚したい!』
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第20週『始めたい!』
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第21週『生きたい!』